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ハクライドウ(舶来堂)の長崎島原手延えごまそばは国産のえごまにこだわって製造していますが、将来的には長崎県でできたえごまで製造できることを目指しています。

現在の畑の状態はこちら。

えごまの苗|えごまそばプロジェクト
えごまの苗|えごまそばプロジェクト

しかし、ここまで行くのには紆余曲折がありました。

前回お伝えしたのは、「えごまの種まき」まで。

実はえごまの種を植えた畑ではほとんど芽が出ていませんでした。

えごまの育て方に詳しい方に聞いてみたところ、一週間から10日ほど様子を見てみましょうといわれていましたが、それでも芽は出ません。

原因は種のまき方(種自体・まき方)に問題があった可能性があったので、このままでは芽が出ないかもしれないかと思い、鉢(プランター)にえごまの種を植えて、苗づくりをすることにしました。

プランターにえごまの種を植えて、数日後ちゃんと芽が出てきました。

原因は何にしろ、とにかく目が出てきたことにホッとしました。

次は、植え替えの準備です。

先日植えた畑は大雨の後、まったく雨が降らない状況になり、畑の土はカチカチで、ひびが入るほどに荒れてしまっていました。

これではさすがにえごまの植え替えをするのは難しいと考え、畑を改めて耕すことにしました。

帽子にサングラス、長そでシャツに、長靴、手袋という夏の日差しに負けない服装に着替えて、いよいよ畑との格闘が始まります。

雑草が伸び、水分がなくカチカチの畑を耕すのはたいへん苦労しました。

土を耕そうにも、スコップも鍬も土に入らないほどで、雑草の根はしっかりとしていて、スコップや鍬に絡みついてきました。

そこで、ポリタンクに水を入れて、乾いた畑の土に水をまき、少し土を柔らかくした状態にして、ようやく土を耕すことができる段階になりました。

ただ、気温は高く、10分作業するだけでへとへとになり、汗は吹き出し、のどが渇き、頭がくらくらして、「これが熱中症かも」と感じてしまうほどでした。

夏に農業をしている人の大変さを改めて実感しました。

そして、ようやく植え替えを行なおうとした矢先に、事件が起きました!

以前えごまの栽培をされた方といっしょに植え替えを手伝っていただいているのですが、植え替え用のプランターに出ている葉っぱの形がえごまではないというのです!

種屋さんでエゴマの種を買い、ホームセンターでプランターと土と石を購入し、プランターに新しい土を入れて、水をやり、時間をかけて育てたものがえごまではなく、ツユクサだったのです!

気温が高く発芽が難しかったのかなど様々な原因が考えられましたが、とにかく植え替え用のえごまの苗がなくなってしまったのです。

これには途方にくれました。

あの苦労した日々、そしてえごまの芽だと思って喜んだ日、すべてが消え去った一瞬です。

さてこの後どうしようかと思っていたところ、えごまの植え替えを手伝っていただいている方が数少ない苗を譲っていただくことになりました。

本当に助けられてばかりです。

しかし、植え替え作業も大変でした。

土を掘り、たっぷりの水を入れ、そこに数少ないえごまの苗を入れ、土で根の部分を包むようにして固めます。

次に、ワラや雑草をえごまの苗の周りに敷き詰めます。

これは、水の蒸発を防ぎ、えごまの苗が倒れるのを防ぐ役割があります。

そして最後にもう一度たっぷりの水をかけます。

これを一本一本やっていくのです。

途方もない作業に思えましたが、何とかやり終えました。

「後はえごまの苗が根付くまで水やりをしっかりやれば大丈夫」とえごまの植え替えを手伝っていただいている方に言っていただけました。

朝・夕の太陽が低い時間帯に水をまきに行くのは大変でしたが、なんとなくめどがたったように感じ、ほっとした数日後、また事件が起きました!

今度は水やり用に使わせてもらっていた用水路の水がストップしたのです。

これにはこの時期ならではの事情があります。

田んぼの苗を植えた後、根を強くするために、いったん水をひくのです。

前もってそういうことがあるからといわれていたのですが、実際に行なわれるのはえごまの苗が根付いた後だと思っていたので、またまた困ってしまいました。

水やりをしないといけないけど、水がない…。

困っていてもやる行動は一つ。

ポリ容器に水を入れて、畑まで運ぶのです。

文章にすると簡単ですが、これが本当に大変でした。

18リットル用容器を2つほど購入し、その他にもいくつか容器をお借りして、水を運ぶのですが、とにかく水は重い!

この水運びで負傷者が出てしまうほど。(腰痛で整体や病院に通うまでに)

改めて雨は天の恵みであると感じました。

そして、これまでの話を全部ひっくるめて、えごまの畑の状態を見てみると、どうでしょうか?

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