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約74%の医師が治療費の心配が不要な「実額補償タイプのがん保険」を望ましい|がん治療での自由診療への関心は高まる|#SBI損保




■約74%の医師が治療費の心配が不要な「実額補償タイプのがん保険」を望ましい|がん治療での自由診療への関心は高まる|#SBI損保

がん治療、がん保険に関する医師への調査結果 治療費の心配が不要な「実額補償タイプのがん保険」が望ましいと考える医師は74.3%に|SBI損保
がん治療、がん保険に関する医師への調査結果 治療費の心配が不要な「実額補償タイプのがん保険」が望ましいと考える医師は74.3%に|SBI損保

参考画像:がん治療、がん保険に関する医師への調査結果 治療費の心配が不要な「実額補償タイプのがん保険」が望ましいと考える医師は74.3%に(2018/1/12、SBI損保)|スクリーンショット

SBI損害保険が、がん治療においてがん診療ガイドラインを参考にしたことがあり、100床以上の病院に勤務する一般外科医105名に行なったがん治療や保険外診療(「自由診療」)、がん保険に関するアンケート調査によれば、患者からがん治療費について相談を受けたことがある医師は95.2%に上り、約8割の医師が患者の経済的負担によるがん治療計画の見直しを経験したことがあるそうです。

また、「定額保障タイプのがん保険」、「実額補償タイプのがん保険」のうち、どちらが望ましいかという質問に対しては、約74%の医師が「実額補償タイプのがん保険」を望ましいと回答しています。

がん治療での自由診療への関心の高まりもあり、患者が「自由診療の治療費を補償できる保険」に加入されていた場合に公的医療保険の診療範囲を考慮せず最善の治療を行なう医師は87.6%という結果もあります。

医師としては最善の努力をしたいのは山々でも、経済的事情を考えると、診療方針を見直さざるを得ない状況があり、その意味でいえば、「実額補償タイプのがん保険」に加入してもらっていれば、治療費の心配が必要がないため、医師も最善の努力ができると考えているということではないでしょうか。







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イミダペプチドが豊富な鶏の胸肉で夏バテ防止・予防|オリーブオイルのマリネとごま油のマリネのレシピ|たけしの本当は怖い家庭の医学

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2009年7月21日放送のたけしの本当は怖い家庭の医学のテーマは、「夏バテ予防・回復法スペシャル」でした。




夏バテの正体とは

チキンソテー(バジルソース) (Sauteed Chicken)

by Toshihiro Gamo(画像:Creative Commons)

なぜ夏になると「疲労感」、いわゆる夏バテの症状が現れるのでしょうか?

夏の日差し(紫外線)と冷房等による寒暖差によって、自律神経が乱れます。

臓器の機能が低下して、それが脳に伝わると、脳が「疲労感」を感じます。

それが夏バテの正体なのです。

 

■夏が大好きな夏男・夏女は夏バテに注意!

人間は前頭葉が発達したため、前頭葉から楽しさを感じる信号が出ることで、「疲労感」を覆い隠してしまいます。

そうなることで、自分では気づかないうちにその疲労は蓄積され、その夏にため込んだ疲労が秋に一気に出ることになります。

夏バテによる疲労が蓄積すると、倦怠感やうつ状態、突然死を招く恐れがあるそうです。

夏バテを感じている人も感じていない人も注意が必要です。

 

■疲労を回復する物質とは?

文部科学省と大阪市立大学による産官学連携 疲労定量化プロジェクトによれば疲労回復効果が高い物質が明らかになったそうです。

そのある物質とは、「イミダペプチド」

イミダペプチドとは、動物の筋肉中に含まれ、渡り鳥や回遊魚に豊富な物質なのだそうです。

【追記(2015/9/6)】

「鶏むね肉」の疲労回復効果に注目、渡り鳥支える高濃度栄養素

(2015/9/6、読売新聞)

イミダペプチドは二つのアミノ酸(生命を支えている大切な栄養素)が結合した物質だ。

これを摂取すると血液中で二つのアミノ酸に分解するが、脳や肉体の疲労してさびついた細胞に達すると、再びイミダペプチドに合成され、疲労部分を回復してくれる。

イミダペプチドを摂取すると血液中で2つのアミノ酸に分解し、疲労した細胞に到達すると、再びイミダペプチドに合成されて疲労部分を回復してくれるそうです。

■イミダペプチドを多く含む食材とは?

