「乳がん」カテゴリーアーカイブ

乳がん検診における痛みや不安を軽減させるデザイン・形状を目指した新しいマンモグラフィ|GEヘルスケアのデザイン思考

健康・美容チェック > 乳がん > 乳がん検診における痛みや不安を軽減させるデザイン・形状を目指した新しいマンモグラフィ|GEヘルスケアのデザイン思考




【目次】

■乳がん検診における痛みや不安を軽減させるデザイン・形状を目指した新しいマンモグラフィ|GEヘルスケアのデザイン思考

乳房用X線診断装置(マンモグラフィ)「Senographe Pristina」
乳房用X線診断装置(マンモグラフィ)「Senographe Pristina」

参考画像:乳房用X線診断装置(マンモグラフィ)「Senographe PristinaTM」およびマンモグラフィ用画像診断ワークステーション「SenoIrisTM」を発売|GEヘルスケアニュースリリーススクリーンショット

「痛い」イメージを払拭する、GEヘルスケアの新しいマンモグラフィ

(2016/10/31、マイナビニュース)

具体的には、検査の際、ブッキー(撮影台)に載せた乳房を引き伸ばして前に出す必要があるが、小さめな乳房の場合、このときにブッキーの角が助骨に当たることで痛みを感じてしまうという課題があったという。そこで同製品では、従来品に比べてブッキーの厚みを減らし、角に丸みを持たせることで痛みの軽減を実現している。

GEヘルスケア・ジャパン(GEヘルスケア)は、世界200人以上のエンジニア、デザイナーおよびエルゴノミスト(人間工学の専門家)を投入し、患者からみて怖くないデザイン・患者の痛みや不快感を軽減する形状になることを目指して、乳房用X線診断装置(マンモグラフィ「Senographe Pristina」を開発したそうです。




■背景

05810072

by IAEA Imagebank(画像:Creative Commons)

2013年に発表されたOECDの調査結果によると、日本における乳がん検診の受診率は36.4%となっており、受診率50%を超えている欧米諸国と比較して低い状況にある。乳がん検診をはじめとする乳腺診療の入り口ともいえるマンモグラフィ検査が敬遠される理由のひとつに、「痛み」がある。この痛みは、乳房を圧迫する際に感じるものだけでなく、検査時に機器に押し付けられる腋下や腹部に対して感じる人も多いという。

日本のがん検診受診率は欧米に比べて低い!?で紹介したがん検診の国際比較を見ても、日本の乳がん検診および子宮頸がん検診は、OECD(経済協力開発機構)加盟国30カ国の中で最低レベルに位置しているそうで、欧米の検診受診率が70%以上であるのに対し、日本は20〜30%ととても受診率が低いのが現状です。

なぜ検診を受けないのかの理由には「診療時間中に行くことが困難だから」「自分が乳がんになると考えたことがなかったから」などいくつか挙げられますが、マンモグラフィ検査が痛みを伴うイメージを持たられていることがその他の理由の一つとして挙げられています。

乳がん検診を受けない理由とはで紹介したアストラゼネカによる乳がん検診に対する意識についての聞き取り調査によれば、受診しない理由の第2位には「マンモグラフィは痛そうだから」が挙げられています。

■デザイン思考を活用した例

病院のMRI検査、機器改良なしで泣き叫ぶ子供を激減させた方法とは?デザイン思考の本質

(2016/5/21、Biz Journal)

磁石が高速でうなりをあげて回転する狭い空間に入り、そこで長い間じっとしていなければならないのは、大人にとっても苦痛である。まして子供たちは怖くて泣いてしまうのが当然だ。正しい検査を受けるために、子供たちの80%が受診前に鎮静剤を打たなければならないという現実を突きつけられたダグ氏は、ショックを受けたのである。

デザイン思考の事例としてよく紹介されるのは、米ゼネラル・エレクトリック(GE)のエンジニアがMRI装置に関する問題を解決したケースです。

MRIの装置は怖い音がする狭い空間に入っていくため、子供は怖くて泣いてしまい、子どもの8割が鎮静剤を打たなければ検査を受けることができないという問題がありました。

