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つわりのひどい母親から生まれた子供はIQが高い

つわりのひどい母親から生まれた子供はIQが高い

(2009/8/15、アメーバニュース)

最近の研究で、つわりのひどい母親から生まれた子供は、高いIQを示すことがわかった。この研究は、米国の科学雑誌「小児科学雑誌」に掲載されている。

つわりのひどい母親の子供は、そうでない子供よりIQが高い傾向にあったそうです。

つわりがひどいことと子どものIQの高さとの因果関係は分かっていないそうですが、研究を行なった医師チームによれば、次のようなことが考えられるそうです。

研究を行った医師チームによると、つわりの原因となるホルモン、「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」が関係しているのではないかとしている。

血液の中にある「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」の濃度が高いと、つわりがひどくなるのだが、このホルモンは、胎盤を正常に維持する役割があり、胎児の脳の正常な発達に必要である可能性があるという。

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脳の左右一方が脳梗塞でも大丈夫? 反対側が肩代わり 回路組み替え発見

Brains

by Neil Conway(画像:Creative Commons)




左右一方が脳梗塞でも大丈夫? 反対側が肩代わり 回路組み替え発見

(2009/8/12、産経新聞)

脳の左右一方が脳梗塞(こうそく)を起こして一部の機能を失っても、反対側の脳が神経回路を組み替えて機能を肩代わりする例があることを、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の鍋倉淳一教授(神経生理学)らがマウス実験で突き止め、12日付の米科学誌に発表した。

自然科学研究機構生理学研究所の鍋倉淳一教授らによるマウス実験によれば、脳の左右一方が脳梗塞を起こして一部の機能を失っても、反対側の脳が神経回路を組み替えて機能を肩代わりする例があることがわかったそうです。

この仕組みを研究して、脳梗塞後のリハビリに生かしていきたいとのことです。







糖尿病治療に使うインスリン製剤を注射ではなく、点鼻薬のように鼻に噴霧する手法で投与する技術を開発|東レと星薬科大学

Spoon!

by Steven Jackson(画像:Creative Commons)

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■糖尿病治療に使うインスリン製剤を注射ではなく、点鼻薬のように鼻に噴霧する手法で投与する技術を開発|東レと星薬科大学

インスリンを鼻に噴霧、糖尿病治療注射いらず 東レなど開発

(2009/8/13、日経ネット)

東レと星薬科大学は糖尿病治療に使うインスリン製剤を注射ではない手法で投与する技術を開発した。

点鼻薬のように鼻に噴霧する。

投与したインスリンの半分以上が血液中に浸透することを動物実験で確認した。

東レと星薬科大学は糖尿病治療に使うインスリン製剤を注射ではなく、点鼻薬のように鼻に噴霧する手法で投与する技術を開発したそうです。

この治療方法であれば、糖尿病患者の負担が軽減できるため、注目が集まりそうです。

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iPS細胞、作製効率向上…京大・山中教授ら




iPS細胞、作製効率百倍…京大・山中教授ら

(2009/8/10、読売新聞)

がんの発生を抑える遺伝子の働きを調節し、iPS細胞(新型万能細胞)の作製効率を大幅に高めることに、京都大学の山中伸弥教授のチームが成功した。

京都大学の山中伸弥教授のチームは、がんの発生を抑える遺伝子の働きを調節し、iPS細胞(新型万能細胞)の作製効率を大幅に高めることに成功したそうです。

p53という遺伝子は、発がん物質などによって細胞のDNAが損傷を受けると、修復したり、細胞を「自殺」させたりしてがんの発生を抑える。

がん抑制遺伝子であるp53という遺伝子が、iPS細胞化を妨害していることがわかり、効率を向上させることに成功したそうです。







クロスワードや読書に認知症進行を遅らせる効果=米研究(2009/8/4)




Cross Words

by Glenn Fleishman(画像:Creative Commons)

クロスワードに認知症進行を遅らせる効果=米研究

(2009/8/4、ロイター)

