■TikTokのライブ配信・マネタイズ手段の導入によって、短尺動画業界、ライブ配信業界、YouTubeの勢力図が変わっていく
アマンダ・ヴィック|unsplash
billboard_japan Live on TikTokのように、TikTokでは頻繁にライブ配信するようになりました。
これから2つのことが考えられます。
1.TikTokがアーティストの発掘の場になっている
2.ライブ配信がTikTokerのマネタイズ手段になる
1.TikTokがアーティストの発掘の場になっている
以前はYouTubeがアーティスト発掘の場でしたが、今はTikTokがその場になっています。
【TikTok週間楽曲ランキング】AAA末吉秀太「HACK」が初の首位 yama「春を告げる」がトップ3デビュー(2020/5/29、billboard)
”2019年1月リリースのアルバム『WONDER HACK』に収録されていた楽曲だが、TikTokのコンテンツがバズった結果、楽曲自体の注目度も高まる形となり、配信サービスでの再生回数も増加、最新のBillboard JAPAN総合チャート“HOT 100”でも初登場”
「香水」(瑛人)などTikTokを起点にストリーミングチャート(LINE MUSIC TOP100)が動いています。
2.ライブ配信がTikTokerのマネタイズ手段になる
ただ今のユーザーの流れはTikTok→YouTubeになっています。
それはアーティストのマネタイズ方法がないこと。
そのために、アーティスト側もYouTubeのチャンネルで見てもらうことを意識しているのでしょう。
ただ、TikTokには無くて本家中国版TikTokの「抖音(douyin)」に有る限定機能や数字によれば、日本のTikTokの少し未来である抖音には「生配信Live機能・EC機能・店舗ページとPOI」の機能があり、近い将来導入されることを想定しておくとこうなっていくのではないでしょうか?
アーティストの「TikTok LIVE」が実験的にスタート
→投げ銭機能などのマネタイズ手段が加わる(TikTokで直接楽曲の購入やサブスク、広告収入、グッズ販売ができるようになったらTikTokがワンストップになる)
→普通のTikTokerのライブ配信やEC機能、店舗ページ
→ポケットに収益が貯まる
→投げ銭や購入に使う
→TikTok経済圏
プロのアーティストによる「TikTok LIVE」が実験的にスタートし、投げ銭などのマネタイズ手段が加わり、その後普通のTikTokerのライブ配信やEC機能、店舗ページの機能が導入され、これまでフォロワーを増やしていたTikTokerはTikTok内での投げ銭や購入にTikTok内で得た収益を使い、TikTok経済圏が生まれていくという予想です。
つまり、TikTokのライブ配信・マネタイズ手段の導入によって、短尺動画業界、ライブ配信業界、YouTubeの勢力図が変わっていくのです。
【追記(2020/7/2)】
ブランドと世界中のTikTokクリエイターをマッチング。 TikTok Creator Marketplace(TCM)のサービス開始https://t.co/cAhw7mBwdZ
✅クリエイターの投稿パフォーマンスや、フォロワーの年代など属性を分析しプランニングから実施までを自動化
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) July 10, 2020
TikTokのポケットのFAQでは、コインを使ってバーチャルギフトを購入し、LIVE配信中に配信者に贈る仕組みがあること、「ダイヤモンド」を換金する方法としてPayPalアカウントで換金ができることなどが書かれています。
日本初のTikTok公式オフ会「TikTok CREATOR’S LAB. 2019 supported by SoftBank」に400名が参加(2019/2/18、Bytedance株式会社)によれば、「2019年クリエイター・マネタイズ・プログラム」では、コンテンツを発信しているクリエイターが、TikTok上で収入が得られるようになるプログラムもスタートし、グルメ、ファッション、旅行、ペットなど得意ジャンルでコンテンツを発信し続けていれば、それぞれのジャンルに合った企業キャンペーンとのマッチングを行い、タイアップ費の一部を収益還元するという仕組みなのだそうです。
また、TikTokが収益化プログラム開始を予告!CREATOR’S LAB. 2019現地レポート(2019/2/17、Techable)によれば、TikTokがクリエイター向けの収益化プログラムを用意しており、すでに多くのナショナルクライアントがTikTok上で広告PRを行なっており、この収益がトップから中堅のクリエイターとシェアされる仕組みになるとありました。
「TikTok For Business」ローンチのお知らせ(2020/6/25、TikTok For Business Japan)を参考にすると、従来の広告の枠組みを超えたコミュケーションを通じて、認知拡大から顧客獲得ができるプラットフォームを目指し。企業などが「ユーザーに語りかけるコンテンツ」を作ることができるプラットフォームが「TikTok For Business」です。
TikTokコミュニティに積極的に参加することが結果として企業とのコミュニケーションを行い、それがまわりまわって認知拡大や顧客拡大につながっていくことが従来の広告ではないやり方となり、TikTokerの収益源となっていくということなのでしょう。
2つを合わせると、LIVE配信でのギフトの換金やユーザーとブランドをつなぐ役割を果たすことによる報酬などがTikTokにおける収益化(マネタイズ)になっていくということではないでしょうか?
