「医学」カテゴリーアーカイブ

メタボ基準、異論百出…測定不要論も




メタボ基準、異論百出…測定不要論も

(2009/6/3、読売新聞)

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を見つけるため、腹囲測定などを行う特定健診・保健指導(メタボ健診)が2年目に入った。

腹囲の基準に異論を唱える研究報告が相次ぎ、専門家の間で見直し論議に拍車がかかっている。

メタボ健診における腹囲基準については、様々な議論が行われています。

たとえば、厚生労働省研究班はメタボより高血圧対策が重要だと発表しており、他にもメタボ健診における腹囲基準については、いろんな意見があるようです。

メタボ健診における腹囲基準に否定的な人もいれば、肯定的な人もいます。

また、肯定的な人でも腹囲基準をより厳しくすべきではないかという人もいるようです。

いろんな意見がありますが、腹囲を測り、そのデータをとることでよりよい検証ができれば、さらによい基準作りができるのではないでしょうか。

そうすることで、メタボリックシンドローム予防・生活習慣病予防ができる仕組み作りができるのが一番だと思います。







納豆(ナットウキナーゼ)はアルツハイマー治療に有望?

natto

by ayu oshimi(画像:Creative Commons)




「納豆酵素はアルツハイマー治療に有望」研究結果

(2009/2/24、WIRED VISION)

納豆とは、匂いのきついネバネバした大豆製品だ。

しかし、アルツハイマー症を撃退してくれる可能性がある。

日本のテレビ番組『Iron Chef(料理の鉄人)』のテーマ食材にもなった納豆は、ナットウキナーゼという酵素を含む。

ナットウキナーゼには脳のプラークを分解する作用があり、化学者たちは画期的な治療薬が生まれるかもしれないと期待している。

ナットウキナーゼは理論上、アミロイドと呼ばれる有害なタンパク質を分解してくれる。

アミロイドはアルツハイマー症の患者の脳に線維性の沈着物を形成する。

納豆に含まれる酵素であるナットウキナーゼがアルツハイマー治療に役立つことが期待されているそうです。

アルツハイマー症は500万人以上を苦しめる変性疾患で、治療法は確立されていない。

中度の記憶障害を少し和らげる薬はいくつかあるが、病気をさらに理解し、治療のための新たな対策を作ることが求められている。

現段階では、納豆(ナットウキナーゼ)がアルツハイマー症の治療薬になるかどうかは分からないそうです。

アルツハイマーの治療薬となるかどうかを調べるためのさらなる研究が必要なようです。

しかし、納豆はお店に行くとすぐに買うことができるので、試してみてもいいかもしれませんね。







インターフェロン、幹細胞を制御=慢性白血病の根治療法に-秋田大など




インターフェロン、幹細胞を制御=慢性白血病の根治療法に-秋田大など

(2009/6/1、時事通信)

肝炎などの治療に用いられるインターフェロンが、造血幹細胞を増殖させたり減らしたりする作用を持つことを、秋田大と東京医科歯科大の研究チームが突き止めた。

この作用は、慢性骨髄性白血病の根治療法に応用できるとしている。

秋田大と東京医科歯科大の研究チームによれば、肝炎などの治療に用いられるインターフェロンが造血幹細胞を増殖させたり減らしたりする作用を持つことが分かったことによって、白血病の治療法に利用できる可能性があるそうです。

今後の研究に期待したいですね。







遺伝子使わずヒトiPS細胞、がん化防止に道|米ハーバード大など




iPS細胞 「がん化防止」ヒトでも 米、遺伝子なし作成

(2009/5/30、毎日新聞)

さまざまな細胞に分化するヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を遺伝子やウイルスを使わず、たんぱく質だけで作ることに、米ハーバード大などのチームが成功した。

マウスでは米独のチームが4月に初めて成功を報告しているが、ヒト細胞では世界初。

遺伝子の影響などで起きる細胞のがん化を防ぎ、治療用に使える安全なiPS細胞の作成にまた一歩前進した。

29日、米科学誌「セル・ステムセル」電子版で発表した。

米ハーバード大などのチームによれば、さまざまな細胞に分化するヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を遺伝子やウイルスを使わず、たんぱく質だけで作ることに成功したそうです。

これによって、治療に用いることのできる安全なiPS細胞作製に一歩前進したことになるようです。

今後の研究に期待したいですね。







5つの先天性心臓病持つ男児、生体肝移植成功|慶応大病院




5つの先天性心臓病持つ男児、生体肝移植成功…慶応大病院

(2009/5/29、読売新聞)

五つの先天性心臓病のほか、重い肝臓病の胆道閉鎖症を患う生後8か月の埼玉県の男児が、母親を提供者とした生体肝移植手術を慶応大病院(東京・信濃町)で受けて成功、29日、無事退院した。

五つの先天性心臓病のほか、重い肝臓病の胆道閉鎖症を患う生後8か月の男児が、生体肝移植手術を慶応大病院で受けて成功したそうです。

5つの心臓病に加えて、肝臓の病気まで抱えていたなんて、大変だったことでしょう。

記事によれば、生体肝移植は成功し、現在は順調に回復しているそうです。

重い心臓病を複数抱えての生体肝移植の成功は世界でも報告がないという。

医師の治療チームも素晴らしかったのでしょうね。

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