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腎臓移植の男性患者のうち1割が手術後に肥満に|新潟大

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by Ben Freedman(画像:Creative Commons)

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腎移植の男性 1割が肥満に

(2009/2/2、読売新聞)

腎臓移植を受けた男性患者のうち1割が、移植手術後に肥満体になったことが、新潟大などの調査でわかった。

肥満を解消しないと、腎機能が悪化して再移植が必要になる場合もあり、研究チームは健康管理の重要性を訴えている。日本臨床腎移植学会で報告した。

<中略> 

メタボリック・シンドロームの腹回り基準(85センチ以上)に引っかかる肥満体の人は、移植前は9%だったが、移植の1年後には20%と倍増した。

国立病院機構千葉東病院の調査でも、04年以降の腎移植161例のうち、移植前にメタボ基準の一つである高脂血症だった患者は25%いたが、移植後は44%まで増加していた。

新潟大などの調査によれば、腎臓移植を受けた男性患者のうち1割が、手術後に肥満になったことがわかったそうです。

腎臓移植を行ったことで体調がよくなり、食欲が回復したため、その食欲を抑えられず肥満になっていることが考えられるそうです。

ご飯がおいしいことは良いことですが、今後の腎臓悪化を避けるためにも、健康管理を行なってくださいね。







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生活習慣病とメタボの診断基準の腹囲「関連強くない」|厚労省研究班

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生活習慣病とメタボ腹「関連強くない」…厚労省研究班

(2009/3/1、読売新聞)

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準は、腹囲が男性85センチ以上、女性で90センチ以上あることを必須条件としているのに対し、単に腹囲が大きいだけでは生活習慣病の危険要因としては不十分という調査結果を、下方浩史・国立長寿医療センター(愛知県大府市)研究所部長を班長とする厚生労働省研究班がまとめた。

厚生労働省研究班によれば、メタボリックシンドロームの診断基準である腹囲が大きいだけでは生活習慣病の危険要因としては不十分であるそうです。

今回の調査結果により、メタボリックシンドロームの診断基準に関して論争が起こりそうです。







なぜ喫煙によって虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)リスクが上がってしまうのか?

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by Ricardo Liberato(画像:Creative Commons)




【目次】

■喫煙は虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の4大危険因子の一つ

続・高血圧と脳・心臓病50話:第43話 喫煙と心臓病

(2009/1/21、毎日新聞)

喫煙は、糖尿病・高血圧・脂質異常症と並び、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞<こうそく>)の4大危険因子の一つです。

喫煙は、糖尿病高血圧脂質異常症と並び、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の4大危険因子の1つなのだそうです。

■なぜ喫煙によって虚血性心疾患リスクが上がってしまうのか?

なぜ喫煙によって虚血性心疾患リスクが上がってしまうのでしょうか。

喫煙によって、直接血管の壁が傷害され動脈硬化が促進されます。

それだけでなく、喫煙は、血清脂質に悪影響を及ぼし、善玉のHDLコレステロールを減少させ、悪玉のLDLコレステロールを増加させたり、ニコチンを介して血圧上昇させたりすることによって動脈硬化促進を助長させます。

また、フィブリノーゲンなどの凝固因子を増加させ、血小板の粘着及び凝集を高め血栓が形成されやすい(血が固まりやすい)状態となり、血管も収縮しやすくなるので、心筋梗塞の引き金となります。

血管がぼろぼろになる、血液がどろどろになるというのは、決して食事や運動などだけの問題ではないのです。

喫煙が健康への影響について記事の中から簡単にまとめてみました。

■喫煙によってどれくらい虚血性心疾患のリスクは上昇するのか?

では、喫煙によってどれほど虚血性心疾患のリスクは上昇するのでしょうか。

厚労省研究班による研究によりますと、喫煙により虚血性心疾患のリスクが男女ともに約3倍になり、心筋梗塞に限った場合、男性では約4倍のリスクになることがわかりました。

また、心筋梗塞のリスクを1日の喫煙本数別に解析したところ、1~14本で3・2倍、15~34本で3・6倍、35本以上で4・4倍と、1日の喫煙本数が多いほど心筋梗塞のリスクが増加することがわかりました。

逆に、禁煙により2年以内で虚血性心疾患の発症リスクが明らかに低下することがわかりました。

喫煙により虚血性心疾患のリスクは約3倍になるそうです。

また、1日の喫煙本数が多いほど心筋梗塞のリスクが増加することがわかったそうです。

逆に、禁煙すると、2年以内で虚血性心疾患の発症リスクが低下したそうです。

■まとめ

たばこを吸わないということは、がんの予防だけでなく、虚血性心疾患の予防にもつながりそうです。







筋肉の活動を可視化する技術「マジックミラー」|健康管理、リハビリ、トレーニングの効果計測、介護教育支援|東大




参考画像:マジックミラー : デイリーヘルスケアをめざすロボット技術(2009/2/27、東京大学IRT研究機構)|スクリーンショット

マジックミラー : デイリーヘルスケアをめざすロボット技術

(2009/2/27、東京大学IRT研究機構)