この問題を解決するために用いられたのが「デザイン思考」です。

彼はMRI受診を海賊船物語に変えてしまったのである。つまり、MRI装置と検査室の壁に絵を描かせ、まるで海賊船の中のように仕上げ、子供たちが海賊たちに見つからないようにじっと隠れているというアトラクションに変えてしまったのだ。
さらに、検査技師たちにも子供たちとの接し方を訓練させた。受診する子供たちには、これは楽しい乗り物なのだよと説明する。こんな具合だ。「今から海賊船に乗り込むよ。海賊たちに見つからないようにじっとしていて!」

MRIを受診することを海賊船に乗り込むアトラクションに見立てることで、鎮静剤を打つ子供は10%に激減したそうです。

■まとめ

痛くないマンモグラフィにすることで乳がん検診の受診率が上がることが期待されます。

デザインの力によってもっと解決することができる問題があるかもしれません。

また、乳がんの発症を抑える遺伝子「NRK」を発見|ヒトの診断・治療への応用に期待|東京工業大学尿の代謝物で乳がん・大腸がんを識別する世界初の技術開発スマートブラ「WONDER BRA」が乳がんを発見する方法とその課題とは?血液1滴でがんの早期診断|2015年夏、乳がんと大腸がんの早期診断の試みを始めるなどの技術が開発されているそうですので、将来的にはマンモグラフィを使わずに乳がん検診ができるようになるかもしれません。







【参考リンク】
続きを読む 乳がん検診における痛みや不安を軽減させるデザイン・形状を目指した新しいマンモグラフィ|GEヘルスケアのデザイン思考

【10月はピンクリボン月間】乳がんに関する情報はどんなものから入手している?|乳がんにかかったとしたら、生活の中で最も不安なことは何?

健康・美容チェック > 乳がん > 【ピンクリボン月間】乳がんに関する情報はどんなものから入手している?|乳がんにかかったとしたら、生活の中で最も不安なことは何?

【ピンクリボン月間】「乳がんに関するアンケート結果」-女性の6割が乳がん罹患後も仕事を続けたいと希望-

(2017/10/26、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社プレスリリース)

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険が既婚の男女1,100名を対象に行なった「乳がんに関するアンケート」で興味深い点について紹介してみたいと思います。




■乳がんに関する情報はどんなものから入手している?

あなたが乳がんに関する情報を入手するまたは目にする手段にはどんなものがありますか?
あなたが乳がんに関する情報を入手するまたは目にする手段にはどんなものがありますか?

参考画像:【ピンクリボン月間】「乳がんに関するアンケート結果」(2017/10/26、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社プレスリリース)|スクリーンショット

「あなたが乳がんに関する情報を入手するまたは目にする手段にはどんなものがありますか?」(複数回答可)という質問に対して、男性64.0%、女性71.7%がテレビ番組から情報を入手していると回答しています。

歯科に関する知識を得る場所によって保健行動と歯周病の有病率に差がある!|学校やテレビよりも歯科医院で知識を得ている人は定期的に歯科受診をする傾向にある|岡山大学で紹介した岡山大学の森田学教授と岡山大学保健管理センターの岩崎良章教授らの共同研究グループによれば、歯科医院で歯科に関する知識を得ることによって、歯科保健行動を促し、また歯周病の有病率に影響を及ぼす可能性があること、また、学校やテレビから歯科に関する知識を得ても必ずしも行動変容を促すわけではないということがわかったそうです。

病院から乳がんに関する情報を入手しているのは、男性14.1%、女性24.8%であり、そのことが、乳がんの早期発見のために「特に何もしていない」(男性24.6%、30.7%)という結果に結びついているのかもしれません。

あなたが配偶者に乳がんの未病や早期発見のために勧めていることは何かありますか?(男性)あなたは乳がんの未病や早期発見のために行なっていることは何かありますか?(女性)
あなたが配偶者に乳がんの未病や早期発見のために勧めていることは何かありますか?(男性)あなたは乳がんの未病や早期発見のために行なっていることは何かありますか?(女性)

参考画像:【ピンクリボン月間】「乳がんに関するアンケート結果」(2017/10/26、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社プレスリリース)|スクリーンショット

【関連記事】

■乳がんにかかったとしたら、生活の中で最も不安なことは何?

