DeNAのヘルスケア事業、得意のゲームを健康情報管理サービスの機能に組み込む

Ingress Table

by Henri Bergius(画像:Creative Commons)




DeNAのヘルスケア事業、得意のゲームと融合へ

(2016/3/23、ニュースイッチ)

住友商事とディー・エヌ・エー(DeNA)は、企業の健康保険組合向けに共同運営する健康情報管理サービスの機能を拡充する。サービス内で利用可能なポイントを付与するゲームアプリケーションを開発し、2016年度に投入する。

DNA解析サービスに各社参入|DENAがDNA解析へ、東大医科研と組みヘルスケア分野に参入(2014年)によれば、モバイルゲームで培ったビッグデータ分析技術を遺伝子解析に生かそうというやり方でヘルスケア事業に参入しましたが、今回のサービスは得意のゲームと健康を組み合わせたものです。

大企業の健保組合 生活習慣病予防に特典―厚生労働省によれば、健康保険組合では、加入者が適度な運動を続けたり、規則正しい食生活を送ったりするなどして、生活習慣病の予防に心がけた場合の特典を設ける動きが出ているそうです。

メタボ改善を促す保健指導の成果に応じてポイントがもらえる!?その仕組みとは?では、成果に応じたインセンティブとしてポイントを与えて、そのポイントに応じて商品を交換するという仕組みが始まっています。

小さな達成感を積み重ねることで継続しやすい状態を作るためにも、生活習慣病に役立つことをしたら1ポイントというようにポイント制にしていくとよいのではないかと提案しましたが、そうした動きが広がっているようです。

DNA解析サービスに各社参入|DENAがDNA解析へ、東大医科研と組みヘルスケア分野に参入では、、客観的にどんなにいいと言われたことや必要なことであってもそれを継続するのは難しいという理由から、遺伝子情報解析を元にした生活習慣改善支援サービスを成功させるのは至難の業ではないかなと書きました。

例えば、緑内障 患者判断で治療中断18.7%によれば、「大した症状がない」、「継続受診が面倒」、「治療効果が実感できない」など病気自体への理解度が低いことや治療効果についての理解が低いという理由で、患者判断で緑内障の点眼治療を中断してしまっているそうです。

その他の病気でも、現時点ではたいしたことがなかったり、治療効果が実感できない、面倒であるといった理由から患者判断で薬の服用をやめてしまっている人がいるのではないでしょうか。

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糖尿病や緑内障の治療が必要な人でも途中で治療を辞める人が多いというのに、ただ分析しただけでは何も変わりません。

データを分析することよりも、いかに良い生活習慣に導いていくのかというその方法を考えていくことのほうがヘルスケア分野においては最も重要な事だと思います。

その答えの一つが、ゲームだと期待しています。

ダイエットを継続するモチベーションを維持することは自制心を伴うのでとても大変です。

INGRESSでダイエット?|ゲームを楽しむことで自然と健康的になれる!?によれば、健康のためにイングレスをするのではなく、好きで楽しいからイングレスをしたその結果として健康がついてくるということです。

ダイエットを目的とするのではなく、ダイエットを手段にし、楽しむことを目的とすることで、結果健康的になっているというのが理想的な流れではないでしょうか。

■まとめ

行動科学を活用して、ダイエットが継続しやすい状態を作る。によれば、結果ではなく、行動・プロセスに着目して行うことがポイントです。

  • 小さなゴールを多くつくる。ダイエットは簡単に結果が出ないもの。そこで、小さなゴールを作ることで、小さな達成感を積み重ねることで継続しやすい状態を作る。例)エクササイズをしたら、カレンダーにシールを貼るなど

  • ごぼうびと罰を設定
    例)行動を○回続けたら、自分にご褒美を与える。例)行動を一度休んだら、罰を与える。自分のお小遣いを妻に渡す。

Ingressのようなゲームを楽しむことによって、結果的に健康的な生活につながるような仕組みを作り上げると面白そうですね。







P.S.

利用者同士で情報交換できる仕組みがあるとさらに良いのではないかと思っています。

その理由は3つ。

1つ目は、友達と助けあうことがダイエット成功への近道!?によれば、友達と食生活の記録を共有しているユーザーはそうでないユーザーよりも体重を2倍以上減らすことに成功したから。

女性の脳の特徴を活かしてダイエット|ためしてガッテン(NHK)によれば、友達と一緒に運動をしたり、ダイエット情報(体重グラフ分析)の交換をすると、楽しくダイエットが出来るそうです。

2つ目は、ダイエットは仲間と一緒に取り組むと成功しやすい!?によれば、ダイエットのモチベーションを保つのは一人では難しいから。

女同士のウラの顔|ホンマでっかTV 4月25日によれば、女子にはグループで目標を立てて皆で協力した方が成績が伸びやすいそうです。

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3つ目は、社会的な「つながり」をダイエットに活用するによれば、近くに住んでいる人よりも社会的な絆が強い人の影響を人は受けやすいから。

生活習慣の改善を一緒に努力しているメンバーが時にはライバルとして、時には応援する人として、社会的絆が強くなればそれだけダイエットへの影響を強く与えることができます。