漢方薬が更年期障害を緩和できるという根拠はない|英研究

07800 Bumblebee on Black Cohosh

by rockerBOO(画像:Creative Commons)

> 健康・美容チェック > 更年期 > 漢方薬が更年期障害を緩和できるという根拠はない|英研究




漢方薬が更年期障害を緩和できるという根拠はない、英国研究 

(2009/1/15、AFP)

漢方治療が更年期の症状を緩和できるという根拠はほとんど、または全くないという論文が、14日の英医学学会(British Medical Association)専門誌「Drug and Therapeutics Bulletin」に発表された。

英医学学会(British Medical Association)専門誌「Drug and Therapeutics Bulletin」に発表された論文によると、漢方薬による漢方治療が更年期(更年期障害)の症状を緩和できるという根拠はないそうです。

イライラ、疲労、ほてり、性欲減退などの更年期障害を緩和するために漢方薬に頼る女性は年々増えている。

使用される主な漢方薬は、ブラック・コホッシュ、アカツメクサ、ドンクアイ、マツヨイグサ、朝鮮人参などだ。 

研究チームはこうした漢方薬の臨床研究に着目し調査した結果、大半の研究が、科学的基準の観点から漢方薬の効能や安全性を充分に実証できていないことがわかった。

科学的基準からみると、被験者の数の少なさや実験期間の短さなどから結果を断定することができないようなのです。

また、この記事によると、漢方薬の中には、体に悪影響を及ぼす場合もあるということです。

英国の監視機関はブラック・コホッシュが含まれた製品について、更年期のための「伝統的な漢方薬」に認定しているが、同時に、この植物が肝臓に悪影響を及ぼす可能性についても言及している。

漢方薬は店頭やネットで容易に購入でき、「自然製品」の文字がしばしば「安全」を想起させる。

論文はこの点についても、「漢方薬には薬理作用があるため、思わぬ症状が出ることがあり、他の漢方薬や医薬品と併用すると危険な場合もある」と注意を促している。

漢方薬はきちんとした専門家から購入し、アドバイスを受けた上で利用したほうが良いということなのでしょうか。

この記事について、漢方の専門家からの意見も聞いてみたいものです。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら







【関連記事】

【更年期障害 関連記事】

■更年期障害関連ワード

更年期障害

男性更年期障害

女性更年期障害

更年期障害の治療法

更年期障害の食事

若年性更年期障害(プレ更年期)