あなた(もしくは配偶者)は乳がんにかかったとしたら、生活の中で最も不安なことは何ですか?
あなた(もしくは配偶者)は乳がんにかかったとしたら、生活の中で最も不安なことは何ですか?

参考画像:【ピンクリボン月間】「乳がんに関するアンケート結果」(2017/10/26、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社プレスリリース)|スクリーンショット

「あなた(もしくは配偶者)は乳がんにかかったとしたら、生活の中で最も不安なことは何ですか?」という質問に対しては、男女ともに治療費や生活費などの金銭面に対して不安を感じていることがわかりました。

自身または配偶者が乳がんにかかった場合、生命保険で保障されると助かるものは何ですか?
自身または配偶者が乳がんにかかった場合、生命保険で保障されると助かるものは何ですか?

参考画像:【ピンクリボン月間】「乳がんに関するアンケート結果」(2017/10/26、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社プレスリリース)|スクリーンショット

「自身または配偶者が乳がんにかかった場合、生命保険で保障されると助かるものは何ですか?」という質問に対しては、入院費用や手術費用、外来通院費用(抗がん剤や放射線の治療等による)、新薬等による治療費用、医療用ウィッグ購入費用という項目が挙げられており、できるだけ生命保険で保障されていると助かると考えているようです。

病気やケガが原因で就労不能になった場合の生活資金に対して約8割の人が「不安」|必要な生活資金はいくら?どんな経済的準備手段を用意している?|平成27年度生命保険に関する全国実態調査では、世帯主が就労不能となった場合に期待できる経済的準備手段としては、「入院時に給付金のでる生命保険」が最も多くなっています。

また、最近では、就業不能になったときに月々の生活費を保障する就業不能保険も出てきています。

その他にも、医療費負担を軽くする制度などの公的助成・支援の仕組みが利用できる場合もありそうですので、一人で考え込まずに、行政の窓口に相談してみることも頭に入れておくとよいのではないでしょうか?

【参考リンク】

病気やけがをしないことが最も大事ですが、いつ起こるかわからないのが病気やケガの悩ましいところです。

病気やけがをした際の生活費に対する不安をなくすためにも、前もって検討しておくとよいのではないでしょうか?

【関連記事】

■まとめ

Pink ribbon

by tanakawho(画像:Creative Commons)

今回大事だと考えたのは、1.乳がんの早期発見のためにできることを積極的に行うこと、2.病気やケガが起きた時に必要な経済的準備手段を用意すること、です。

病気やケガになることを考えたくはないものですが、病気にならないようにするにはどうしたらよいか、お金をどのように運用していくかということはこれから重要になってくると思いますので、余裕があるときにこそ考えてみてくださいね。







【関連記事】
続きを読む 【10月はピンクリボン月間】乳がんに関する情報はどんなものから入手している?|乳がんにかかったとしたら、生活の中で最も不安なことは何?

女性の抗がん剤の副作用の苦痛度1位は「頭髪の脱毛」|脱毛がん患者に自治体がウィッグの費用の一部助成支援




【目次】

■女性の抗がん剤の副作用の苦痛度1位は「頭髪の脱毛」|脱毛がん患者に自治体がウィッグの費用の一部助成支援

Before & After

by Nicki Varkevisser(画像:Creative Commons)

アピアランス支援センター|国立がん研究センター中央病院

手術・抗がん剤・放射線などのがんの治療は、傷あと・脱毛・皮膚の変色・爪の変化など、患者さんの身体にさまざまな外見の変化をもたらします。病気を治すために仕方のないこととわかっていても、外見が変わってしまうのは、患者さんにとって大きなストレスになります。実際に、抗がん剤治療中の患者さん638名に、身体症状の苦痛度トップ20を尋ねたところ、外から見える身体症状が多く含まれていました。

