「時間がない」という言い訳はできない?1分間の激しい運動が45分間の穏やかな運動と同じ効果がある!?





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■1分間の激しい運動が45分間の穏やかな運動と同じ効果がある!?

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by adifansnet(画像:Creative Commons)

全力で1分間の運動、軽めの45分と効果同じ?

(2016/5/24、CNN)

実験では座ってばかりいた若い男性9人に、1日合計1分間の激しい自転車こぎを週3回、12週間続けてもらった。全力で自転車をこぐ運動は20秒ずつに分割して行い、間に2分間、軽めの自転車こぎをはさんだ。1回の運動時間の合計はウォーミングアップの2分とクールダウンの3分を含めて10分だった。
別の10人は軽めの自転車こぎを45分間、週3回のペースで継続した。
12週目に両グループの運動効果を測定して何もしなかった6人と比較したところ、血糖値や持久力、筋力などについて、激しい運動をしたグループと適度な運動のグループとで同程度の改善が見られたという。

カナダのマクマスター大学の研究チームによれば、1分間の激しい運動を継続すれば、軽めの運動を45分間したのと同じくらいの効果があるそうです。

【参考リンク】

運動をしない理由として、「時間がないから」という人や「運動はある程度の時間、体を動かさないと効果がないから」という人がいると思います。

しかし、運動は短時間でもしっかりと効果を発揮してくれることが以前からわかっています。




■運動は短時間でも効果あり

糖尿病の予防には週に7分の運動でも効果がある=英研究(2009/1/28)によれば、週に7分間の運動でも体内の血糖値を下げるインスリンの働きを改善してくれることにより、糖尿病の予防に役立つ可能性があることを紹介しました。

<糖尿病>1日の歩行時間30分未満、糖尿病のリスク2割増で紹介した国立がん研究センターによれば、1日の歩行時間が30分未満の人は、2時間以上の人と比べて糖尿病になっているリスクが2割高いということがわかったそうです。

ためしてガッテン(NHK)5月12日 AMPキナーゼを運動で活性化させ、血糖値や中性脂肪を下げる

・宮下政司 次席研究員 (早稲田大学スポーツ科学学術院)が、有酸素運動の効果に関して画期的な研究成果を発表したそうです。

自転車こぎ 3分間の運動を一日に10回をしてもらいます。

翌日、脂肪を多く含んだ食事をとってもらい、血液中の中性脂肪の量を詳しく調べたところ、前日運動しない場合に比べ、中性脂肪値が下がっていることがわかったそうです。

運動後1日たっても筋肉に脂肪がたまりにくくなっていたということです。

脂肪を燃やす有酸素運動は、一般的に長い時間行わなければいけないといわれていますが、3分間細切れに行なった運動でも中性脂肪を低下させる効果が出るということです。

・藤井宜晴教授(首都大学東京)

筋肉を動かすと、AMPキナーゼが活性化し、糖や脂肪を効率良くエネルギーに変えてくれることがわかったそうです。

インスリンと同等くらい強力なのだそうです。

・宮地元彦 (国立健康・栄養研究所 運動ガイドラインプロジェクトリーダー)

どんな運動でも筋肉に刺激が入るので、筋肉に刺激が入れば、好ましい結果が得られる。

■まとめ

運動は短時間でもしっかりと効果を発揮してくれますので、生活習慣病を予防するためにも運動を始めてみてくださいね。

→ 糖尿病の運動療法 について詳しくはこちら







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