■「クレジットカード情報で健康状態を予想するシステム」がアメリカで始まっている!?
by Ed Ivanushkin(画像:Creative Commons)
米国で使われつつある「クレカ情報で健康状態を予想するシステム」
(2014/7/16、ギズモード)
病院の中には、消費者データ(クレジットカードを使ったショッピング情報やお店のポイント情報など)を大量に購入し、独自のアルゴリズムにあてはめて発病リスクのある人を割り出している所があります。BloombergBusinessweekによれば、ノースカロライナ州のCarolinas HealthCare Systemがこのプロジェクトを進めており、200万人ものメンバーの健康状態を調査しています。
<中略>
医療ネットワークの分析やリサーチを手がけるMichael Dulinさんは、「ビッグデータと予測モデルを使用し、相対的な健康状態を導き出します。それを個人レヴェルにまで落とし込むことで各々のリスクを仮説立てていくのです」と仕組みについて語っています。
以前、Googleが検索データでインフルエンザの流行を予測していましたが、病院の中には、消費者の購買データと予測モデルを使用して健康状態を予測するというやり方が始まっているようです。
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■買い物パターンの変化によって父親よりも前に高校生の娘が妊娠していることを知ることができる!?
「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)では、買い物パターンの変化と健康状態に関する2つのケースが紹介されています。
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一つ目は、買い物パターンから父親よりも前に娘の妊娠がわかったケースです。
ある男性が店に訪れ、広告を手に怒ってきた。
「高校生の娘のもとに、赤ん坊の服やベビーカーの広告が入っているが、妊娠を薦めているのか?」
数日後、店はもう一度謝罪をしたが、その父親は決まりが悪そうにこういった。
「私は気づいていなかったが、この家では重大なことが起こっていた」
もう一つは、妊娠した女性の買い物パターンがどのように変化したのかというケースです。
妊娠した女性には、かなり予測しやすい買い物パターンが有る。例えば、ローション。
妊婦は妊娠14から15週目頃から大量の無香料ローションを買うようになる。
最初の20週間、ビタミン、カルシウム、マグネシウム、鉄などのサプリメントを購入する女性が多い。
突然無香料の石鹸とコットンボールを買い始め、さらにローションやマグネシウムや鉄を買った2~3ヶ月後に、除菌用ハンドジェルや、驚くほどの枚数のタオルを買うのは、予定日が近づいているサインだ。
データを処理する中で、25の商品を特定し、それらを同時に分析すれば、女性の子宮の中をのぞくことができるともいえる。妊婦が買おうと思う前に時期にあった商品のクーポンを送ることができる。
妊娠した女性は香りに敏感になることから無香料のものを買い始め、自身と赤ちゃんの健康を考えてサプリメントを購入し、予定日が近づくと大量のタオルを購入するといった行動パターンになりやすいことから、買い物パターンにより妊娠した女性の出産予定日のサインを気づくことにより、妊婦がほしいと思う前にその商品のお知らせをすることができるそうです。
こうしたやり方が広まれば、自分が知らない間に、病院やスーパーからあなたの健康状態はこうだと予測されるのでこうしたほうが良いというアドバイスや広告が送られてくるようになるかもしれません。
■まとめ
アメリカでは、クレジットカードでの購入データから健康状態が予測するシステムが始まっているそうです。
つまり、このことは、買い物パターンによって健康状態が決まる可能性があるともいえるのではないでしょうか。
「#Noom」|人工知能(AI)と専門コーチが行動変容をサポートするヘルスケアアプリ|特定保健指導プログラムも開始によれば、私たちはあらゆる場面でセルフ・コントロールを消耗するものであり、一つ一つの行動をいちいち決定してしまうと疲れてしまうため、人は習慣として自動化された行動をしてしまうのです。
自分の買い物パターンを客観的にチェックし、改善すべきところを改善すれば、健康になれる、そんなシステムもできるとよさそうですね。
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