【家庭料理の視点から】アレルギー性鼻炎の子ども、腸内細菌の種類が少ない!?/腸内細菌の多様性を高める食事とは?




「子どものアレルギー性鼻炎と腸内細菌の関連について」(2025年12月9日、山梨大学)によれば、アレルギー性鼻炎と腸内細菌との関連を調べたところ、アレルギー性鼻炎のある子供では腸内細菌の多様性が低下し、免疫バランスや粘膜の防御機能を支える菌が減少していることから、腸内環境の乱れが鼻炎の発症や重症化に関連している可能性があることがわかりました。

●腸の粘膜バリアを守る菌「Akkermansia(アッカ―マンシア)」や免疫の働きを整える菌「Alloprevotella(アロプレボテラ)」などが減少し、炎症や酸化ストレスに関係する代謝経路が活性化していました。

●症状が重い子どもほど腸内細菌の多様性が低く、エネルギー代謝や短鎖脂肪酸の産生に関わる機能が低下していることも分かりました。

●重症群では、炎症を抑える役割をもつ菌「 Faecalibacterium(フェカリバクテリウム) 」や「Prevotella(プレボテラ) 」などが減少し、腸内環境のバランスが大きく崩れていました。

【参考文献】

これまで取り上げてきた記事の中から腸内細菌の多様性とアレルギーに関連する記事を紹介します。

子どもの喘息は腸内細菌の不足が関連している!?によれば、多様性が低い腸内細菌を持っていた子どもぜんそくを発症するリスクが高いとみなされたそうです。

2015年の記事では、ただどのようにして腸内細菌を獲得したらいいのかは不明という内容でした。

人工甘味料で糖尿病リスク増!?|人工甘味料は腸内細菌のバランスを崩して、血糖値が下がりにくい状態にする作用がある!?で紹介したイスラエルの研究チームによれば、サッカリンやスクラロース、アスパルテームなどの人工甘味料は腸内細菌のバランスを崩して、血糖値が下がりにくい状態にする作用があるという研究結果が発表されました。

花粉症のある人の特徴と花粉症症状の強さと関連する特徴とは?によれば、花粉症患者が増加している要因として、腸内細菌の変化が挙げられています。

腸内細菌の変化(腸内細菌のバランスを崩す、腸内細菌の多様性が低い)がアレルギーと何らかの関係があるという可能性がありそうですね。

■【家庭料理の視点から】どのようにすれば腸内環境の多様性を高めることができるの?

あなたも今日から始められる!最先端科学が解き明かす『若さを保つ12の秘訣』クイズ!によれば、1)食物繊維や発酵食品(ヨーグルト、納豆、キムチなど)を積極的に摂取し、腸内細菌の多様性を高める、2)加工食品や高糖質・高脂肪食を控える、3)プロバイオティクスやプレバイオティクスのサプリメントも有効な場合がある。

【腸活】「短鎖脂肪酸」を増やす「発酵性食物繊維」を多く含まれる食べ物/NHK「あさイチ」によれば、短鎖脂肪酸を増やすためには「発酵性食物繊維」が多く含まれる食べ物をとることが大事。

※正確に言えば、発酵性食物繊維を摂り、腸内細菌が別の物質に変え、その物質を食べた腸内細菌(ビフィズス菌など)が「短鎖脂肪酸」を生み出してくれるそうです。

具体的にはどんなものを食べるといいの?

■発酵性食物繊維

大妻女子大学教授の青江誠一郎さんによると、発酵性食物繊維は毎日継続しやすいため、ごはん(もち麦プラス)、そば、うどん、ラーメンなど「主食」でとるのがおススメ。

発酵性食物繊維の目標摂取量は1日5g(総量)!

【穀物】
もち麦+ごはん(1杯150g)3.5g
押し麦+ごはん(1杯150g)2.3g
全粒粉パン(1枚)0.5g
ライ麦パン(1個))1.2g
そば(1人前)3.6g
ラーメン(1人前)3.1g
うどん(1人前)2.2g
シリアル類(40g)4.4g

【野菜】
ごぼう(40g)3.8g
にんじん(50g)0.5g
さつまいも(50g)0.5g
長芋(50g)3.2g
じゃがいも(50g)1g
さといも(30g)0.3g
らっきょう(5個)2.8g

【果物】
バナナ(1本)2.3g
キウイ(1個)0.3g
アボカド(1/2個)1g
りんご(1個)0.3g
くり(70g)2.3g
干し柿(1個)0.7g
ドライフルーツ(30g)1g

【豆類】
小豆(20g)1.7g
大豆(40g)2g
グリーンピース(40g)0.4g
インゲン(20g)0.7g
黒豆(12g)0.2g

【海藻類】
ひじき(20g)0.2g
わかめ(20g)0.2g
とろろこんぶ(10g)1.1g

■まとめ

アレルギー性鼻炎のある子供では腸内細菌の多様性が低下し、免疫バランスや粘膜の防御機能を支える菌が減少していることがわかりました。

腸内細菌の多様性を高める方法としては主に2つ。

1)発酵性食物繊維や発酵食品(ヨーグルト、納豆、キムチなど)を積極的に摂取し、腸内細菌の多様性を高める
2)加工食品や高糖質・高脂肪食を控える、人工甘味料を控える

子育て中には忙しくて健康的な食事をすることができなかったりするとは思いますが、できるだけ意識して食事を改善してほしいですね。







※この情報は、NHK「あさイチ」の情報発信をベースに、25年間の運営実績を持つハクライドウが科学論文を参考にさらに補足を加えています。

「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

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