女性の抗がん剤の副作用の苦痛度1位は「頭髪の脱毛」|脱毛がん患者に自治体がウィッグの費用の一部助成支援


【目次】




■女性の抗がん剤の副作用の苦痛度1位は「頭髪の脱毛」|脱毛がん患者に自治体がウィッグの費用の一部助成支援

Before & After

by Nicki Varkevisser(画像:Creative Commons)

アピアランス支援センター|国立がん研究センター中央病院

手術・抗がん剤・放射線などのがんの治療は、傷あと・脱毛・皮膚の変色・爪の変化など、患者さんの身体にさまざまな外見の変化をもたらします。病気を治すために仕方のないこととわかっていても、外見が変わってしまうのは、患者さんにとって大きなストレスになります。実際に、抗がん剤治療中の患者さん638名に、身体症状の苦痛度トップ20を尋ねたところ、外から見える身体症状が多く含まれていました。

がんの治療によって、患者さんの身体には、脱毛や手術跡、皮膚の変色といった様々な外見の変化が現れます。

乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が「脱毛」を経験によれば、乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が脱毛を経験しているそうです。

がんを治療するためとはわかっていても、外見が変わってしまうのは、患者さんにとってショックなことだろうと思います。

特に、女性にとって外見の変化は大きなストレスとなっているそうです。

国立がん研究センターが実施した抗がん剤の副作用の苦痛度調査(09年)によれば、「頭髪の脱毛」は男性では18位だったが、女性では1位ということでした。

gan_kutsuu

参考画像:治療に伴う身体症状の苦痛TOP20|国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター

乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が「脱毛」を経験によれば、抗がん剤投与を終えてから5年たった人の中にも、髪が十分に生えそろわずかつら(ウイッグ)を使用している人が約10%いるそうなのですが、通常のかつらより柔らかさや通気性に配慮した「医療用ウィッグ」は自然に見えるものほど高価格であるため、あきらめてしまう人もいるそうです。

そこで、社会参加を続けるためにはウィッグが欲しくても、高額であきらめる人もいるため、ウィッグの購入費の助成制度を設ける自治体が増えてきたそうです。

脱毛がん患者にウィッグ支援…自治体が費用の一部助成

(2016/9/7、読売新聞)

抗がん剤治療の副作用で脱毛した人が使うウィッグ(かつら)の入手を支援する動きが広がっている。自然に見える品質のものは高額なため、費用の一部を自治体が助成したり、寄付された髪の毛で作ったものをプレゼントしたりという取り組みが進んできた。

読売新聞によれば、山形県や鳥取県では購入費の2分の1(上限2万円)、横浜市では上限1万円など各自治体によって助成額は様々ですが、ウィッグの購入費の助成を行なっているそうです。

がんの治療に対する助成だけでなく、治療の後の社会復帰・心のケアまでを社会で温かく見守れるようになるといいですね。




■ヘアドネーションの輪が広がっている

また、最近では、小児がんの治療や無毛症、脱毛症などで髪を失った子どもに対するヘアドネーションの輪が広がっています。

三吉彩花さんが「ヘアドネーション(医療用ウィッグを作るため髪の毛を寄付する活動)」のために人生で初めてのショートボブ!によれば、三吉彩花さんは、病気や怪我などで髪の毛の悩みを抱えている子供たちの医療用ウィッグを作るため髪の毛を寄付するという活動を行なったそうです。

0. ”20歳の三吉彩花” ついに20歳になりました そしてとてもびっくりしている方も多いと思いますが 髪の毛をばっさり切りました 人生で初めてのショートボブ この髪型にしたかったのには 理由があって ひとつは 20歳のタイミングで 何か大きく変わりたかった 新しい私をみんなに見てもらいたくて ずっと温めていたことでした そしてもうひとつは ”ドネーション” 病気や怪我などで髪の毛の悩みを抱えている子供たちの 医療用ウィッグを作るため 髪の毛を寄付するという活動です 20歳になったらドネーションをやるというのは 実は誰にも言ってなかったのですが 前から決めていた大きな決断 この私を見て ロングヘアーの方が好きだったって言ってくれる方もいるかもしれません だけど 今までの10個の言葉のカウントダウン 20歳になる私と 大好きなみんなに向けての言葉 もう一度じっくり ゆっくり読んで それを踏まえて 新しい三吉彩花も 応援してくれたら嬉しいです いつもありがとうね みんな大好きです

三吉彩花さん(@miyoshi.aa)が投稿した写真 –

ヘアドネーションとは、病気やけがで髪の毛の悩みのある子供たちのために、寄付された髪の毛でウィッグを作り、無償で提供する活動です。

寄付する髪は31センチ以上の長さがあればよいそうです。

切り方など条件を守れば、行きつけの美容室や自宅で切って郵送することもできるそうです。

柴咲コウさんや水野美紀さんが行なった「ヘアドネーション(医療用ウィッグを作るため髪の毛を寄付する活動)」とは?でも紹介しましたが、水野美紀さんや柴咲コウさんといった芸能人の方もヘアドネーションを行なっている方が増えています。

髪の毛の寄付をしました #ヘアドネーション #JapanHairDonationAndCharity

柴咲コウ Ko Shibasakiさん(@ko_shibasaki)が投稿した写真 –

『フルオーダーメイドの医療用ウィッグ』1体に必要な髪の毛は20~30人分で、髪の毛を長さ別に仕分け、髪質や髪色を均一にする化学処理だけで半年~1年かかるそうです。

また、頭の採寸をしてウィッグを製作するまでさらに50日かかるそうです。

現在医療用ウィッグを約90人の子供たちが待っているそうですが、全ての作業を数人で行なっているため、人手が足りておらず、出来上がるまで2~3年かかる状態なのだそうです。

■まとめ

最近は長い髪の女性で「髪を切りたいな」「ショートにしようかな」という人がいたら、「ヘアドネーション」という活動があるらしいよと伝えています。

それがポジティブな意味での髪を切る一つの後押しになればいいですし、ヘアドネーションや医療用ウィッグの考えが広まれば、将来的には、もし自身がそういう立場になった時でも、医療用ウィッグが自然と着けられる環境になり、また比較的手に取りやすい価格になると思います。

ヘアドネーションに関心がある方はぜひ美容室で尋ねてみてください。







【関連記事】