by Mike Mozart(画像:Creative Commons)
厚労省・武田審議官「高齢者の薬を“減らす”かかりつけ薬剤師、かかりつけ医の役割が論点に」
(2015/5/7、ミクスONLINE)
不要な投薬を減らすためには、ひとりの患者をトータルで診るかかりつけ医、かかりつけ薬剤師の担う役割が重要になる。
高齢者宅には年475億円分の残薬(飲み残し・飲み忘れの薬)がある!?|解決する4つの方法によれば、処方された薬を適切に服用できずに、その結果、症状が悪化して薬が増えてしまうようなことがあるそうです。
高齢化が進む中で、複数の疾患を合併し、多剤服用(ポリファーマシー)する患者が増加している。武田審議官は、ひとつの市の国保データから65歳以上の患者では10剤以上服用している患者が10%以上いるとのデータを提示。75歳を超えた後期高齢者ではさらにこの割合が増加すると説明した。
今回紹介した記事では、複数の医療機関や薬局にかかることで、多くの薬を服用していることも指摘されています。
かかりつけ医を持つことが重要ということはよく言われていたことですが、かかりつけの薬剤師を持つこともこれからは自身の健康を管理するうえで重要になってくるのではないでしょうか。
そして、かかりつけ医とかかりつけ薬局(薬剤師)で地域医療を協力していく体制づくりも行なってほしいものです。
【関連記事】
- 高齢者医薬品適正使用ガイドライン検討会で指針の骨子案をまとめる|厚生労働省
- 糖尿病患者の治療継続は半数にとどまるによれば、糖尿病の合併症に不安を感じ、糖尿病の治療の重要性を認識していても、治療を継続できている人は半数なのだそうです。
- 緑内障 患者判断で治療中断18.7%
- アプリと薬剤ケースによる服薬忘れ防止システム「FLIXY」
- 薬を飲むタイミングを通知するボトルを開発するADHERETECH
- PillPack|ロボットが薬をパックし、薬剤師はより多くの時間を顧客の対応にあてられる
- 「医薬分業(医師の処方箋をもとに患者が薬局から薬を受け取る)」が一部規制緩和
- なぜ高齢者の薬のもらい過ぎという問題が起きるのか?
- 高齢者への不要な薬を減らすためには、かかりつけ薬剤師・薬局の役割が重要になる
- 高齢者宅には年475億円分の残薬(飲み残し・飲み忘れの薬)がある!?|解決する4つの方法
- 服薬支援ロボ+介護健診ネットワークの連携で高齢者の服薬管理の改善が期待される
- 認知症の人への薬の提供方法の問題について考える|認知機能が低下すると、たくさんの薬が出ると、飲まない、飲めないことが起こる
- 脳梗塞患者向けの薬の飲み忘れを知らせる「IOTピルケース」と専用アプリの開発へ|大塚製薬・NEC