> 健康・美容チェック > 胆のう > 胆嚢(胆のう)は取っても大丈夫だけど、重要な働きを持つ不思議な臓器!?
【目次】
■胆のうの位置
by NIH Image Gallery(画像:Creative Commons)
(2016/5/9、毎日新聞)
胆のうは右のわき腹、肋骨(ろっこつ)のすぐ下あたりの奥の方に位置しています。ちょうど肝臓の真下です。さらにその脇に十二指腸があります。肝臓から十二指腸に向かって、胆管という管が通っているのですが、その胆管にぶら下がるようにして胆のうがあります。
胆のうの位置は、右の脇腹、肋骨の下あたりの奥の方にあります。
それぞれの臓器の位置関係では、胆のう(Gallbladder)は、肝臓(Liver)の真下で、胆のうの隣には十二指腸(Duodenum)があります。
肝臓から十二指腸に向かって胆管(Bile duct)が通っており、その胆管にぶら下がるようにして胆のうがあります。
■胆のうの働き・機能
胆汁は脂肪の消化吸収に必要な消化液です。胆汁がないと、食物中の脂肪を消化吸収できなくなり、腸の中にたまった脂肪の刺激によって下痢が起こってしまいます。
胆汁には、肝臓から送り出された脂質の消化吸収を助け、老廃物を流す働きがあります。
胆汁は胆のうで作られるのではなく、胆汁は肝臓で作られています。
肝臓の働き・機能・位置(場所)によれば、肝臓には、胆汁という消化液を作る機能があり、肝臓から分泌される胆汁酸には、コレステロールを排泄させる働きがあります。
胆石ができてしまう原因とは?によれば、胆のうは、肝臓から常に送られてくる胆汁を蓄え、10倍程度に濃縮してから、腸に排出しています。
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■胆のうに関係する病気
脂っこいものを食べすぎると、胆のうが酷使され、胆石や胆のう炎の原因になるといわれます。
●胆石
胆石は胆のうの中にあるかぎりは、ほとんど自覚症状がないのですが、外に転がりでて、管に引っかかったときに症状・病気が引き起こされます。
→ 胆石の症状・痛み・原因・食事・予防 について詳しくはこちら
●胆のう炎
胆のうは、肝臓から常に送られてくる胆汁を蓄え、10倍程度に濃縮してから、腸に排出しています。
従って、胆のうの収縮が不十分だったり、長い時間収縮しない状態でいると、胆汁が濃縮されすぎてしまうため、胆石ができやすい状態が作られてしまうと考えられています。
胆石は胆のうの中にあるかぎりは、ほとんど自覚症状がないのですが、外に転がりでて、管に引っかかったときに症状が引き起こされるそうです。
胆のう炎は、胆汁の流れが悪くなるために起こるもので、慢性的な炎症や痛みが起こります。
【胆のう炎・胆管炎の症状】
- 右の脇腹に激痛
- 40度近い高熱
- 黄疸が出る
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病気で胆のうを取ると胆汁が濃縮できず、脂肪の消化吸収力が落ちます。なので、脂っこい食べものを食べると、下痢が起こります。
胆嚢の切除を行なうと、胆汁が濃縮できずに脂肪の消化吸収力が落ちてしまうため、脂っこいものを食べると、下痢が起きてしまうそうです。
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