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3Dプリンタで臓器の立体模型作成、価格が従来の約3分の1-大日本印刷と筑波大学

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参考画像:安価で、内部構造が見やすい臓器立体模型を3Dプリンターで作製する手法を開発|DNPニュースリリーススクリーンショット




3Dプリンタで臓器の立体模型作成、価格は従来の3分の1 DNPと筑波大が技術開発

(2015/7/9、ITmediaニュース)

新手法では、内部をほどんと空洞にし、臓器の機能を担う「実質部」(肝臓の場合は肝細胞部分)の外面に沿うように形成することで、樹脂材料の使用量を削減し、価格を従来の約3分の1のに抑え、臨床分野で活用しやすくした。

大日本印刷と筑波大学は、3Dプリンタを使った臓器の立体模型を作成する新手法を開発したそうです。

価格が約3分の1になることで、手術の練習やシミュレーションなどに使われやすくなりそうです。







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血液1滴でがん診断 3分以内で診断できる 神戸の企業共同開発

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by Alisha Vargas(画像:Creative Commons)




がん診断 血液1滴、3分で 神戸の企業共同開発 1年以内に臨床応用へ

(2015/6/17、神戸新聞NEXT)

血液中のがんに関連する物質が放つ光をとらえ、がんの有無を診断する手法を、神戸市中央区の医療機器会社「マイテック」と昭和大学江東豊洲病院(東京都)などのグループが世界で初めて開発した。わずか1滴の血液を使い、3分以内で診断できるという手軽さが最大の特徴で、1年以内の臨床応用を目指している。

神戸の企業と昭和大学江東豊洲病院などのグループは、血液中のがんに関連する物質(がんが免疫に攻撃されたときに血液中に溶け出る「ヌクレオソーム」という物質)が放つ光をとらえ、がんの有無を診断する手法を世界で初めて開発したそうです。

血液1滴でがんの早期診断|2015年夏、乳がんと大腸がんの早期診断の試みを始めるによれば、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が国立がん研究センターや東レ、東芝など9機関と共同で実施している「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」プロジェクトでは、血液一滴または尿や唾液からがんを早期診断する技術を2018年末までに開発することを目指しているそうです。

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現在がん診断に関しては、「血液」「尿」「唾液」「呼気」から診断する研究が行われていますので、どの方法が今後がんの早期診断方法となるのか注目ですね。







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IBM、医療データ解析でApple、J&J、Medtronicと提携|Watson Healthで医療ビッグデータ解析の主要プレイヤーを目指す

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by ChrisDag(画像:Creative Commons)




IBM、医療データの分析などでApple、J&J、Medtronicと提携

(2015/4/14、Itpro)

米IBMは現地時間2015年4月13日、医療データの収集、分析、活用などに関し米Appleと提携したと発表した。

米IBMは医療データの収集、分析、活用などに関し、Apple社と提携すると発表しました。

また、IBMは、人工知能システム「Watson」を利用して分析したこうしたデータをアップルのHealthKitをはじめとする健康データを扱う医療・研究機関などに提供する新事業「Watson Health」を立ち上げることも発表しました。

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■Watson Healthとは?

「Watson Health」とはどのような事業なのでしょうか?

IBMが狙う「医療データ解析」市場 人工知能をアップルに提供

(Forbes)

・アップル社はWatsonのシステムをHealthKitやResearchKitに導入。個人の健康情報を収集し、そのデータを臨床試験に活用する試みを始めている。

・ジョンソン・アンド・ジョンソン(J&J)社は、膝や腰の手術の分野で最大のインプラントメーカー。Watsonを用い、患者ごとのカスタマイズ対応の仕組みを構築し、手術向けのコンシェルジュサービスを始動する。

・Medtronic社は心臓病や糖尿病関連の埋め込み型デバイスを製造する企業。Watsonを使用してデータを収集し、医療関連機器の動作を分析する。

医療ビッグデータの解析の分野はこれから成長が見込まれる分野であり、IBMは多くの企業と提携を行うことでこの分野における主要プレイヤーになろうとしているようです。

10年後のヘルスケア産業の未来とは?について以前書きましたが、こうした企業が参入することによって、未来のヘルスケア産業・医療分野はもっと先に進むかもしれませんね。







スマホでがん診断する技術開発‐米研究

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by ICT4D.at(画像:Creative Commons)




スマートフォンでがん診断、新技術開発 米研究

(2015/4/14、AFP)

米マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)などの研究チームが開発した「D3」として知られるこのアクセサリー機器は、一般向けではなく医療関係者による使用を目的としている。

スマホで様々な病気を検査する技術が開発されていますが、今回のニュースによれば、スマホに接続して使用できるガンを診断する機器が開発されたそうです。

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検査では、既知のがん関連分子に結合するプラスチック微粒子「マイクロビーズ」が血液や組織のサンプルに加えられ、D3の撮像モジュールでの撮影が行われる。そして得られたデータは、安全な暗号化クラウドサービス経由で速やかに処理用サーバーに送信される。

論文によると、がんがある場合に現れる特定の分子は、マイクロビーズによって生成される回折パターンを分析することで、その存在を検出できるという。

今回のシステムのポイントは、

D3システムは、がんが疑われる患者や高リスク患者の迅速なトリアージ(重症度・緊急度の判定)を可能にする。

という点です。

アフリカでは、携帯電話は医療に活用されている。で紹介した『アフリカ 動き出す9億人市場(著ヴィジャイ・マハジャン、英治出版、2009)』によれば、携帯電話は医療に活用されています。

ルワンダでは、携帯電話は医療に活用されている。

アメリカの企業ボクシーバが構築したシステムを使い、僻村の医療従事者は現場から携帯電話を使って診断書を直接送信できる。

このシステムにより、HIV/エイズの患者の経過観察を行い、国内340箇所の診療所のうち75%をつないで合計3万2000人の患者を見ることが可能になっている。※

ショートメール、音声メッセージ、インターネットからの入力にも対応可能だ。

診療所はシステム経由で検査結果や薬品のリコール警告などを受信することもできる。

※Neil Ford, “Record FDI for Africa,” African Business, January 2008, 24

携帯電話の技術が普及している状況を利用することで、僻地での患者のトリアージをできるようになれば、よりよい治療が可能になることが期待されます。

アフリカ 動きだす9億人市場







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山中教授、iPS細胞特許で富士フイルムが買収する米CDI社と連携を検討




iPS特許で米社と連携 山中教授表明、臨床に弾み

(2015/4/8、日本経済新聞)

先日富士フイルムホールディングスはiPS細胞の開発・製造を手掛ける米Cellular Dynamics International(CDI)社を買収すると発表しましたが、そのCDI社と京都大iPS細胞研究所の山中伸弥教授がiPS細胞関連の有力特許の相互利用などを推進する考えがあることを明らかにしたそうです。

再生医療や創薬支援向けの高品質のiPS細胞の安定供給につながることが期待されます。







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