> 健康・美容チェック > 糖尿病 > 糖尿病を予防する方法 > 糖尿病になりにくい県ナンバーワン愛知県の食習慣から学ぶ糖尿病予防の方法|赤味噌(メラノイジン)・アサリ(マグネシウム)・喫茶店のモーニング(セカンドミール効果)
2016年10月22日放送のサタデープラス(#サタプラ)では「糖尿病になりやすい県・なりにくい県ランキング」を取り上げました。
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■糖尿病になりにくい県ナンバー1.愛知県
by fto mizno(画像:Creative Commons)
なぜ愛知県が糖尿病になりにくい県ナンバー1なのでしょうか。
愛知県の食習慣の中から糖尿病予防のヒントがありました。
1.味噌(赤みそ)
by Yusuke Kawasaki(画像:Creative Commons)
愛知県にある「味噌」の食文化が糖尿病になりにくい理由の1つと考えられるそうです。
発酵食品である味噌には「メラノイジン」という抗酸化物質が多く含まれており、糖分の消化吸収のスピードを遅くし、食後の血糖値の上昇を抑える働きがあるそうです。
「メラノイジン」が多く含まれているかどうかをチェックするポイントは「色」!
「メラノイジン」は味噌の色が濃いものほど多く含まれているそうで、愛知県で多く使用されている濃い色の赤味噌にはメラノイジンが多いそうです。
一般的な味噌は大豆をゆでて作られているそうですが、赤味噌は大豆をゆでずに高温で蒸して作られており、その製造過程で大豆の糖とアミノ酸が結合し「メラノイジン」が作られているそうです。
また、赤みそは2年ほど寝かせるのですが、この長期熟成も「メラノイジン」が増える理由なのだそうです。
【補足】
みそを上手にとって健康生活
(2017/11/17、NHK)
メラノイジンとは、みそが時間をかけて発酵・熟成する中でアミノ酸や糖類が反応してできた色素成分で、食物繊維のような働きをして、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らしてくれます。また、病気や老化の原因となる活性酸素を減少させる働きももっています。
さらにメラノイジンは、コレステロール低下作用や、血糖値の著しい上昇の抑制やインスリンの分泌亢進(こうしん)作用などが知られています。
2.アサリ
by Masaaki Komori(画像:Creative Commons)
貝類は低糖質・低脂肪で血糖値の上昇を緩やかにする食材ですが、アサリは愛知県は漁獲量全国1位なのだそうです。
アサリに含まれる「マグネシウム」は糖尿病予防に良いとされています。
マグネシウムの補充によって、食後の高血糖の改善、インスリンの効きの改善が確認されているそうです。
マグネシウムを摂取している量が多いほど糖尿病のリスクが下がる!?によれば、食事でマグネシウムを摂取している人は糖尿病になりにくいということが福岡県久山町の住民の健康診断データを21年間にわたって追跡した九州大チームの調査で確認されたそうです。
マグネシウム摂取量が148・5ミリグラム以下の最も少ないグループと比較すると、摂取量が増えるほど糖尿病のリスクが下がるという結果になったそうです。
また、インスリンの効きが悪い「インスリン抵抗性」の人、習慣的に酒を多く飲むなど一般に糖尿病のリスクが高いとされる人で、マグネシウム摂取による予防効果がより高い可能性も示されているそうです。
→ マグネシウムの多い食品|マグネシウム不足になると体はどうなる? について詳しくはこちら
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3.喫茶店のモーニングサービス
by Tatsuo Yamashita(画像:Creative Commons)
「喫茶店のモーニングサービス」が糖尿病予防のカギの一つなのだそうですが、なぜ朝食を食べることが糖尿病予防になるのでしょうか?
朝食を食べることで、昼食時以降の血糖値に影響を及ぼすという「セカンドミール効果」が糖尿病予防のカギになるそうです。
「セカンドミール効果」とは、朝食(ファーストミール)を食べることで昼食以降(セカンドミール)の食後高血糖を上がりにくくしてくれる効果なのだそうです。
朝食を抜くということは、前日の夜の食事から何も食べていない状態が昼まで続くことになり、そのことによって、小腸が糖分を積極的に吸収してしまい、食後に血糖値が上がりやすくなるそうです。
→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら
→ 血糖値(正常値・食後血糖値・空腹時血糖値)・血糖値を下げる食品 について詳しくはこちら
【参考リンク】
- 五明紀春, 三浦理代 メラノイジンの食品栄養学的研究 日本栄養・食糧学会誌 Vol.36 No.5 331-340 1983
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