がんの治療によって、患者さんの身体には、脱毛や手術跡、皮膚の変色といった様々な外見の変化が現れます。

乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が「脱毛」を経験によれば、乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が脱毛を経験しているそうです。

がんを治療するためとはわかっていても、外見が変わってしまうのは、患者さんにとってショックなことだろうと思います。

特に、女性にとって外見の変化は大きなストレスとなっているそうです。

国立がん研究センターが実施した抗がん剤の副作用の苦痛度調査(09年)によれば、「頭髪の脱毛」は男性では18位だったが、女性では1位ということでした。

gan_kutsuu

参考画像:治療に伴う身体症状の苦痛TOP20|国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター

乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が「脱毛」を経験によれば、抗がん剤投与を終えてから5年たった人の中にも、髪が十分に生えそろわずかつら(ウイッグ)を使用している人が約10%いるそうなのですが、通常のかつらより柔らかさや通気性に配慮した「医療用ウィッグ」は自然に見えるものほど高価格であるため、あきらめてしまう人もいるそうです。

そこで、社会参加を続けるためにはウィッグが欲しくても、高額であきらめる人もいるため、ウィッグの購入費の助成制度を設ける自治体が増えてきたそうです。

脱毛がん患者にウィッグ支援…自治体が費用の一部助成

(2016/9/7、読売新聞)

抗がん剤治療の副作用で脱毛した人が使うウィッグ(かつら)の入手を支援する動きが広がっている。自然に見える品質のものは高額なため、費用の一部を自治体が助成したり、寄付された髪の毛で作ったものをプレゼントしたりという取り組みが進んできた。

読売新聞によれば、山形県や鳥取県では購入費の2分の1(上限2万円)、横浜市では上限1万円など各自治体によって助成額は様々ですが、ウィッグの購入費の助成を行なっているそうです。

がんの治療に対する助成だけでなく、治療の後の社会復帰・心のケアまでを社会で温かく見守れるようになるといいですね。




■ヘアドネーションの輪が広がっている

また、最近では、小児がんの治療や無毛症、脱毛症などで髪を失った子どもに対するヘアドネーションの輪が広がっています。

三吉彩花さんが「ヘアドネーション(医療用ウィッグを作るため髪の毛を寄付する活動)」のために人生で初めてのショートボブ!によれば、三吉彩花さんは、病気や怪我などで髪の毛の悩みを抱えている子供たちの医療用ウィッグを作るため髪の毛を寄付するという活動を行なったそうです。

0. ”20歳の三吉彩花” ついに20歳になりました そしてとてもびっくりしている方も多いと思いますが 髪の毛をばっさり切りました 人生で初めてのショートボブ この髪型にしたかったのには 理由があって ひとつは 20歳のタイミングで 何か大きく変わりたかった 新しい私をみんなに見てもらいたくて ずっと温めていたことでした そしてもうひとつは ”ドネーション” 病気や怪我などで髪の毛の悩みを抱えている子供たちの 医療用ウィッグを作るため 髪の毛を寄付するという活動です 20歳になったらドネーションをやるというのは 実は誰にも言ってなかったのですが 前から決めていた大きな決断 この私を見て ロングヘアーの方が好きだったって言ってくれる方もいるかもしれません だけど 今までの10個の言葉のカウントダウン 20歳になる私と 大好きなみんなに向けての言葉 もう一度じっくり ゆっくり読んで それを踏まえて 新しい三吉彩花も 応援してくれたら嬉しいです いつもありがとうね みんな大好きです

三吉彩花さん(@miyoshi.aa)が投稿した写真 –

ヘアドネーションとは、病気やけがで髪の毛の悩みのある子供たちのために、寄付された髪の毛でウィッグを作り、無償で提供する活動です。

寄付する髪は31センチ以上の長さがあればよいそうです。

切り方など条件を守れば、行きつけの美容室や自宅で切って郵送することもできるそうです。

柴咲コウさんや水野美紀さんが行なった「ヘアドネーション(医療用ウィッグを作るため髪の毛を寄付する活動)」とは?でも紹介しましたが、水野美紀さんや柴咲コウさんといった芸能人の方もヘアドネーションを行なっている方が増えています。