【追記(2020/7/31)】
TikTokのライブストリーミング機能「TikTok LIVE」、7月31日正式ローンチhttps://t.co/VAjlkkH454
TikTokのライブ配信・マネタイズ手段の導入によって、短尺動画業界、ライブ配信業界、YouTubeの勢力図が変わっていくhttps://t.co/24gcePiZde https://t.co/epFaCKFb12
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) July 31, 2020
【追記(2021/1/30)】
■2021年のTikTokは「直線的な『回答』から曲線的な『回遊』への転換」
2021年のTikTokは「直線的な『回答』から曲線的な『回遊』への転換」https://t.co/X9gL4axKU7
「欲しい回答を求めてインターネットを検索する時代は終わった。検索するのさえも面倒くさがる人たちが回遊しながら情報を得る場が求められている。」
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) January 14, 2021
■「興味からいきなり購買へと駆り立てられる『興味突破』の購買行動が起きている」
✅広告もコンテンツのうち(高い広告受容性)
✅TikTokでは、回遊しているユーザーに興味を持たせることができればそのまま購買に至る可能性が高い
✅「興味からいきなり購買へと駆り立てられる『興味突破』の購買行動が起きている」https://t.co/X9gL4axKU7 pic.twitter.com/ljWK55aFvA
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) January 14, 2021
■なぜTikTokはライブ配信をはじめたのか?
「なぜTikTokはライブ配信をはじめたのか?」
”多くの配信者がたくさんのフォロワーを獲得しており、彼らもまた収益増を望んでいる中で、ライブ動画は確立された収益化のモデルだということである。”https://t.co/MtcGPLziJ7 https://t.co/TKjKlqiXKn
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) January 30, 2021
”ライブ動画の配信を始める理由について抖音は、ライブ動画が強力なインタラクティブツールであり、フォロワーとの緊密なつながりを保てるという点を挙げている。”https://t.co/MtcGPLziJ7
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) January 30, 2021
”良質なショートムービーによって獲得してきたフォロワーとの交流を考え、コンテンツのクオリティや配信者本人の魅力に根差したつながり、いわば対等なコミュニケーションを提供したい”https://t.co/MtcGPLziJ7
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) January 30, 2021
✅中国のTikTokでは、ライブ配信上でそのまま商品購入をできる機能があります。
✅EC機能とは、TikTokに投稿された動画コンテンツからECサイトに直接移動できる機能のことで、すでにInstagramで導入されているショッピング機能「Shop Now」と同様のものです。https://t.co/CNfbGyfLWd
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) January 30, 2021
抖音(TikTok)はライブ配信を確立された収益化のモデルだと理解しながらも、ショー形式を優先することなく、強力なインタラクティブツールであり、フォロワーとの緊密なつながりを保てることを活かして、ショッピング機能を重視するんじゃないかな?
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) January 30, 2021
■TikTokが最も消費時間が長いアプリになっている!
TikTokがLINEやTwitter、インスタよりも消費時間が長いアプリになった!