そのイミダペプチドを多く含むのが、「鶏の胸肉」

鳥の胸肉には、牛肉や豚肉に比べ、イミダペプチドを2~3倍多く含んでいるそうです。

1日400mgイミダペプチドを1週間摂り続ければ疲労回復に効果があることが判明しているそうです。

イミダペプチド 400mg = 鶏の胸肉 約100g

鶏の胸肉でイミダペプチドを摂取して、夏バテ防止・夏バテ予防しましょう。

【追記(2015/9/6)】

「鶏むね肉」の疲労回復効果に注目、渡り鳥支える高濃度栄養素

(2015/9/6、読売新聞)

「2週間以上、継続的にイミダペプチドを摂取すると、疲労感が改善されてきます」。

つまり、鶏むね肉100gを2週間以上摂取すれば、疲労回復に良いということですね。

番組ホームページでは、鶏の胸肉を使ったレシピを公開していますので、興味のある方はご覧になってください。

番組では、オリーブオイルのマリネとごま油のマリネをベースに7種類のレシピを紹介していました。

オリーブ油のマリネ

【材料】

  • 鶏胸肉 2枚
  • オリーブオイル 大さじ1 (腸の蠕動運動を促す効果)
  • 塩 小さじ1
  • にんにく 一片

※鶏の胸肉約100g=鶏の胸肉1枚の半分

ごま油のマリネ

【材料】

  • 鶏の胸肉 2枚
  • ごま油 大さじ1
  • 塩 小さじ1
  • ショウガ 1片
  • 長ネギ 適宜

【作り方】

(1) 鶏胸肉を縦半分に切り、味が染み込みやすいように細かく切り目をいれる。
(2)  ポリ袋に鶏肉と残りの材料を入れ、調味料が馴染むようによく揉み込み、口をしばって、半日以上置く。

→ 夏バテ解消法 について詳しくはこちら







【関連記事】
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【世界一受けたい授業】なぜ夜遅く食べると太るのか?|BMAL1(ビーマルワン)が関係している!




Eat!

by Joshua Rappeneker(画像:Creative Commons)

2009年1月17日放送の世界一受けたい授業のテーマは「なぜ夜遅い時間に食べると太るのか」です。

これには、「BMAL1(ビーマルワン)」というたんぱく質が関係しているそうです。

BMAL1には脂肪をため込む性質があり、これが肥満の原因ではないかと考えられています。

体内のBMAL1濃度は時間によって異なっています。

体内のBMAL1濃度は、日中の活動時間には低く、夜(8時頃)から急激に上昇していきます。

そうすると、太りにくくするためには、BMAL1の濃度が高くなる時間の前に夕食を終えることが必要になります。

つまり、理想の夕食時間は、午後6時から食べ始めて7時までに食べ終わるということになるわけです。

また、番組では、夕食時間の変化と肥満者の割合について紹介していましたが、徐々に夕食時間が遅くなっており、それにつれてかどうかはわかりませんが、肥満者も増加傾向にあります。

夕食を食べる時間だけが原因ではないでしょうが、原因の一つではあるかもしれません。

ダイエットしたい方や肥満を予防したい方は、できるだけ早く夕食を終えるようにしましょう。







化学療法薬をすい臓がんの腫瘍に直接送ることができる小型で移植可能なデバイスを開発|MIT・マサチューセッツ総合病院

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■すい臓がん治療のおける2つの問題とは?