髪の毛の寄付をしました #ヘアドネーション #JapanHairDonationAndCharity

柴咲コウ Ko Shibasakiさん(@ko_shibasaki)が投稿した写真 –

『フルオーダーメイドの医療用ウィッグ』1体に必要な髪の毛は20~30人分で、髪の毛を長さ別に仕分け、髪質や髪色を均一にする化学処理だけで半年~1年かかるそうです。

また、頭の採寸をしてウィッグを製作するまでさらに50日かかるそうです。

現在医療用ウィッグを約90人の子供たちが待っているそうですが、全ての作業を数人で行なっているため、人手が足りておらず、出来上がるまで2~3年かかる状態なのだそうです。

■まとめ

最近は長い髪の女性で「髪を切りたいな」「ショートにしようかな」という人がいたら、「ヘアドネーション」という活動があるらしいよと伝えています。

それがポジティブな意味での髪を切る一つの後押しになればいいですし、ヘアドネーションや医療用ウィッグの考えが広まれば、将来的には、もし自身がそういう立場になった時でも、医療用ウィッグが自然と着けられる環境になり、また比較的手に取りやすい価格になると思います。

ヘアドネーションに関心がある方はぜひ美容室で尋ねてみてください。







【関連記事】
続きを読む 女性の抗がん剤の副作用の苦痛度1位は「頭髪の脱毛」|脱毛がん患者に自治体がウィッグの費用の一部助成支援

飲酒はがんの原因なのか?|肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんのリスクが高くなる

> 健康・美容チェック > がん > 飲酒はがんの原因なのか?|肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんのリスクが高くなる




■飲酒はがんの原因なのか?|肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんのリスクが高くなる

Whisky

by Phil Long(画像:Creative Commons)

がんのリスク・マネジメント:(11)飲酒はがんの原因なのか

(2008/9/2、毎日新聞)

飲酒はがんの原因なのでしょうか。

大勢の人を飲酒習慣や量で分けて、がんの発生や死亡のリスクを比較する研究は、欧米を中心に数多く行われています。前回紹介した最近の国際的な評価では、アルコールが直接触れる消化管(口腔・咽頭・喉頭・食道)、アルコールを代謝する肝臓、そして女性ホルモンの影響が大きい乳房のがん、大腸がんのリスクが確実に高くなるとされています。

これらのがんについて、日本国内のがん予防法開発に関する研究班で、2008年7月現在、肝臓、食道、大腸については確実と判定しています。

最近の国際的な評価では、アルコールが直接触れる消化管(口腔・咽頭・喉頭・食道)、アルコールを代謝する肝臓、そして女性ホルモンの影響が大きい乳房のがん、大腸がんのリスクが確実に高くなるとされています。

また、日本におけるアルコールによるがんのリスクは、2008年7月現在、肝臓、食道、大腸については「確実」と判定されています。

アルコールのがんのリスクに対する国際的な評価と日本の評価では分かれる点もあるようですが、肝臓、食道、大腸については共通した意見のようです。

がん最新ニュースまとめによれば、大量飲酒は肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんなどのガンのリスクを上げる条件となっています。

→ 大腸がんの症状・初期症状・原因 について詳しくはこちら







【参考リンク】
続きを読む 飲酒はがんの原因なのか?|肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんのリスクが高くなる

アフラックと日立製作所、尿中代謝物によるがんの識別技術の活用方法、がんの早期発見・早期治療を促進する新しい保険商品・サービスを作り出すための検討を開始




尿中代謝物の網羅的解析により、健常者、乳がん患者および大腸がん患者の尿検体の識別に成功|日立製作所
尿中代謝物の網羅的解析により、健常者、乳がん患者および大腸がん患者の尿検体の識別に成功|日立製作所

参考画像:尿中代謝物の網羅的解析により、健常者、乳がん患者および大腸がん患者の尿検体の識別に成功(2016/6/14、日立製作所ニュースリリース)|スクリーンショット

