■マシュマロチャレンジからわかること|創造性・デザイン・チーム・試作品を作る重要性
by Strelka Institute for Media, Architecture and Design(画像:Creative Commons)
Tom Wujec:トム・ウージェック:塔を建て、チームを作る
(Feb 2010、TED TALK)
4人から成るチームが 20本のスパゲッティと テープとひもを90センチずつ、それにマシュマロで できるだけ高い自立式の建造物を作る
通常、多くの人々は課題について話し、どんな形にすべきか検討し、主導権争いをします。
その後、しばらくは計画と準備に時間を割き、スケッチを描いて、スパゲティの配置を決め、建造物を高くすることに大半の時間を使います。
最後になってようやくマシュマロをのせます。
多くの場合、マシュマロの重みでつぶれてしまうそうです。
なぜ、このような結果になってしまうのでしょうか。
幼稚園児のチャレンジと比較してみます。
幼稚園児は、主導権争い・権力争いをしません。
最初に、マシュマロから始めるのです。
いつもマシュマロを一番上に置いて、試作品を作り、何度も修正をしていきます。
試作品を作ることで、構造物の良い点、悪い点がわかり、そのアイデアをフィードバックすることでより良いものが出来上がっていくのです。
このことから得られる大事な考えは、プロダクトを作る際のゴールを明確にし、そのゴールに向かって試作を繰り返し、よりよいものを作り上げていくということ。
Sony ロボット・プログラミング学習ができるSTEM教育キットKOOV|「Tinkering(ティンカリング)」とデザイン力を育てるでは、「Tinkering(ティンカリング)」という、手探りで試行錯誤しながら課題に対処するということに対する関心が高まっていることを紹介しましたが、マシュマロチャレンジでも重要なのは、その試行錯誤を繰り返す重要性で鵜s。
そして、もう一つこのチャレンジで大事だと思ったことは、専門性です。
一番良くできたのは誰でしょう? 建築家とエンジニアです 少しほっとしますね (笑) 99センチというのが私の見た最高記録です なぜか? 彼らは安定した建造物を作るには 三角形と自己強化する幾何学構造が キーポイントになることを 知っているからです
やはり専門的知識が重要だということがわかります。
■まとめ
マシュマロチャレンジでは、いろんなことがわかります。
●創造力について
●チームについて(共同作業を通じて)
●デザインについて
●試作品を作る重要性について
ぜひ会社で、学校で、家族でやってみてはいかがでしょうか。
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