参考画像:Scanadu Tutorial Video|YouTubeスクリーンショット
■Scanadu|センサーで生体情報(心拍数&心電図、血圧、体温、呼吸数、酸素飽和度など)を読み取り、スマホでデータをチェックするデバイス
「<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則」(著:ケヴィン・ケリー)を読んでいる時にスキャナドゥ[Scanadu]というスタートアップの製品について興味を持ちました。
「スタートレック」に出てくる自動診断装置トライコーダーに触発されてAI診断装置を作っているスタートアップ企業スキャナドゥ[Scanadu]
スタートレック好きでなくとも使える、家庭用医療端末「Scout」
(2013/6/11、WIRED)
体温や血圧、呼吸速度などのさまざまな生体情報を測定できるこの端末は、先ごろクラウドファンディングサイトのIndiegogoで支援者の募集を開始し、すでに目標額の7倍近い70万ドルの出資を集めている。
スキャナドゥ[Scanadu]が開発しているScanadu Scout(スキャナドゥ スカウト)を使えば、デバイスについているセンサーで、心拍数(Heart rate)&心電図(ECG)、血圧(Blood Pressure)、体温(Temperature)、呼吸数(Respiratory Rate)、酸素飽和度(Oximetry)などの生体情報を読み取り、スマホでそのデータをチェックすることができます。
今までは個別のもので測定しなければならなかったものを、一つのデバイスで読み取ることができるというのは、健康管理をしたいユーザーにとってはとても楽になりますよね。
■まとめ
ウェアラブルデバイスで得た生体データによる病気の予兆を検知することで運転手の突然の体調変化による死亡事故を未然に防ぐシステムで紹介したsdtechは、リストバンド型の血圧測定デバイスを運転手につけてもらい、脈拍、心電図、体温、呼吸数、血中酸素濃度をクラウド上でモニターすることで、病気の予兆を検知するサービスを提案していましたが、デバイスとしては同じような機能を持っているようです。
こうしたデバイスの目指す先は、こうした生体データをどう健康管理に生かすかです。
ユーザー側としては、データだけを読み取っても、それをどう健康管理に活用したらよいのか、何らかの提案がなければどのように利用したらよいのかわからず、いずれ使わなくなってしまうかもしれません。
例えば、生体データを読み取り、人工知能(AI)や医師などの医療従事者・病院でチェックしてもらい、異常値があれば病院で詳しい検査を行うようにするなどのサービスが必要になってくると思います。
また、急に体調不良のサインが出れば、提携している企業が救急車などを呼ぶなどのサービスも考えられるのではないでしょうか。
そのほかにも、数字だと直感的に理解できないので、別の感覚として表示し、例えば、異常値が出た場合には「振動」で知らせるようにするというのも考えられそうです。
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