by J Brandt(画像:Creative Commons)
柿谷曜一朗選手といえば、「神トラップ」ともいわれるほどのトラップ技術が有名です。
今回は、そのトラップについて考えてみたいと思います。
■どうしたらうまくトラップできるか?その練習方法
(2013/8/14、Sports Watch)
柿谷のトラップ技術はサッカー少年たちにとっても憧れの的のようで、12日に日本代表チームが被災地を訪れた際にも、「どうしたらうまくトラップできるか?」という質問が柿谷に飛び、柿谷は「子供のころはコーチにボールを思い切り上に蹴ってもらって、それを落とさずにリフティングする練習をしていた。それが今につながっていると思う」と回答。
この練習は、ボールに当たる瞬間に足や体を引いて、いかにしてボールの勢いを殺すかという技術を習得することに役立っていると考えられます。
■トラップに必要な身体的要素
データが証明!柿谷“神トラップ”は驚異的なバネが源
(2014/2/6、スポニチアネックス)
選手個々のデータを管理する同コーチによれば、驚異的なバネがその源。片足ジャンプの数値が飛び抜けており「バネが素晴らしい。さらに、左右の足で差がないことで、どんなボールにも対応できる」と言う。
トラップがうまい選手をイメージすると、柔らかいボールタッチや高いボールコントロール技術があると思いますが、今回の記事を参考にすれば、技術だけでなく身体的なバネも重要であることがいえそうです。
■なぜトラップが重要なのか?
トラップ (サッカー) ー Wikipedia
サッカーにおいてトラップ(Trap)とは飛んできたボールを受け止めて、自分の意思でコントロールして次の動きを行いやすい位置にボールを移動させること。ファーストタッチ、ファーストコントロールとも言う。
どういう選手が怖い選手だと思いますか?
相手選手にとって怖い選手というのは、常にゴールを狙える選手ではないでしょうか。
サッカーにおけるゴール(得点)を結果と仮定した場合、ゴールを狙う手段としては、シュート・パス・ドリブルのどの方法でもよいわけです。
つまり、常にゴールを狙う選択肢を複数持てる選手というのは怖い選手なのです。
では、ゴールを狙う選択肢を常に複数持つにはどうしたら良いか?
そこで出てくるのが、「トラップ」です。
先ほど紹介したWikipediaにかかれているトラップの項目を読むと、
トラップ(Trap)とは飛んできたボールを受け止めて、自分の意思でコントロールして次の動きを行いやすい位置にボールを移動させること
とあります。
トラップとは、単にボールを止めることではなく、次のプレーをやりやすい位置にボールをコントロールすることなのです。
ゴールから逆算して常にゴールを狙う選択肢を考えながらボールをコントロールをする技術こそがトラップなのです。
そして、自分が最もやりやすい位置(シュートもパスもドリブルも出来る位置)にボールをコントロールすることができれば、相手はいろんなことを考えてしまいます。
相手を混乱に陥らせることが出来れば、あなたは次のプレーの判断をする余裕ができます。
たかがトラップ、されどトラップ。
スポーツとは奥深いものです。
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