”日本では、TikTokの月次消費時間が11.4時間でSNSアプリでもっとも長く、Twitter(9.7時間)とLINE(8.9時間)を抜いて1位に躍り出ました。”https://t.co/R53YWA30mf
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) February 6, 2021
TikTokがコミュニケーションアプリよりも消費時間が長いアプリになったというデータがありました。
YouTubeに比べてTikTokじゃ儲からないみたいなことを話す人がいたけど、“潤沢な世界において、唯一の希少性は人間のアテンションにある”わけだから、「米国、英国、スペインの子どもたちは、YouTubeと同じ程度の時間をTikTokで過ごしている」のであれば、もうわかるよね?https://t.co/7lzobFgbi7
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) June 16, 2020
米国、英国、スペインの子どもたちの時間の使い方を見ると、TikTokはYouTubeと同じくらい欠かせないアプリになっている。
Connected More than Ever, Apps and digital natives: the new normal|Qustodiohttps://t.co/DkOCbzhhub pic.twitter.com/aVqIaGXiNS
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) June 17, 2020
ハイブ戦略(ミツバチの巣箱:小さなグループが積み重なり、巨大コミュニティとなる考え)https://t.co/JD6ziu9kQd
ユーザーを大きく獲得するのではなく、確実に友人間ユーザーグループを囲い込み、リテンションを長くさせる「Must-to-have」のサービス価値を提供することが重要— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) June 19, 2020
アテンション、ブランドスイッチング、熱量のことを考えると、非効率なもの、同期性、インタラクティブなものが求められるんじゃないかな?
RT ”同期的なコミュニケーション(生配信、オンライン対面.)領域に張るのはやや非効率で、非同期(動画、講座…etc)が良い”
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) January 20, 2021
“潤沢な世界において、唯一の希少性は人間のアテンションにある”
「<インターネット>の次に来るもの」(著:ケヴィン・ケリー)より
どんな裕福な人でも、そうでない人も「注意力(アテンション)」だけは限られているということです。
TikTokは消費時間が長いアプリであるということは、置き換えると、人の限られた資本である「アテンション」を獲得しており、そこから広がるビジネスにチャンスを感じている人は多いということです。
Clubhouseの盛り上がりはVRとライブコマースの普及の序章に過ぎない!?
■TikTokで商品を売る方法
TikTokで月商30万円超!ネットで「香水」を売りまくる、驚きの技術https://t.co/JJtMxsMpbK
🍾TikTokでの発信→ブログ経由で月間30万円以上の売上
🍾香りの成分を伝えるのではなく、ブランドが使わない言葉で、具体的な日常生活をイメージしたシチュエーション別で使える香水を紹介
— 40代・50代のためのライフスタイル(健康・美容・お金) (@4050health) June 29, 2020
TikTokで商品紹介をする方法https://t.co/JJtMxsMpbK
✅テーマを決める→検索結果数が多いものを調べる
✅値段を調べて、価格からターゲット(これなら私(僕)向け!)を決める
✅動画は最長でも18秒に抑える
✅ビルボードランキングを見て、香水のイメージに合う曲を選ぶ— 40代・50代のためのライフスタイル(健康・美容・お金) (@4050health) June 29, 2020
テーマを決めたら、検索して注目度の高い商品や売れ行きが一番良いものを調べ、商品の価格帯に合わせて、ターゲットを選び、ターゲットの具体的な日常生活をイメージしたシチュエーションを提案する。
その時にはブランド側が使わないような言葉や表現をして、極力専門用語を使わないようにする、動画の長さに気を付ける、音楽は流行の曲の中からイメージにある曲を選ぶ(曲のサビと動画で最も見せたいところを合わせるといった細かい調整も)といったところに気を付ける。
短尺動画コンテンツの勢いを感じる。やっぱり今のターンは短尺動画の能力が高い人だな。
グーグルがTikTokとInstagramのショートビデオを集約する検索機能をテスト導入https://t.co/hxMt3q1sZC
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) January 9, 2021
【2021年予測】TikTokを活用した従業員アンバサダーで成功する企業が増える?
P.S.
Instagramの新機能「ガイド(まとめ)」が全ユーザーに拡大https://t.co/0Ag0ieeHpr
✅インスタ(画像)
✅ストーリーズ
✅リール(短尺動画)
✅IGTV(長尺動画)
✅ショップ
✅まとめ(ブログ)
✅検索
✅飲食店の即時予約
✅メッセンジャーインスタ内部で完結する仕組みにどんどん近づいていく
— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) November 18, 2020
インスタは、画像はもちろんのこと、ストーリーズ(Snap的)、リール(TikTok的)、IGTV(YouTube的)、ショップ(通販)、まとめ(ブログ的)、検索(Google的)、飲食店の即時予約(グルメサイト的)、メッセンジャー(LINE的)、ライブ配信などほとんどのインターネットに必要なものを揃えて、インスタ内部で完結する仕組みを目指している感じがします。
ユーザー側としては一つで完結する方が楽なんですけど、一社に集中すると競争がなくなって面白さがなくなってしまうというもどかしさがあり、難しいところですね。