1.すい臓がある位置が早期発見・治療を難しくしている

膵臓がん
膵臓がん

参考画像:ローラ・インドルフィ:膵臓がん患者への吉報(Feb 2016、TED)|TED Talkスクリーンショット

ローラ・インドルフィ:膵臓がん患者への吉報

(Feb 2016、TED)

膵臓がんのまず最初の問題は 膵臓が まさに お腹の真ん中にあるという事です スライドでは膵臓は オレンジ色になっていますが その前にある他の臓器を どけないと よく見えません その前にある他の臓器を どけないと よく見えません また命に関わる重要な臓器— 肝臓、胃、胆管などに囲まれています それらの隣接した臓器に 転移しやすいことが 膵臓がんを 最も痛みの激しい 癌の1つにしているのです また手術で摘出し難い場所にあり また手術で摘出し難い場所にあり 乳がんの様に 日常的には 手術が行われていません

すい臓がんはなぜ「最悪のがん」だといわれるのか?|すい臓がんの5年生存率はあらゆるがんの中で最も低い!によれば、すい臓の位置が体の奥深く(肝臓や胃などの裏側の隠れた場所)にあり、またほかの臓器に囲まれているため、レントゲン検査や腹部超音波(エコー)検査では発見が難しいそうです。

すい臓がんの患者の4割が治療前の時点で「ステージ4」に達している|国立がん研究センターで紹介した国立がん研究センターが公表した国が指定する「がん診療連携拠点病院」の2014年の診療実績によれば、すい臓がんの患者の4割が治療前の時点で「ステージ4」(肝臓・腹膜・肺などの違う臓器に転移)に達しているそうです。

がん患者の「5年相対生存率」推計62.1%|国立がん研究センターによれば、男性におけるがんの種類ごとの生存率によれば、すい臓がんが最も低い7.9%、女性もすい臓がんが最も低い7.5%となっています。

2.すい臓がんの腫瘍そのものには薬がほとんど届かない

ローラ・インドルフィ:膵臓がん患者への吉報

(Feb 2016、TED)

膵臓がんは血管が殆どないのです なぜ腫瘍の血管が 問題となるのでしょう? 化学療法の働きを 考えてみましょう 薬が血管に注入され 薬は体中を巡り 腫瘍に届きます それは目的地まで到着しようと 高速道路を運転するようなものです もしその高速道路に 目的地への出口がなかったらどうでしょう? 目的地へ到着する事はありません それと全く同じ問題が 膵臓がん治療の化学療法にあるのです 薬は体中を巡り 健康な臓器は 毒性の高い作用を受けるというのに 腫瘍そのものには薬は ほとんど届くことがなく 薬の効果はとても 限られたものになります

すい臓がんに対する化学療法を行なおうにも、すい臓がんの腫瘍には血管がほとんどないため、腫瘍そのものには薬がほとんど届くことはなく、効果は限定的なものとなってしまうそうです。




■化学療法薬をすい臓の腫瘍に直接送ることができる小型で移植可能なデバイスを開発

化学療法薬をすい臓の腫瘍に直接送ることができる小型で移植可能なデバイスを開発
化学療法薬をすい臓の腫瘍に直接送ることができる小型で移植可能なデバイスを開発

参考画像:ローラ・インドルフィ:膵臓がん患者への吉報(Feb 2016、TED)|TED Talkスクリーンショット

Implantable device targets pancreatic cancer

(2016/4/14、MIT NEWS)

To help overcome that obstacle, researchers from MIT and Massachusetts General Hospital have now developed a small, implantable device that delivers chemotherapy drugs directly to pancreatic tumors.In a study of mice, they found that this approach was up to 12 times more effective than giving chemotherapy drugs by intravenous injection, which is how most pancreatic cancer patients are treated.

