参考画像:心拍数計測マウス 健康が気になる方のヘルスケア対策に 日々の心拍数・クリック数・操作距離を測定・記録 MA-HLS1/MA-WHLS1|スクリーンショット
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■サンワサプライ、心拍数を測定・記録できるマウスを発売
(2016/12/27、サンワサプライニュースリリース)
マウス側面にLEDセンサーがあり、親指をセンサーに添えたまま数秒姿勢を保持するだけで、心拍数をカンタンに測定できます。過去の心拍数が一覧表示できるため、定期的に計測することで体調の変化が確認できます。
サンワサプライは、マウス側面にあるセンサーで心拍数やマウス操作状況を測定・記録できるマウスを発売したそうです。
心拍数計測マウス 健康が気になる方のヘルスケア対策に 日々の心拍数・クリック数・操作距離を測定・記録 MA-HLS1/MA-WHLS1
【#金スマ】自律神経を整える方法・自律神経測定アプリ(小林弘幸先生)では、スマホカメラで心拍の揺らぎを検出することでストレスチェックを行うアプリが紹介されていましたが、マウスのその機能をつけて、ストレスが高まっているときには、仕事の休憩をとるサインを出すというのはどうでしょうか?
参考画像:COCOLOLO-心拍のゆらぎで8タイプのキモチをチェック-|App Storeスクリーンショット
2015年4月23日の「人間情報学会」にて、本アプリのスマホカメラでの測定精度が、専用センサと比較して、80%以上の高い相関を実現していることを、神戸大学、順天堂大学医学部との共同研究成果として発表しています。(なお、単なる心拍数であれば、ほぼ100%の相関を実現)
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■ヘルスケア、ウェルネスに特化したウェアラブルデバイスに注目
心拍数を測れるセンサーを付けた製品はいくつも開発されています。
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なぜ心拍数を測るデバイスがいくつも開発されているのでしょうか?
脈拍の正常値の範囲|脈拍の状態を知ることで健康管理をしよう!によれば、脈拍は1分間に50(60)から100回程度ですが、運動したり、緊張したりすると速くなり、就寝時やリラックスしているときは遅くなります。
病気などがあると、脈拍の早さやリズムが乱れるので、普段の自分の脈の状態を知ることが病気の予防につながると考えられます。
脈拍数はセンサーがなくても測ることはできますが、自動的に測れると便利と考えて、開発している会社も多いのだと思いますが、その用途について上手く伝えられていないように感じます。
【参考リンク】
ウェアラブルデバイスの成長が鈍化–スマートウォッチはスマホとの差別化がカギ
(2016/12/19、ZDNet Japan)
IDC Japanは、スマートウォッチについて「万人向けのものでないことも明らかになった」とし、その用途について単純さを訴求できるフィットネス分野にフォーカスしている傾向を示した。
ウェアラブル デバイスはBtoBやヘルスケアなど用途をはっきりさせることで需要は広がる
(2017/1/4、エコノミックニュース)
ヘルスケア、ウェルネスの分野では、心拍の計測だけでなく、伸縮性の高い電極材料をウェアに組み込むことで心電信号を図り、デバイスに表示できるようなシステムの登場も見込まれている。
このように身体情報を把握するために利用するデバイスがウェアラブルデバイスの牽引役となることも期待されている。
さらコンパクトなセンサを装着可能にし、身体的な動作情報の把握、健康管理・モニタリングなどへの応用を進めている。
野球やアメリカンフットボールなどの選手に装着、プレー時における体の各部の動きをモニタリング、データ収集を行うことで、的確な指示、指導が可能となり、運動機能、質の向上を図ることができるという。
ウェアラブルデバイスは注目を集めていたほどには普及していない理由としては、ユーザーが使用したいと思うような理由を提供できていないことが考えられます。
参考記事として紹介した2つのニュースに共通しているのは、用途をはっきりさせることが重要で、その一つとして、ウェルネス・ヘルスケア分野に用途を絞ることが提案されています。
アメリカでは高齢者が健康維持・増進に特化したウェアラブルテクノロジーをいち早く取り入れているによれば、アメリカでは高齢者はテクノロジーに対する恐怖心があるわけではなく、若者と同様に、健康管理のためのテクノロジーや機器を取り入れる、または取り入れたいと思っているようです。
高齢者が健康維持・増進に特化したウェアラブルテクノロジーを取り入れている理由としては、1.健康維持への関心の高さ、2.モバイルテクノロジーへの心理的障壁が想像よりも低い、ということが考えられるそうです。
つまり、テクノロジーへの心理的障壁が低く、健康維持に関心が高い高齢者が使いたいと思うウェアラブルデバイスを提供することができるとウェアラブルデバイスに関する市場はもっと活性化するのではないでしょうか?
【追記(2017/1/31)】
(2017/1/31、日本経済新聞)
米Fitbitは、当初予測よりも販売が伸びず、業績見通しも引き下げ、人員の削減や営業体制の直しなどコスト削減を行い、業績回復を目指すそうです。
2016年はPebbleを買収し、2017年にはVectorを買収しましたが、今回の動きと関係があるのでしょうか?
健康に特化したウェアラブルデバイスの代表格ともいえるFitbitでさえも苦しんでいるのですから、健康管理をテクノロジーで行うことに関心を持つ層以外の人が使うようになるためのアイデアが必要のようです。
【参考リンク】
- Fitbit is buying troubled smartwatch maker Pebble for around $40 million(2016/11/30、TechCrunch)
- FitbitがPebbleに続き、高級スマートウォッチのVectorを買収(2017/1/11、TechCrunch)
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