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> 健康・美容チェック > 目の病気 > グーグルが目の中に電子デバイス埋め込み視力改善する特許出願
Googleが目の中に注入するデバイスを特許申請 https://t.co/7Xss4GVOra pic.twitter.com/J38vDJLNLU
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2016年5月2日
(2016/5/1、ニュースイッチ)
このデバイスはデータ記憶装置、センサー、通信機、バッテリー、電気的に焦点を調整できるポリマー製レンズなどの部品から構成。電源はエネルギーハーベスティングの手法を使い、空中を飛び交う電波をアンテナでとらえ、電気に変換してバッテリーに蓄える。デバイスは眼球内にある本来の水晶体を取り去り、その水晶体を覆っていた薄い透明膜(水晶体嚢)に埋め込む。
(2016/5/2、CNET)
Forbesの記事によると、このデバイスは網膜上で光の焦点を合わせやすくすることで、低視力を矯正するように設計されているという。専用のストレージ、無線、レンズが含まれ、環境発電型アンテナによりワイヤレスで給電されるようだ。
今回Googleが特許を出願したのは、眼球に直接挿入する視力矯正用電子デバイスです。
2つの記事を総合すると、眼球内の水晶体を取り除いて、その水晶体を覆っていた水晶体嚢に、データ記憶装置、センサー、通信機、バッテリー、電気的に焦点を調整できるポリマー製レンズでできたデバイスを埋め込み、外部のコンピューターと通信しながら、見ている映像の光が網膜上に焦点を結ぶように、レンズの厚みをリアルタイムで調整するシステムなのだそうです。
水晶体を取り除くというと驚く人もいると思いますが、現在白内障の手術では、日常生活に支障が出るほど視力が低下すると、水晶体を取り除き、代わりに、眼内レンズをはめ込む手術が行われています。
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この方法を活用した視力矯正方法もすでに開発されているというニュースも以前取り上げています。
レンズを眼内に挿入して視力3.0!?効果が一生継続する視力矯正方法で紹介したカナダ Ocumetics Technology 社の CEO 兼医師、ガース・ウェッブ博士によれば、白内障の眼内レンズ挿入と似た数分の無痛手術で視力を3.0にまで高められ、しかもその効果は生涯継続すると主張しています。
また、加齢黄斑変性、望遠レンズのインプラントで視力回復!では、目の病気である加齢黄斑変性の患者の視力回復のための望遠レンズのインプラントを紹介しました。
Googleが行なったことでいろんな人が知る機会があったと思いますが、決して珍しいアイデアではなく、すでにいろんな方が開発を進められているアイデアです。
後は、ユーザー自身がどこまでを望むのかにかかっているといえるのではないでしょうか。
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