5月は紫外線量が多いと聞いたことがありますが、実際はどうなのでしょうか?
【目次】
■「5月は紫外線量が多い」は本当?
by Sascha Kohlmann(画像:Creative Commons)
5月は紫外線量が多いって本当?春のUV対策
(2015/4/28、福井新聞)
一年の中で最も紫外線量が多いのは7月です。その次に多いのが5月と8月なので、この時季は紫外線量の多いシーズンと言えるでしょう。
皮膚科医の吉田貴子院長の解説によれば、1年の中で紫外線量が多いのが7月なのだそうです。
しかし、記事をよく読むと、春と夏では紫外線の皮膚に及ぼす影響が違うそうです。
紫外線には、日焼けを起こすUVB(紫外線B波)と、肌の奥深くまで到達し肌老化の原因になるUVA(紫外線A波)があります。UVBは夏に多く降り注ぎ、短期的に皮膚表面にやけどを起こすもの。見た目にも黒くなるので『日焼けしたな』と自覚できます。一方、一年を通して降り注いでいるUVAは、中長期的な影響を及ぼす紫外線。具体的には、皮膚の深いところまで到達し、シミやシワ、たるみの原因になります。
夏には日焼けを起こすUVBが降り注ぎ、見た目にも日焼けしたことがわかりますが、一年中降り注ぐUVAは見た目には日焼けしないので油断してしまいがち。
つまり、紫外線が多くなっているにもかかわらず油断しがちな5月こそしっかりと紫外線(UVA)対策をして肌老化を予防する事が重要ということですね。
■曇りの日も紫外線には注意!
金沢医科大学佐々木洋教授(眼科学)によれば、うす曇りの日でも紫外線は晴れの日の80%以上であることが多いそうです。
そのため、くもりの日もしっかりとUV対策を行ないましょう!
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■紫外線対策グッズを選ぶポイント
酸化|紫外線(SPF・PA)・活性酸素によれば、紫外線B(UVB)防止効果の目安となるのが、SPFで、紫外線A(UVA)防止効果の目安となるのが、PA。
5月はPAの数値が高いグッズ(日焼け止めクリーム・スプレー、日傘、帽子、サングラス)を選びましょう。
サングラスを選ぶ際には、薄い色のサングラスがよいです。
- 濃い色のサングラスの場合、瞳孔が開き、紫外線を受けやすい。
- 薄い色のサングラスの場合、瞳孔が開かず、紫外線が入って来ても、目の奥まで届きにくい。
また、サングラスの横から侵入する紫外線への対策として、フレームが大きく眼の横側までカバーできるタイプを選ぶことをオススメします。
■日焼け止めの選び方・塗り方
SPF値は数字が大きいほど、PA値は+の数が多いほど防止効果が高く、生活場面によって使い分けるといいそうです。
日本化粧品工業連合会の目安によると、散歩や買い物などではSPF20以下でPA+、炎天下でのレジャーやスポーツではSPF40~50でPA++~+++が適当なのだそうです。
日焼け止めを塗っているという人の中には、実は、日焼け止めの量が足りない人も多いそうです。
SPF値やPA値は、皮膚1平方センチ当たり2ミリグラムの薬剤を塗った場合の目安です。
【日焼け止めの塗り方】
- 手の平に1円玉大の日焼け止めをとります。
- 額、鼻、あご、両ほおの5カ所に分けて日焼け止めを置き、そこから周囲に伸ばします。
- 少し乾いたら、これをもう一度繰り返します。
日焼け止めを塗るタイミングも重要です。
日焼け止めが皮膚に浸透して馴染むまでには時間が必要なため、日焼け止めは、出かける30分前に塗りましょう。
また、使用方法に書かれた量よりも少なく塗る人も多く、それでは日焼け止めの目的を果たすことができません。
しっかりと使い方・使用量を読んで使うようにしましょう。
もう一つ、以前使った日焼け止めクリームを使う場合には注意が必要です。
使っちゃダメ!去年の日焼け止めが危険な理由|モデルプレス
日焼け止めに限らず、化粧品は開封して空気に触れた瞬間から酸化などの成分劣化が始まります。
日焼け止めを使わない間に酸化などの劣化が進み、酸化した成分が肌への刺激になってしまうことがあるそうです。
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■抗酸化作用の高い食品で活性酸素を排除しよう
軽いやけどを起こしている夏の日焼けに対して、春の日焼けは、シミやシワ、たるみなどの肌老化が、時がたってから起こります。これは、UVAによって発生する活性酸素の影響が大きいと考えられているので、活性酸素を定期的に排除する必要があります。そのためには、緑黄色野菜やかんきつ類といった抗酸化作用の高い食品を多く摂ったり、サプリメントを飲んだりすることが有効。
また、保湿効果の高い美容液やフェイスマスクなどを使うのも効果的です。
シワ・シミ・たるみなどの肌老化はUVAによって発生する活性酸素を排除する必要があるので、抗酸化作用の高い食品やサプリメントを摂ると良いようです。
→ 抗酸化作用の高い食品 について詳しくはこちら
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P.S.
紫外線による肌の日焼けを気にしている人は多く、日焼け止めを塗ったり、日傘をさす人は増えていますが、紫外線による目への影響を気にしている人は少ないですよね。
オフィス街では、ビルや路面での反射によって、目はあらゆる角度から有害な紫外線を浴びている恐れのあるという結果も出ており、紫外線対策が必要になっています。
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