チョコ、「高カカオ」「乳酸菌入り」など健康志向で消費拡大|健康を気遣う50代以上の中高年が消費を引っ張る

Mässans gata, Gothenburg

by Niklas Hellerstedt(画像:Creative Commons)

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チョコ、健康志向で消費拡大=中高年が常食

(2016/10/18、時事通信)

チョコレートの消費が増えている。けん引するのは「高カカオ」「乳酸菌入り」など体に良いイメージのある商品で、健康を気遣う50代以上の中高年が日常的に食べているようだ。

<中略>

 全日本菓子協会によると、2015年のチョコ市場は前年比3.7%増の5040億円。14年には和生菓子を抜いて菓子分類の中で最大となった。 

チョコレートの消費が拡大しているそうで、人気があるのは、「高カカオ」「乳酸菌入り」など体に良いイメージのある商品なのだそうです。

チョコレートの消費を引っ張っているのは若い女性ではなく、健康を気遣う50代以上の中高年なのだそうです。

また、糖尿病の人も食べられる!砂糖を使わないチョコ 調剤薬局や病院で販売によれば、砂糖の代わりに血糖値が上昇しにくいとされる甘味料を使ったチョコレートが調剤薬局や病院で販売されているそうです。




■チョコレートの健康効果に注目が集まる

最近ではチョコレートの健康効果が注目を集めています。

●チョコレートには血圧を下げる効果がある

チョコレートの健康効果が研究で証明|血圧を下げる効果やHDLコレステロール増加による動脈硬化予防によれば、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、血管が広くなる効果があることによって、血圧を下げる効果が期待できるそうです。

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●チョコレートには血圧を下げる効果がある

チョコレートの健康効果が研究で証明|血圧を下げる効果やHDLコレステロール増加による動脈硬化予防によれば、HDLコレステロール(善玉コレステロール)がチョコレートの摂取によって増加することも分かったそうです。

【#主治医が見つかる診療所】コレステロール|LH比・酸化悪玉コレステロール・チョコ・トマト・鮭によれば、チョコレートを1ヶ月摂取した後の健康状態を検証する実験を愛知県蒲郡市・愛知学院大学(大澤俊彦博士)・株式会社 明治の産官学の共同で実施したそうです。

※この実証研究ではカカオポリフェノールが多く含まれているチョコレートとして、カカオ分72%のチョコレートを使用したそうです。

実証実験の結果、チョコレートを食べたことで善玉コレステロールが増えたそうです。

カカオ含有量72%の高ポリフェノール含有のチョコを4週間毎日25g食べると善玉コレステロールの増加が期待できます。

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また、カカオポリフェノールには、酸化抑制効果があるので、LDLコレステロールの酸化を防ぐことが期待されています。

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●チョコレートには糖尿病のリスクを下げる効果がある

チョコレートには糖尿病になるリスクを低減させる効果がある|東京医科大学とハーバード大学の研究チームによれば、東京医科大学とハーバード大学の研究チームが米国の健康な男性1万8,000人以上のデータを分析し、チョコレートと糖尿病発症についての関係を調査した結果、チョコレートを多く食べている人は、全く食べない人と比べて糖尿病のリスクが低くなっていることが判明したそうです。

板チョコ換算で糖尿病リスクが次のようになったそうです。

月に半分~1枚半 7%減

週に板チョコ半分 14%減

週に板チョコ1枚 17%減

ただ、この研究にはポイントがあります。

●このような効果が見られたのは、65歳以下でBMIが25以下の健康な標準体重の男性だけであった

チョコレートの健康効果によれば、運動習慣があり、チョコレートを定期的に食べる人は、肥満度指数(BMI)が低い傾向があるということであり、今回の研究結果と近いと考えられます。

●チョコレートに含まれるカカオ・ポリフェノールが糖尿病のリスクを低くする効果があると考えられるので、カカオの含有量の多いものを選ぶようにしましょう。

チョコレートに含まれるカカオ・ポリフェノールは、糖尿病の危険因子となるインスリン抵抗性や酸化ストレス、炎症に対して予防効果があることも報告されているそうです。

●カカオ含有量の低い(ビターチョコレートではないもの)はチョコレートはカロリーや脂質が高いため、継続的な食べすぎは肥満のほか脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病を引き起こしかねないので、注意しましょう。

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●チョコレートは肝硬変患者に効果がある可能性

チョコレート、肝硬変患者に良薬である可能性=研究によれば、肝硬変の患者では食後に腹部の血圧が危険な水準まで上昇し、血管破裂につながることもあるが、ダークチョコレートを食べることでこれが抑制されるそうです。

末期肝臓病の患者21人を対象にした研究によると、食事にカカオ85%含有のチョコレートを含めた人では、ホワイトチョコレートを含めた人と比べ、肝臓につながる血管内の血圧上昇の割合が著しく小さかったそうです。

■まとめ

お菓子の中で人気を引っ張る存在のチョコレートですが心配なニュースもあります。

チョコレートは2020年に世界から消える?かもしれないそうです。

スイスのチョコレートメーカーバリーカレボーが2020年には一般の人々がチョコを食べる量を減らさない限りチョコレートは世界から消えると表明したそうです。

将来的にチョコレートは手に入らなくなる!?|カカオ豆生産者が天然ゴム栽培へ移行する理由とは?によれば、西アフリカの生産国では、カカオ豆から天然ゴムへと収益性の高い農作物の移行が進んでいるそうです。

カカオ豆への需要が増え供給が不足しているにもかかわらず、カカオ豆の生産を維持したくなるほどの価格上昇が見込めないため、カカオ豆を生産するよりも天然ゴムといった他の収益性の高い農産物に切り替えられているそうです。

このままの状態が進めば、将来的にはチョコレートが手に入らない、高級なものとなってしまうかもしれません。