クロスワードや読書、カードゲームなどの習慣があると、認知症に伴う急速な記憶力低下を遅らせることが、米国の研究で明らかになった。

クロスワードや読書などの習慣があると、認知症の進行を遅らせる効果があるようです。

【参考リンク】

【追記(2018/9/13)】

Crosswords and Sudoku are not the solution to dementia, says Age UK report(2017/8/2、The Telegragh)によれば、クロスワードや数独は、認知症の発症機会を減らすのに役立つものではないとあります。

Boost Your Brain Health|Rush University Medical Center(ラッシュ大学医療センター)によれば、認知症のリスクを減らす方法として、運動・食事・脳を柔軟にする・人生の目的を持つことを挙げています。

適度な運動は、心血管疾患、肥満および2型糖尿病などの認知症の発症に関連する疾患を発症するリスクを減らすことができます。

運動習慣とアルツハイマー型認知症の危険度
運動習慣とアルツハイマー型認知症の危険度

参考画像:認知症予防・支援マニュアル(平成20年12月、東京都老人総合研究所)

肥満および糖尿病は、心臓病および脳卒中の危険因子であるだけでなく、認知症の危険因子でもあるので、よい食事を摂ることは脳の健康を保つためにも重要。

例として、ビタミンEやβカロチンを含む果物や野菜、オメガ3を含む魚、動物性脂肪の代わりになるオリーブオイル、抗酸化作用のあるクルミを挙げています。

野菜や果物中のビタミンEの摂取量とアルツハイマー型認知症の危険度
野菜や果物中のビタミンEの摂取量とアルツハイマー型認知症の危険度

参考画像:認知症予防・支援マニュアル(平成20年12月、東京都老人総合研究所)

認知症予防・支援マニュアル

(平成20年12月、東京都老人総合研究所)

野菜や果物の摂取量が多いとアルツハイマー型認知症の発症率は低いが、野菜や果物に含まれているビタミンEの摂取量で比べると、摂取量が多いと少ない者に比べて、アルツハイマー型認知症の発症危険度は 3 割であったという( Morris MC ら、2002;Engelhart MJら、2002;Morris MC ら、2005)(表13 )。 野菜や果物に含まれるビタミンE、ビタミンC、ベーターカロテンがそうした効果を生んでいるとされる。

魚の摂取量とアルツハイマー型認知症の危険度
魚の摂取量とアルツハイマー型認知症の危険度

参考画像:認知症予防・支援マニュアル(平成20年12月、東京都老人総合研究所)

認知症予防・支援マニュアル

(平成20年12月、東京都老人総合研究所)

魚の摂取に関しては、 1 日に 1 回以上食べている人に比べて、ほとんど食べない人はアルツハイマー型認知症の危険がおよそ 5 倍であったという報告がある(表12 )。 こうした効果は、魚に含まれる不飽和脂肪酸であるEPAやDHAによるものと考えられている( Kalmijn S ら、2004;Barberger-Gateau Pら、2002;Barberger-Gateau Pら、2007 )。

脳を柔軟に保つ方法として、クロスワードパズルやチェス、読書、地元の劇団に参加することを挙げています。

知的活動とアルツハイマー型認知症の危険度
知的活動とアルツハイマー型認知症の危険度

参考画像:認知症予防・支援マニュアル(平成20年12月、東京都老人総合研究所)

認知症予防・支援マニュアル

(平成20年12月、東京都老人総合研究所)

文章を読む、知的なゲームをするなどの知的な生活習慣が係わっていることも報告されている( Wilson RS ら、2002;Verghese Jら、2003; Wilson RS ら、2007 )。

テレビ・ラジオの視聴頻度、新聞・本・雑誌を読む頻度、トランプ・チェスなどのゲームをする頻度など 7 項目を、 7 点から35点まで点数化してアルツハイマー型認知症の発症危険度を見たところ、 1 点につき危険度が33%減少していたという( Wilson RS ら、2002)(表16 )。

また、チェスなどのゲーム、文章を読む、楽器の演奏、ダンスなどのそれぞれについてよくする人とほとんどしない人を比べると発症の危険度が0.24~0.65と低いことも報告されている(Verghese Jら、2003)(表17 )。

ボランティアや新しい言語を学ぶことによって、人生の目的意識を持つことも重要なのだそうです。







【参考リンク】
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