すい臓がある位置が早期発見・治療を難しく、またすい臓がんの腫瘍そのものには薬がほとんど届かないという2つの問題を抱えているすい臓がんはアメリカにおけるがんによる死亡原因の3番目となっています。

そこで、MITとマサチューセッツ総合病院の研究者は、化学療法薬をすい臓の腫瘍に直接送達する小型で移植可能なデバイスを開発したそうです。

マウスの研究によれば、この治療法によるアプローチとほとんどのすい臓がん患者を治療する方法である静脈内注射による化学療法薬の投与と比べると、最大12倍効果的であることがわかったそうです。

このデバイスの特徴としては、主に2つ。

1.標的の腫瘍に効果的に薬の投与が可能になること

In hopes that getting drugs directly to the tumor site would improve treatment, the researchers engineered a flexible polymer film that is made from a polymer called PLGA, which is widely used for drug delivery and other medical applications.The film can be rolled into a narrow tube and inserted through a catheter, so surgically implanting it is relatively simple.Once the film reaches the pancreas, it unfolds and conforms to the shape of the tumor.

薬剤の送達やそのほかの医療用途に広く用いられているPLGAと呼ばれるポリマーから作られた柔軟なポリマーフィルムをカテーテルを通して挿入し移植します。

フィルムがすい臓に到達すると、広がり、非常に柔軟性があるため、腫瘍の大きさや形に適合し、腫瘍を閉じ込めるようにして、ガンが他の臓器に転移しないような働きをします。

Drugs are embedded into the film and then released over a preprogrammed period of time.The film is designed so that the drug is only secreted from the side in contact with the tumor, minimizing side effects on nearby organs.

このデバイスは生分解性があるので、体に入ると、分解され始め、フィルムに埋め込まれた薬剤がプログラミングされた期間にわたって放出されます。

フィルムは腫瘍と接する側からのみ分泌するように設計されているため、周りにある器官への副作用を最小限に抑えます。

2.低侵襲であること(「最小侵襲性(Minimally invasive)」)

“The greatest benefit of this device is the ability to implant it with minimally invasive procedures so we can give a tool to oncologists and surgeons to reach tumors that otherwise would be difficult to reach,” Indolfi says.

医療行為に当たっては患者にとって何らかの痛みや出血などを伴うものであり、そのことを「侵襲(しんしゅう)」と呼びます。

このデバイスを使った治療法はカテーテルを用いてフィルムを移植する治療法であるため、体にとって比較的侵襲度が低い治療法といえます。

While they began this project with a focus on pancreatic cancer, they expect that this approach could also be useful in treating other tumors that are difficult to reach, such as tumors of the gastrointestinal tract.

すい臓がんにフォーカスしてスタートした今回の研究ですが、このアプローチは到達することが難しい胃腸管の腫瘍といったほかの腫瘍の治療にも活用することも期待されます。

現在は臨床試験を行なっている段階ですが、将来的にすい臓がんも治療可能ながんになるといいですね。

→ すい臓がん について詳しくはこちら

■まとめ

今回紹介したアプローチは疾患部位にピンポイントで治療薬を届ける「ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)」というアイデアに含まれるものですね。

がん治療の場合、従来の抗がん剤だと正常な臓器・細胞も傷つけてしまいますが、がん細胞だけに薬を届けることができれば、治療効果が高く、副作用の少ない「患者に優しい治療」となることが期待できます。

DDSの考え方が広まることによって、「患者にとっての優しい治療」が実現していくといいですね。







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楽天、がん光免疫療法(近赤外線光免疫療法)の実用化に取り組むアスピリアン・セラピューティクスに出資|きっかけは三木谷さんの父親が膵臓がんを患ったこと




【目次】

■楽天、がん光免疫療法(近赤外線光免疫療法)の実用化に取り組むアスピリアン・セラピューティクスに出資|きっかけは三木谷さんの父親が膵臓がんを患ったこと

アスピリアン・セラピューティクス
アスピリアン・セラピューティクス

参考画像:アスピリアン・セラピューティクス|スクリーンショット

楽天、がん治療に参入 米免疫VBに2割超出資

(2017/11/27、日本経済新聞)

