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■マシンラーニング(機械学習)を活用した網膜画像診断領域における戦略的提携を締結し、糖尿病網膜症および糖尿病黄斑浮腫の早期発見・治療を目指す|ニコン
by Bart Booms(画像:Creative Commons)
Verily Life Sciencesと糖尿病による眼疾患を対象としたMachine Learning(機械学習)活用ソリューション事業で戦略的提携を締結
(2016/12/27、ニコンニュースリリース)
今回、ニコン、OptosとVerily社は多くの国々における独占的な提携を締結し、この提携を通じて、糖尿病網膜症および糖尿病黄斑浮腫の早期発見から治療におけるMachine Learning活用の検査・診断用ソリューションを3社の先進的な技術をいかして共同開発します。今回の提携により、ニコンの強みである光学技術、精密制御、および精密機器の量産技術、Optos独自の超広角(Ultra-Widefield)技術および眼科診断市場における強力な事業基盤に、Verily社の傑出したMachine Learning技術を組み合わせることが可能になります。
ニコンと子会社Optosは、米Verily Life Sciences社(旧Google Life Sciences)は、マシンラーニング(機械学習)を活用した網膜画像診断領域における戦略的提携を締結し、糖尿病網膜症および糖尿病黄斑浮腫の早期発見・治療のための新たな技術やソリューションを共同開発するそうです。
【参考リンク】
- 人工知能、機械学習、ディープラーニングの違いとは(2016/8/9、NVIDIA)
まず、最初に生まれたアイデアが「AI」です。これは、もっとも包括的な概念です。次に、「機械学習」が発展し、最後に「ディープラーニング」が登場しました。今日のAIの急速な成長を促すディープラーニングは、AIと機械学習に含まれています。
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■糖尿病網膜症と糖尿病黄斑浮腫
■糖尿病網膜症
糖尿病網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症を3大合併症と呼びます。
糖尿病網膜症は、日本の中途失明原因の第2位で、年間約3000人がこの疾患で失明しているともいわれるそうです。
網膜は、瞳から入った光の明暗や色を感知する組織で、細かい血管が密集しています。
そのため、高血糖状態が続くと血管の閉塞障害と血液凝固異常がおき、眼内の血管が徐々に詰まって、網膜に栄養や酸素が届かなくなります。
そのような状態になると、網膜に新しい血管が生まれ、酸素不足などを補おうとします。
しかし、この新生血管はもろく、少しの刺激でも出血し、重篤化(じゅうとくか:病気がより悪い状態になること)すると網膜剥離を起こし、失明してしまいます。
アメリカの糖尿病患者の約3割が糖尿病網膜症にかかっている!?によれば、米疾病対策センター(CDC)などの研究チームによれば、アメリカの糖尿病患者のうち3割近くが糖尿病網膜症にかかっているそうです。
しかし、糖尿病診断後1年以内に「眼科を受診しない」が6割|糖尿病網膜症の予防に関する実態・意識調査で紹介したバイエル薬品と参天製薬が2型糖尿病患者1000人を対象に行った調査によれば、糖尿病の診断後、1年以内に眼科を受診しない患者が約6割にのぼることがわかったそうです。
眼科検診で失明が36%減少する!|緑内障・糖尿病網膜症・変性近視・加齢黄斑変性・白内障が失明の主な原因で紹介した杏林大学大学院医学研究科の山田昌和教授(眼科)は、眼科検診によって5つの病気の発見率や失明の減少率を調べたところ、失明は糖尿病網膜症で17%現象させることができると予測しています。
糖尿病の人は糖尿病網膜症になるリスクが高いと考えられるので、眼科で診てもらうようにしてくださいね。
→ 糖尿病網膜症 について詳しくはこちら
■糖尿病黄斑浮腫
Verily Life Sciencesと糖尿病による眼疾患を対象としたMachine Learning(機械学習)活用ソリューション事業で戦略的提携を締結
(2016/12/27、ニコンニュースリリース)
糖尿病黄斑浮腫は、糖尿病網膜症の合併症で黄斑部に血液中の成分が漏れ出すことによって黄斑部がむくむ眼疾患です。
■まとめ
最近は、人工知能を活用した画像診断によって目の病気の診断を行い、早期発見を目指すために、企業と企業、企業と大学といった提携が進んでいます。
技術の進歩によって、医師の診断の助けになるような研究が進んでいくといいですね。
→ 糖尿病網膜症 について詳しくはこちら
→ 目の病気(目の病気・症状チェック) について詳しくはこちら
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