by Feed My Starving Children (FMSC) (画像:Creative Commons)
葉酸を添加して…専門医ら食品メーカーに要望「先天性疾患を予防」
(2015/9/2、読売新聞)
先天性の脳や脊髄の病気予防のため、野菜などに含まれる栄養素の葉酸を加工食品に添加するように求める要望書を専門医らのグループがまとめ、日本パン工業会など6団体に送った。
専門医らのグループが業界団体に葉酸を加工食品に添加するように要望したそうです。
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葉酸の摂取で子どもの先天病「神経管欠損症(NTD)」の予防に成功‐アメリカによれば、アメリカでは子供の先天病「神経管欠損症」を予防するために、将来妊娠の可能性のあるすべての女性に対し、一日400μgの葉酸を摂取するよう推奨しており、1998年からはパンや穀類に100g当たり140μgの葉酸を強制的に加えるようにしたことで、年間約1300人の発症を未然に防いでいるそうです。
米国はじめ82か国では、穀類などに葉酸が添加され、二分脊椎の子どもが生まれる割合は減っているという。
日本においても、厚生労働省が、葉酸の1日の必要量は、約240μg。妊娠の可能性のある女性は約400μgを推奨しています。
葉酸は野菜と果物に含まれているものですから、日本でいえば、余りにも偏った食事でなければ、ある程度の葉酸は摂取できるものであり、妊娠の可能性のある女性が少し心掛ける程度でいいのではないでしょうか。
ただ、低所得者ほど生活習慣に問題=野菜食べず、運動しないや単身女性、3人に1人が貧困 母子世帯は57%ということもありますので、もしかすると、日本でも葉酸が不足している世帯が増えているのかもしれません。
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P.S.
葉酸取りすぎ、妊婦は注意 胎児に悪影響の可能性もによれば、葉酸を過剰に摂りすぎるのは注意が必要で、過剰に摂り過ぎると胎児に悪影響が出るおそれがあるということから、厚生労働省は、通常の食事以外に、加工食品やサプリメントで摂取する葉酸の1日の上限量を1ミリ・グラムと定めています。
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