アフラックと日立が、がんの早期発見・早期治療社会をめざした協創を開始

(2017/7/26、日立製作所ニュースリリース)

1.尿中代謝物によるがんの識別技術の向上に向けた検討

2.がんの早期発見・早期治療社会の構築に向けたがんの識別技術の活用方法を検討

3.新しい保険商品・サービスの創出に向けた検討

アフラックと日立製作所は、日立が持つ尿中代謝物によるがんの識別技術の活用方法、がんの早期発見・早期治療を促進する新しい保険商品・サービスを作り出すための検討を行なっていくそうです。

以前、尿の代謝物で乳がん・大腸がんを識別する世界初の技術開発|日立・住商ファーマ(2016/6/15)では、日立製作所、住商ファーマインターナショナル、住友商事は、尿の中の代謝物の網羅的な解析により、健常者と乳がん患者および大腸がん患者の尿検体を識別する基礎技術の開発に成功したと発表しました。

具体的に言えば、尿から糖や脂質などの代謝物を検出し、そこからがん患者を識別するバイオマーカー候補となる物質を絞り込み、成分の含有量の違いから、健康な人とがん患者の尿を識別することができるようになったそうです。

今回はその技術を活用した取り組みを行なっていくようです。

現在、がんは日本における死因の第1位*2で、生涯のうちに約2人に1人が罹患する*3と推計されています。早期発見での治療ほど治癒する可能性が高いことから、厚生労働省の「がん対策推進基本計画*4」の施策では、積極的ながん検診の受診が促されています。一方、日本のがん検診の受診率は約30%から50%*5と欧米諸国と比較すると低い状況にあり、内閣府の調査*6によると、その理由として、「受ける時間がない」「検査に伴う苦痛に不安がある」といった声があげられています。

*2厚生労働省 「平成28年(2016年)人口動態統計の年間推計 (2016年12月)」
*3国立がん研究センター「最新がん統計(2016年8月)」
*4厚生労働省(2012年6月)
*5厚生労働省 「平成28年 国民生活基礎調査」 性別およびがんの種別ごとにみたがん検診の受診状況のこと。
*6内閣府「がん対策に関する世論調査(平成28年11月)」

がんは早期発見・早期治療を行なうことが大事であるため、がん検診を受けることが大事なのですが、平成28年国民生活基礎調査によれば、日本のがん検診受診率は上昇傾向にあるものの、欧米諸国に比べて低い水準にあります。

その理由として、例えば乳がん検診でいえば、痛みに対する不安のために受診をしないというのが理由として挙げられています。

尿中代謝物解析によるがんの識別技術はこの乳がん検診の前段階として活用されることが期待されます。

例えば、乳がん検診に興味はあるものの、乳がん検診をする時間がない人や痛みに対する不安がある人に対して、尿中代謝物解析によるがんの識別技術を活用したプレスクリーニング検査を行なってもらい、気になる数値が出た場合には、さらに詳しい検査をしてもらうような仕組みにすることができれば、負担が少ない形でのがん検診を受ける流れになっていくのではないでしょうか?




■まとめ

尿でがん検査を行うというのは、患者にとっても肉体的に負担が少ない方法ですので、大変期待されます。

今回のようなアフラックと日立の取り組みによって、がん検診に対するハードルをできるだけ低くしていき、がん検診による肉体的・経済的負担を少なくしていくことによって、少しずつがん検診に関心を持つ人が増えていくと思いますので、頑張ってほしいですね。

それにしても、日立は、尿中代謝物解析によるがんの識別技術によりがん検診を受けてもらうように関心を持ってもらい、360度の方向から計測し高精度の乳がん検診を行うことができる超音波計測技術で乳がん検診を行なうというように乳がん検診に積極的に取り組んでいるように感じます。







【乳がん検診 関連記事】
続きを読む アフラックと日立製作所、尿中代謝物によるがんの識別技術の活用方法、がんの早期発見・早期治療を促進する新しい保険商品・サービスを作り出すための検討を開始