Robot Origami |折り紙からインスピレーションを受けて作られた小さな医療用ロボットが開発

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参考画像:Robot Origami: Robot self-folds, walks, and completes tasks スクリーンショット




■Robot Origami |折り紙からインスピレーションを受けて作られた小さな医療用ロボットが開発

体内に薬を届けて消える「折り紙」のようなミニチュア医療ロボット

(2015/6/20、WIRED)

MITの科学者たちが、折り紙のミニチュアのような医療用ロボットを開発した。このロボットは、体内を移動したり、荷物を運ぶだけでは終わらない。役目を果たした後は、人に無害な物質に自らを分解することができるのだ。

折り紙からインスピレーションを受けて作られた小さな医療用ロボットが開発されたそうです。

こちらの動画をご覧ください。

このロボットのすごいところをポイントにまとめてみます。

1.ロボットは人体内部の奥深くに薬品を届けたり、医療行為を行ったりするのに利用できる可能性が期待できる

GOOGLEX、ナノ粒子とウェアラブル端末を用いてがんを早期発見するプロジェクトを発表でも書きましたが、このニュースを見て思い出すのは、以前NHKの子供向けに放送されていた番組「天才てれびくん!」内の「ナノセイバー」です。

救命戦士ナノセイバー ー Wikipedia

22世紀に入り、子供の社会進出が加速する中、医学界において、体内にナノマシンを投入し疾病を防ぐという、革命的な治療法が開発される。同じく医学界において子供医師として活躍していた恵達ナノセイバーは、これらの技術を応用したバーチャルワールドを利用して体内に入りこみ、バーチャルメディカルステーション(以下VMS)に運び込まれる患者の治療を行なってゆく。

ナノセイバーはナノマシンを投入して病気を防ぐというものですが、今回のロボットは、その世界に近づく一歩のようなロボットです。

2.折り紙からインスピレーションを受けて作られていて、シートは熱を加えられると「ロボット」へとその姿を変化させる

折り紙というと日本の伝統的な子供の遊びというイメージがありますが、近年では折り紙の知識から様々なものが作られています。

【関連ニュース】

折り紙の科学で知的な形を作りたい!(前篇)

(2010/7/19、ウェッジ)

人工衛星の太陽電池パネルや車のエアバッグの設計、それ以外にも折りたたみ可能な構造物の設計には“折り”の知識が必要になります。図形の知識を教えるための教育の場面での活用なども含めると、折り紙を対象とした研究というのはけっこうあります。

「Origami」が宇宙へ、折り紙の技法を宇宙パネルに応用する研究が進行中

(2014/8/23、GIGAZINE)

「折り紙」と聞いて多くの人がイメージするものとは少し異なりそうですが、うまく折り込むことで広い表面積を持つ平らな素材をコンパクトな立体に変換できるというのが折り紙の優れている点と言えそうです。

折り紙からヒント 自動で立体化する“トランスフォーマー”ロボットが話題

(2014/8/11、ニュースフィア)

マサチューセッツ工科大(MIT)とハーバード大学の研究チームは8月7日、平面状から自動で組み上がり歩き回る折り紙ロボットを公開した。平らなシートが1分ほどでロボットに組み上がり、秒速5センチほどの速度で方向を変えながら這い回る。

電通大、折り紙型ロボ開発-シート状で自在変形、尺取り虫のように動きコインすくう

(2015/5/25、日刊工業新聞)

電気通信大学の松本光春准教授らは、移動し、モノを運ぶ折り紙型ロボットを開発した。1枚のシートから複雑な3次元構造が作れる。試作したロボットは飛行機の形に折り畳めるほか、尺取り虫のような動きでコインをすくって運ぶ。体を折ることで小型化でき、自在に変形するため、環境に適応した柔軟な能力を持つロボットが実現する可能性がある。

3.移動したり、物を動かすことができる

4.仕事を終えたら、ロボットに自己破壊を命令することで、分解される

■まとめ

このニュースで気になったことは2点。

1.折り紙の知識が様々な開発に医療されていること

2.体内で医療行為の仕事を終えたロボットが自分で分解を出来るようになる可能性ができたこと







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