by Antonio Tajuelo(画像:Creative Commons)
【目次】
■白いマスクをつけると、 「病気」「不健康」の印象を与え、顔の魅力が下がってしまう!?
(2016/2/22、北海道新聞)
河原特任准教授は「顔を隠すことで見た目に影響が出るだけでなく、『病気』『不健康』といった白いマスクの一般的な印象が魅力の低下を招いた」と分析。マスクは顔の情報量を減らすため、美しい肌や唇など本来持っている魅力的な特徴が多いほど、好感度を下げるほか、白いマスクの負のイメージが魅力をさらに減退させるという。
北大大学院文学研究科の河原純一郎特任准教授と中京大心理学部の宮崎由樹助教の共同研究によれば、白いマスクを付けると、顔の魅力が下がるという結果が出たそうです。
風邪・インフルエンザ予防や花粉症対策のためにマスクをつけるだけでなく、化粧をしないで済む「だてマスク」として活用している人も多いですよね。
「マスク美人」という言葉があるように、口から下をマスクで隠すと目の印象が強くなり、また「マスク姿がミステリアス」という印象を与えていることもあるようですが、今回の研究結果によれば、白いマスクを着けると、顔の魅力が下がってしまうそうです。
女性は男らしい顔より健康的な顔色を魅力的だと感じる?によれば、女性は、がっしりした顎や盛り上がった筋肉などの男らしい顔ではなく、血色のよい健康的な顔を魅力的だと感じるそうです。
健康に見える人は、果物や野菜を豊富に食べていて、肌は黄色がかっている傾向があり、また、血液と皮膚に酸素が豊富なため赤みが強くなる傾向があるようです。
反対に、不健康に見える人は、青白い肌で免疫系の弱さを示しており、魅力的には見えないのではないかと考えられるようです。
白いマスクをつけているということは、不健康であることを周りに示しているともいえるので、その点でいえば、魅力度が下がると考えられます。
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■「マスク依存症」の背景にあることとは?
最近では、不安障害を抱えていたり、病気でもないのに、マスクに依存している方もいるそうです。
その方たちにマスクをしている理由を尋ねると、不安障害の方と同じように「人からの視線を少し軽減できる気がする」「自分がどういうふうに見られているかを意識しなくてすむ」とおっしゃいます。
マスクを一つの精神的なガードの役割として利用しているようです。
自分自身としては、安心のためにマスクをつけていても、周りからは表情が見えにくいために、不安を与えていることもあるようです。
マスクをつけていると、他人から「感情が読めない」「何を考えているかわからない」という印象を持たれやすくなります。
確かに、マスクをつけていると、口元の表情が見えないために、どんな感情なのかがわかりづらいですよね。
「笑顔の女性は男性から5倍モテる」と心理学で証明されるによれば、南ブルターニュ大学ニコラ・グーギャン博士の研究によれば、笑顔でいるだけで、男性の目には声をかけたいなと思わせたようです。
第一印象は何秒で決まる?|第一印象を良くする方法とは?によれば、カリフォルニア大学の心理学教授で、表情研究の専門家でもあるポール・エックマン教授は、最も大事なのは笑顔であると結論づけています。
異性からモテるという視点からも、第一印象をよくする方法としても、笑顔というのは重要ということになりますが、マスクをつけていると笑顔(表情)が見えないため、魅力度が下がってしまいますよね。
■まとめ
白いマスクを付けると、顔の魅力が下がるという結果が出ているので、病気(風邪・インフルエンザ・花粉症など)の予防対策以外でつけている人は避けたほうがいいかもしれませんね。
今回は白いマスクがポイントなのかもしれないので、少しポップなマスクをつけているとまた違った印象を与えるかもしれません。