水素水には有効性について「信頼できるデータがない」|国立健康・栄養研究所


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by Kevin Doncaster(画像:Creative Commons)




「有効性に信頼できる十分なデータが見当たらない」 国立健康・栄養研究所が見解

(2016/6/19、産経ニュース)

国立健康・栄養研究所が、サイト内の「健康食品」の素材情報データベースに「水素水」を新たに付け加え、人への有効性について「信頼できるデータがない」と記述していることが分かった。

有名人が水素水を愛用しているといったニュースで水素水人気が高まっています。

しかし、国立健康・栄養研究所の素材情報データベースによれば、「水素水」の人への有効性について「信頼できるデータがない」と記述しているそうです。

【追記(2016/12/15)】

容器入り及び生成器で作る、飲む「水素水」-「水素水」には公的な定義等はなく、溶存水素濃度は様々です-

(2016/12/15、国民生活センター)

水素水には公的な定義等がなく溶存水素濃度も様々です。また、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品として許可、届出されたものは、現在のところありません。
容器入り水素水のパッケージに表示されている溶存水素濃度に、充填時や出荷時とある場合は、飲用する時の濃度とは限りません。また、水素水生成器も水質や水量等により変わる旨の表示があり、必ずしも表示どおりの濃度になるわけではありません。
水に溶けている水素ガス(水素分子)は、容器の開封後や水素水生成器で作った後の時間経過により徐々に抜けていきます。

国民生活センターは、消費者に対して、現在販売されている水素水において、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品のものはなく、また、パッケージに表示されている水素濃度が表示通りの濃度になるわけではないとアドバイスをしています。




■水素水の定義

データベースでは水素水を「水素分子(水素ガス)の濃度を高めた水」と定義。水素水の調整法として、(1)加圧下で水素ガスを水に充填(2)水の化学反応で水素分子を発生(3)電気分解で陰極側に発生した水素分子が豊富な水を利用-の3つを挙げた。このうち(3)の電気分解によって調整された水について、「還元水素水、アルカリイオン水、電解水素水などと呼称されることがある」と指摘している。

今後は、この水素水の定義を含めた反論なども出てきそうですね。