> 健康・美容チェック > 胃腸の病気 > IBS(過敏性腸症候群) > なぜ消化管の運動異常が便秘と下痢という正反対の症状を起こすのか?|過敏性腸症候群の症状
■なぜ消化管の運動異常が便秘と下痢という正反対の症状を起こすのか?
by Frank Hebbert(画像:Creative Commons)
(2016/2/12、毎日新聞)
便は、腸の筋肉が胃に近いほうから連続的に収縮する蠕動(ぜんどう)運動によって肛門のほうに移送されます。IBSでみられる消化管の運動異常とは、この蠕動運動が障害されることといっていいでしょう。例えば、腸全体が連続性なしにピクピク動くと、便は停滞して便秘になります。あるいは、どこか1カ所が強く収縮すれば、歯磨き粉のチューブをギュッと握ったときのように中身が急に飛び出し、下痢になります。
過敏性腸症候群では消化管の運動異常が起こりますが、運動異常の出方によって、便秘か下痢かになるそうです。
便は腸のぜん動運動によって運ばれていきます。
腸全体が連続性なしにピクピク動くような状態だと、便は運ばれて行かないため、便秘になります。
また、腸のどこか一か所が強く収縮すると、急に飛び出すようになるため、下痢になってしまいます。
つまりは、便秘と下痢という正反対の症状が起きているように見えて、実は腸の動き方に異常が起きているためにどちらも起きているのです。
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