賀来賢人さんの白Tシャツ姿が話題になって、「筋肉が一番のオシャレ」みたいな声が上がっている一方で、「生まれつきの骨格が大事」という意見がX上で話題になっています。
まるで「生まれか育ちか」の二択に見えやすいですが、ここでもう一つの視点を加えたいですね。
その前にまずは、筋肉と骨格のどちらがオシャレを決めるのかについてまとめたいと思います。
■筋肉 vs 骨格:どちらが「オシャレ」を決めるか
白Tシャツは体のラインが正直に出てしまう服なので、賀来さんのように引き締まった腕や肩のラインが出ると一気に映えます。
実際、Xでも「筋肉が一番のオシャレ」「シンプルコーデは筋肉ある人の特権」みたいな反応が出ています。
ただ、骨格(肩幅、鎖骨の位置、筋付着点、骨盤の形など)は確かに「枠」を決める部分が大きいです。
同じ筋肉量でも、骨格によって「引き締まって見える」「立体的に見える」「細マッチョに見える」印象が変わります。
賀来さん自身、役作りや日常のトレーニングで体を変えてきた経緯があるので、「育ち(努力)」の部分が目立つ一方で、もともと持っている骨格がベースになっているのは間違いないでしょう。
結局のところ、どちらか一方だけでは完結しません。
骨格が良い人でも脂肪が乗れば印象は変わるし、骨格が平均的でも筋肉と体脂肪率を整えればかなりカッコよく見せられます。
■エピジェネティクスという第3の視点
ここでもう一つの視点を加えたいのが、エピジェネティクスです。
エピジェネティクスは、DNAの配列自体は変えずに、遺伝子の「読み方・オンオフ」を変える仕組み(DNAメチル化やヒストン修飾など)で、環境や生活習慣が大きく影響します。
・筋トレをすると、筋肥大関連の遺伝子でDNAの低メチル化(遺伝子が読みやすくなる状態)が起きる。
・一度トレーニングして筋肉をつけ、その後休んで筋肉が落ちても、そのエピジェネティックな変化(「記憶」)が残る。
・再びトレーニングしたときに、初回より効率よく筋肥大しやすい——これが「マッスルメモリー」の分子レベルの根拠です。
→ 【エピジェネティックメモリー】筋肉は筋トレをやめた後でも過去の筋トレの記憶を覚えていて、再トレーニング時に筋肉が早く成長する! について詳しくはこちら
しかし、逆もまた然り。
一度太った人がまたリバウンドしやすい(いわゆる「ヨーヨー効果」)のは、脂肪細胞に「太っていた時のエピジェネティックな記憶」が残ってしまうためです。
大幅に痩せても、その記憶が残ることで再び太りやすくなるとされています。
→ 一度太ったらリバウンドしやすい? 一度鍛えたら筋肉がつきやすい? エピジェネティック記憶の驚き について詳しくはこちら
つまり、「生まれつきの遺伝子(骨格や筋潜在能力)」+「日々のトレーニングや食事という環境」が、エピジェネティクスを通じて相互作用しているんです。
生まれも育ちも、エピジェネティクスで繋がっているんですね。
さらに興味深いことに、胎児期や幼少期の栄養・運動環境が、後の筋肉や代謝のエピジェネティック状態に影響する可能性も指摘されています。
親の生活習慣が次世代に影響する例もあるので、「骨格は完全に生まれつき」と思っていた部分にも、実は環境要因が入り込んでいる可能性があります。
■まとめ
賀来さんのようなケースは、「骨格の良さ × 継続的なトレーニングによる筋肉とエピジェネティック変化」がうまく噛み合った結果、シンプルな白Tで映える体になっている、と見るのが現代的な見方ですね。
骨格:土台・枠組み。変えにくいが、ゼロではない(姿勢やトレーニングで見た目は調整可能)。
筋肉:後天的にかなり変えられる部分。白Tシャツで映えるのはここが大きい。
エピジェネティクス:両者を橋渡しする「遺伝子の使い方の柔軟性」。過去の努力が体に刻まれる仕組み。
「筋肉をつけることがオシャレ」は半分正しくて、半分は「その人の骨格を活かす形で筋肉をつけること」が大事、という感じでしょうか。
エピジェネティクスの視点を加えることで、「努力は無駄にならない(記憶される)」というポジティブなメッセージになりますね。
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