楽天は新しいがん治療法として注目されている「光免疫療法」の実用化に取り組んでいるアスピリアン・セラピューティクスに出資し、三木谷浩史会長兼社長が経営に参画しているそうです。

→ がん光免疫療法、3月から日本(国立がん研究センター東病院)でも治験開始|アスピリアン・セラピューティクス について詳しくはこちら

【参考リンク】

医療で世界にイノベーションを起こす~がん治療法の実用・事業化に向けて~

(2017/9/6、Rakuten today)

三木谷 4年前、私の父がすい臓がんを患いました。すい臓がんは、もっとも治療が難しいと言われるがんです。私は父の病気をどうにかして治したいと、最先端の治療法を求めて世界中を飛び回りました。論文をたくさん読み、ハーバード、スタンフォード、パリ大学など、各国で最先端の研究をしている名医と呼ばれる医者にも数多く会い、どうすれば父のがんを治せるか、あらゆる可能性を探しました。

小林 医者として、がんと向き合ううちに、外科手術、放射線、抗がん剤という、これまでのがん治療に限界を感じ、基礎研究の道に入りました。20年を超えるNIHでの研究でたどり着いたのが、がん細胞だけを狙い打ちする「近赤外線光免疫療法」という、まったく新しいがん治療法です。

その治療法の技術ライセンスに基づき、実用化に向けた臨床試験(治験)に取り組んでいるのが、三木谷さんに出資いただいているアスピリアン・セラピューティクス社です。

楽天の三木谷さんのお父さんが膵臓がんを患っていて、最先端の研究・治療法などがんの治療に関心を持ち調べている中で紹介されたのが「光免疫療法」だったそうです。

お父さんの治療には残念ながら間に合わなかったそうですが、「近赤外線光免疫療法」の開発者である米国立衛生研究所(NIH)の主任研究員の小林久隆さんから臨床で実用化するための資金集めに苦労しているという話を聞いたことから個人での資金援助を始め、現在ではアスピリアン・セラピューティクス社に楽天から出資を行なうようになっています。

【参考リンク】




■がん光免疫療法(近赤外線光免疫療法)とは?

近赤外線光免疫療法では、がんをやっつける方法として2つの方法があるそうです。

1.がん細胞を直接攻撃する治療法

がん細胞の表面にある突起物だけに結合する特殊なタンパク質(抗体)に「IR700」という色素を乗せて、静脈に注射する。すると全身を駆け巡る抗体がIR700と共に、がん細胞の表面の突起を見つけてドッキングする。

ドッキングした細胞がある場所を目掛けて近赤外線を当てると、「IR700」が化学反応を起こして細胞膜を傷つけ、その傷口から水が入ることによってがん細胞は、ものの1分程度で膨張し、破裂して無くなります。

2.がん細胞を匿っている「共犯者」の制御性T細胞を破壊する治療法

制御性T細胞に結合する抗体を使って、この抗体に「IR700」を乗せます。腫瘍の中にいてがんを匿っている制御性T細胞にドッキングした抗体を狙って近赤外線を当てると、制御性T細胞が破壊され、がん細胞は隠れ家を失い丸裸になります。すると、患者本人の免疫システムが作動し始め、がん細胞は体内の免疫細胞の総攻撃を受けて、死んでしまうのです。

日本でも治験が始まる!#がん光免疫療法(#近赤外線光免疫療法)とは?簡単にわかりやすく!によれば、「がん光免疫療法(近赤外線光免疫療法:Near Infrared Photoimmunotherapy, NIR-PIT)」は、がん細胞に結合する抗体と近赤外光を吸収して化学反応する特殊な色素を組み合わせた抗体薬物複合体(Antibody-Drug Conjugate, ADC)を使用し、近赤外光が照射されると、がん細胞が膨潤して破裂し、がん細胞が死滅するという治療法です。

■がん「光免疫療法」2020年にも使用できる可能性







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