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■緑内障は自覚症状を感じにくいので、40歳過ぎたら眼底検査を受けましょう!
緑内障(上) 乏しい自覚症状 40歳過ぎたら眼底検査を
(2009/12/4、東京新聞)
緑内障は、眼圧(目の中の圧力)などが視神経にダメージを与えて、視野が欠けたり、狭くなったりすると考えられている。多くを占める「開放隅角緑内障」は、長い時間をかけて進行するため、自覚症状を感じにくい。
緑内障は、自覚症状が感じにくいため、発見が遅れやすく、治療が必要になった時には、手遅れというケースもあるようです。
緑内障は以前「眼圧の高さ」がポイントとされてきましたが、正常眼圧でも緑内障になる人は多いのです。
かつては「眼圧が高いと緑内障」という“常識”があった。
一方で、臨床医たちは通常の診察で「正常眼圧でも緑内障の人は多い」と感じていた。
それをデータで証明したのが、日本緑内障学会が二〇〇〇年から〇一年にかけて実施した疫学調査「多治見スタディ」だった。
無作為抽出した四十歳以上の四千人の住民を対象に緑内障検診を実施した結果、四十歳以上の5%が緑内障と診断された。
その中の八割近くを占める「開放隅角緑内障」のうち九割以上が、正常眼圧だった。
常識を疑ってみたことで、正常眼圧緑内障が発見されたということですね。
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さらに緑内障と診断された人のうち、約九割がそれまでも未受診で気付いてもいなかった。
「この調査で、眼科医は緑内障を意識して、じっくり視神経を診なくてはいけないという理解が再確認された」と同学会理事の山本哲也岐阜大眼科教授は評価する。
緑内障外来を開く東京大学付属病院眼科講師の相原一医師も「驚くのは九割は気付いていなかったということ。緑内障がいかに見つかりにくい病気か、はっきりした」と指摘する。
また、この調査では、緑内障だと診断された人のうち、約9割が気づいていないということもわかったそうで、いかに発見するのが難しい病気かということがわかります。
フィリングイン機能(視野を補う)により、緑内障になっても気づきづらい|みんなの家庭の医学によれば、人間は、片方の目に見えない所があっても、もう片方の目で補っており、両目でも視野が欠けているところがある場合、周りの風景から情報を作り出し、あたかも見えているように補正する機能を持っています。
それが、フィリングインという機能なのだそうです。
緑内障は、人間にフィリングイン機能があることにより、視野を補ってしまうため、失明寸前まで視野の欠損に気づきづらいのです。
山本教授によると、緑内障は影が見える、ゆがむなどの「見え方の異常」ではなく、ある部分を感じなくなる「感じ方の異常」。
手を後ろに持っていくと見えなくなる。
それと同じことが目の前で起きている。
急に起きれば誰でも気付くが、何年もかかって少しずつ起きていくので分からない。
さらにもう一方の目が補ってしまうので、上半分ほどの視野が欠けて初めて「何となく見えない気がする」という自覚症状になる。
一度損傷を受けた視神経は元には戻らない。
早く見つけて進行を止めることが、一番の治療。
早期に治療すれば、進行速度を三分の一~四分の一にできるという。
治療成績は「十年で失明するような状態の人が三、四十年に延びる」(山本教授)という。
緑内障は早期発見・早期治療により、進行速度を遅くすることが可能だということです。
ただし、自覚症状が乏しいため、自分で発見するのは難しい病気です。
そのため、定期的に検診を受けることが重要だと言えます。
40歳を過ぎると、緑内障の患者が増加するといわれていますので、40歳を過ぎたら、一度、眼底検査をすることができる検診、または、眼科専門医に診てもらいましょう。
→ 緑内障の症状・原因・眼圧・予防 について詳しくはこちら
■まとめ
緑内障は、視野が欠けていき、失明にもつながる恐れもある目の病気で、40歳以上の20人に一人(17人に一人とも言われています)がかかっているといわれています。
しかし、多くの場合は自覚症状が乏しく発見が遅れやすい傾向にあるようです。
誰にでもなる可能性がある目の病気ですので、ぜひ緑内障検診を受けてください。
→ 目の病気 について詳しくはこちら
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