「検査しないと おしおきよ!!」「美少女戦士セーラームーン」がSTI(性感染症)・HIVの予防啓発|厚生労働省

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参考画像:厚生労働省が性感染症の予防啓発で「美少女戦士セーラームーン」とのコラボレーションポスターなどを作成しました~ キャッチフレーズは「検査しないと おしおきよ!!」 ~|スクリーンショット




■「検査しないと おしおきよ!!」「美少女戦士セーラームーン」が性感染症の予防啓発|厚生労働省

「検査しないとおしおきよ!!」 セーラームーンが性感染症予防呼びかけ 厚労省が起用

(2016/11/21、産経新聞)

武内さんは厚労省を通じてメッセージを出し、「性感染症の問題は非常にデリケートな問題であり、『検査しないとおしおきよ!』の文言を提案した際の厚生労働省担当者の『いいんですか?!』の驚きようは、まさにそれを表しておりました」と振り返った。その上で、「セーラームーンが今までのイメージを払拭し、セーラームーンの声がファンや皆さまに理解され、検査に結びつくことで、多くの方がより健康に過ごせることを願っております」と熱い思いを寄せた。

厚生労働省は、若い女性をターゲットに、患者が急増している梅毒などの性感染症の予防を啓発するために、「美少女戦士セーラームーン」をモデルに起用したポスターを作製したそうです。

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参考画像:厚生労働省が性感染症の予防啓発で「美少女戦士セーラームーン」とのコラボレーションポスターなどを作成しました~ キャッチフレーズは「検査しないと おしおきよ!!」 ~|スクリーンショット

リーフレット、ポスター、コンドームは、それぞれ全国の自治体と日本医師会、日本性感染症学会、エイズ予防財団、性の健康医学財団などへ配布されるそうです。

性感染症啓発にセーラームーン起用のワケ

(2016/11/25、日経メディカル)

セーラームーンの原作者である武内直子氏は、薬剤師でもあり、普段から健康問題に関心を持っていたそう。今回の企画に賛同し、「いろいろな感染症が取り上げられるなかで、その対策は日頃から重要な問題であると考えており、今回このような機会を通じて、皆様のお役に立てることをうれしく思います」と語っています

「セーラームーンのイメージが汚される」「セーラームーンは中学生なのに、性感染症とはどうなのか」といった声が上がっているとおり、一歩間違えると、キャラクターのイメージを損ねてしまうおそれもあるものですが、武内直子さんは薬剤師でもあり、感染症対策は日ごろから重要な問題であると考えていたことから、今回の企画に賛同したそうです。




■性感染症(STI)とは?

STI 性感染症ってどんな病気?|東京都福祉保健局

「性行為で感染する病気」を総称して、性感染症(STI)といいます。

ウイルス、細菌、原虫などが、性器、泌尿器、肛門、口腔などに接触することで感染します。

STI(Sexually Transmitted Infections)には、梅毒、性器クラミジア感染症、淋菌感染症(りんきんかんせんしょう)、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ(センケイコンジローマ)、膣トリコモナス症、性器カンジダ症、B型肝炎、HIV感染症・エイズ(後天性免疫不全症候群)などが挙げられます。

■平成25年ごろから梅毒患者が急増

性感染症の中でも、ここ数年、急増しているのが梅毒だ。平成23年には827人と、90年代から年1000人を下回ってきたが、今年は10月初旬までに3284人とすでに3000人を上回った。年齢別でみると20代前半では女性が男性を上回るなど、特に若い女性の増加が顕著だ。妊娠中の女性が梅毒に感染すると、死産や胎児に重い障害が出る恐れもある。

梅毒:患者急増 20~24歳女性、4年で3倍超 母子感染も(2009/2/17)で紹介した国立感染症研究所のまとめによれば、梅毒患者数は抗生物質など薬剤開発により戦後減少傾向だったのですが、03年以降、再び増え始め、03年に509例だった報告数は06年に600例を超え、07年737例、08年は823例と毎年100例近く増え続けていました。

今回の記事によれば、10月初旬までにすでに3000人を上回っており、急増しているのがわかるかと思います。

梅毒:患者急増 20~24歳女性、4年で3倍超 母子感染も(2009/2/17)によれば、先天梅毒の子供の4割は妊娠中か生後1週間までに死亡するため、妊婦検診を必ず受け、感染が判明したらきちんと治すことが重要で、また妊娠後期に2回目の検査もしたほうがよいそうです。

梅毒の母子感染、乳児5人死亡例…定期の妊婦健診を8割が受けず

(2017/8/8、読売新聞)

梅毒は母子感染すると流産の危険が高まり、生まれた赤ちゃんには肝臓や 脾臓ひぞう の腫れ、目や耳、皮膚の異常などが現れることがある。

日本大学板橋病院産婦人科の川名 敬けい ・主任教授は、「健診を受け、妊婦が早期に抗菌薬を服用すれば、胎児への感染は防げる。経済的理由や望まない妊娠で健診を受けようとしない妊婦への支援も必要だ」と話す。

健診を受けて、早期に抗菌薬で治療を行なえば、胎児への感染は防げるのですが、先天梅毒の赤ちゃんを産んだ妊婦の約8割は、定期的な妊婦健診を受けていなかったそうです。

いかに妊婦に健診を受けてもらえるようにするかが重要な課題です。

■より効果的に性感染症を防ぐ方法

「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」には、より効果的に性感染症を防ぐためには、どうしたらよいかということが紹介されています。

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セーフセックスのキャンペーンを展開する場合、コミュニティの全メンバーに平等にメッセージを送るよりも、性行動の活発なメンバー(ネットワークの中核部、すなわちハブ)に直接伝えれば最も効果があがるという結論も得られた。

人々がリスクにさらされるかどうかは、その人がどんな人であるかより、誰と知り合いであるかで決まるのだ。

ネットワークの全体図を描き、社会的ネットワークのハブを見つけ出し、そのハブであるメンバーに対して、メッセージを伝えるというのが最も効果的なのだそうです。

貧困状態にある妊婦は、早産や子どもの低体重に影響するとされる糖尿病や貧血の割合が高い|5病院調査によれば、子どもにも感染しかねないクラミジアや梅毒などの性感染症は非貧困群の1・2%に対し、貧困群の7・9%が患っていたそうです。

経済的に貧困状態にあるほうが性感染症を患っている割合が高いということから、性感染症の広がりを食い止めるには、まず経済的に貧困状態がある女性に対して性感染症予防対策を行なっていくことが重要だと考えられます。

また、1.性感染症に対する知識があるかどうか、2.知識は知っているが経済的に貧困状態にあるため性感染症の対策をする余裕がない、ということを分けて対策を行なっていく必要があるかもしれません。

アメリカの高校が行なった「コンドーム配布プログラム」は失敗だった!?によれば、アメリカでは望まない妊娠を防ぐために、学校が学生にコンドームを配布プログラムを導入してきましたが、米オンラインメディア「ヴォックス」によれば、コンドームを配布した学校のほうが学生の妊娠件数が増えていて、また性病の感染率が上がったところもあるそうです。

本来はコンドームを受け取る際にカウンセリングを受ける必要があるのですが、それが徹底されていなかったために、妊娠件数が増えたり、性病の感染率が上がってしまったようで、しっかり指導していた学校では妊娠率が下がっていたようです。

大事なことはただ配るのではなく、しっかりとしたカウンセリングを一緒に行なうということです。







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