鏡の前で運動フォームを確認するかのように、カメラ内蔵の大型フラットテレビ(マジックミラー) の前で運動すると、「魔法の鏡」に自分の姿を透かして見るかのようにリアルタイムで筋肉の活動 の様子を見ることがでるようになります。

毎日、筋肉の使い方の変化が起きているかどうか、特定 の筋肉や全ての筋肉を使う運動ができているかどうかなどの確認をすることができます。

また、腕、 胸、腹、腿など身体の各部の質量分布を、同じようにマジックミラーの前で運動することによって 計測することができます。

東京大学IRT研究機構は、筋肉の活動を可視化し、体の各部位の質量分布を可視化する技術を統合した「マジックミラー」と呼ぶアプリケーションを開発しました。

この技術は、どのような分野での活躍が期待されるのでしょうか?

これによって、家庭の居間で手軽にデイリーヘルスケアを行えるほか、リハビリテーションセンタ ー、スポーツジムなどでのトレーニング効果の簡便な評価、医療機関などでの医療効果の診断を支 援する基盤技術の一つとなります。また介護の環境でこれらの情報を提供することで、介護や介護 教育を支援することができます。

この技術によって、健康管理への応用やリハビリ、スポーツジムでのトレーニングの効果評価、介護教育支援などに生かされることが期待されます。

また、この技術はロボット技術にも利用されるそうです。

このリアルタイム技術は、ロボットが人を観察する目として将来のロボットに実装され、人の行動の理解や人に手を差し伸べるきっかけを見つける知能的人支援技術へも展開されます。

あなたは歩き方から感情を読み取ることができますか?(2014/7/20)で紹介した東京農工大大学院のベンチャー・ジェンチャン准教授と筑波大サイバニクス研究センターの門根秀樹助教らの研究チームによれば、「喜怒哀楽」と「恐怖」の5つの感情の歩行パターンをデータ化することにより、歩く速度や頭、胴体の姿勢など動作の一部から約70%の確率で感情を読み取れることに成功したそうで、近い将来、人間の感情を先読みして、日常生活を支援するロボットの開発も期待されているそうです。

人間の行動を理解するための技術はこうして作られているんですね。

【参考リンク】







可能性広がるカプセル内視鏡、「将来は胃腸検査も」

Capsules

by vinod velayudhan(画像:Creative Commons)




可能性広がるカプセル内視鏡、「将来は胃腸検査も」

(2009/2/27、医療介護CBニュース)

「精度の高い小腸内検査ができる」「痛みがない」との前評判で、開発中から注目されていた小腸用カプセル内視鏡。

国内では昨年10月に販売が始まったが、有効性と安全性が確認され、検査を導入した病院と検査を受けた患者の双方から高い評価を得ている。

同検査を導入している昭和大横浜市北部病院消化器センターでは、今年2月までに30人が検査を受け、がん1例、血管の異常6例、潰瘍5例が発見された。

同センターでは「これまで発見が難しいとされてきた小腸内の病変が発見できるようになった。

ミクロ技術の進歩は目覚ましく、将来的にはカプセル内視鏡で胃や腸の検査、さらには治療まで可能になるのではないか」と期待を寄せている。

また、検査を受けた患者からは「痛みなどは全くなかった」「リアルタイムで消化管内を見ることができて、興味深かった」などの声が上がっている。

記事の中から、カプセル内視鏡の医師側・患者側双方のメリットをまとめてみました。

■カプセル内視鏡の医師・病院側のメリット

  • これまで発見が難しいとされてきた小腸内の病変が発見することができた。

■カプセル内視鏡の患者側のメリット

  • 「痛みなどは全くなかった」
  • 「リアルタイムで消化管内を見ることができて、興味深かった」

カプセル内視鏡は医師・患者双方のメリットがあるようで、今後に期待されています。

カプセル内視鏡を使った小腸検査にかかる費用はどのくらいなのでしょうか。

検査に掛かる費用は機材費なども含め約9万4000円。

消化管出血の症状があり、上部消化管内視鏡(胃カメラ)と大腸内視鏡で調べても原因が特定できない患者のみ保険が適用される

さらに普及すれば、費用ももっと安くなると思います。

小腸以外の臓器に使えないのかと思っていましたが、記事によると、現在のところ、小腸以外ではまだ診断には利用できる段階ではないようです。

小腸のほか、口腔内、咽頭、食道、胃、十二指腸、大腸などの写真も撮っているが、小腸以外の臓器内部は全方向の撮影ができないため、現段階では診断には使えないという。

しかし、今後の技術の進歩によって、将来的には、カプセル内視鏡で大腸や胃の検査、さらには治療まで可能になるのではないかということが期待されているそうです。

今後に期待です。







胃腸の病気

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