マグネシウムが足りなくなると体にどんな症状・サインが出るのか、わかりやすくまとめました。
■マグネシウムとは?
マグネシウムは体の中で300種類以上の酵素の働きを助ける大切なミネラルです。
マグネシウムは、亜鉛などと同様に必須ミネラルであり、骨や歯の形成に欠かせない栄養素です。
特に神経や筋肉の動きを調節したり、エネルギーをつくったり、電解質バランスを保つのに欠かせません。
マグネシウムは摂取量が不足すると、骨粗鬆症や心疾患、糖尿病といった生活習慣病のリスクが高まる恐れがあるといわれています。
初期は自覚しにくい無症状のことが多いですが、不足が進むにつれていろいろな症状が表れます。
■初期〜軽度のサイン(早期に表れやすい症状)
体内マグネシウムが減少し始めると、次のような症状が表れやすくなります。
●食欲不振・食欲低下(食欲が落ちる)
●全身の倦怠感・疲労感(体がだるい)
●吐き気・悪心
●筋肉がピクピクする、軽いけいれん
●まぶたのピクピク感や、いわゆる「こむら返り(足のつり)」
これらの症状は他の原因でも起こることがあるので、「これだけで不足」とは限りませんが、よくある初期のサインです。
■中等度〜重度のサイン(進行した場合の症状)
さらに不足が進むと、神経や筋肉、心臓に影響が出てきます。
●神経・筋肉系の症状
・筋肉が強くけいれんしたり、指が勝手に硬くなったりする
・手足がしびれたり、ピリピリする
・イライラしやすくなる、気分が落ち込む、不安を感じやすくなる
・まれに意識がもうろうとしたり、けいれん発作が出ることもある
●循環器(心臓)系の症状
・動悸や脈が乱れる(不整脈)
・心電図で異常が出ることがある
■代謝・他の電解質への影響(慢性的な不足)
マグネシウムが不足すると、カルシウムやカリウムのバランスも乱れやすくなります。
・カルシウムを摂っても血中のカルシウムが上がりにくい(難治性の低カルシウム血症)
マグネシウムが不十分だとパラトルモン(副甲状腺ホルモン)の分泌や作用が阻害され、いくらカルシウムを補給しても血中カルシウム濃度が上がりづらくなります。
・カリウムも一緒に減りやすい(低カリウム血症)
腎臓でのカリウム排泄を抑える機能が低下し、カリウムも同時に失われやすくなります。
・骨密度の低下・骨粗鬆症リスク
長期的なマグネシウム不足は骨代謝に悪影響を及ぼします。
■血液検査だけではわかりにくいことも
血清マグネシウム測定(通常の血液検査)は体内のマグネシウム総量の約1%しか見ていないため、「血清値が正常範囲内であっても、細胞レベルではマグネシウムが不足している(潜在性不足)」 ケースが少なくないことが近年の論文(Open Heart 2018;5:e000668 等)で指摘されています。
■不足しやすくなる生活習慣
・食事が偏っている
・お酒をたくさん飲む
・ストレスが多い
・利尿剤などの薬を長く使っている
こうした習慣がある人は、マグネシウムが減りやすい傾向があります。
■まとめ
「最近疲れやすい」「足がよくつる」「まぶたがピクピクする」などの症状が続く場合は、マグネシウム不足の可能性も考えてみてもよいかもしれません。
ただし症状だけで判断するのは難しいので、気になるときは医療機関に相談してみてください。
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