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今回ご紹介する記事では、紫外線が原因となる目の病気「瞼裂斑」について取り上げられていますが、その前に、まずは紫外線が原因となる3つの病気についてご紹介したいと思います。
→ 紫外線対策と目の病気 について詳しくはこちら
1.翼状片
翼状片は、白目の組織の細胞が異常に増殖して黒目に食い込んでしまって起こる目の病気です。
白目と黒目の境界が紫外線で傷つき、その防御反応や修復の過程で起こると考えられています。
初期症状では充血や異物感、ドライアイ、眼精疲労などがあらわれます。
瞳孔の近くまで白目が侵入すると視力障害が起こる場合もあります。
また、耳側から差し込む紫外線は鼻側に集まりやすいため、目の鼻側から発症するのが特徴です。
2.白内障
白内障は水晶体のたんぱく質が変性し、次第ににごってくる目の病気ですが、そのにごりの原因に紫外線が影響していると考えられています。
3.瞼裂斑(けんれつはん)
たんぱく質が変性し、白目の一部が変色・盛り上がる目の病気。
たんぱく質が変性してできた白目のシミのようなもの。肉眼では良く見えない。
瞼裂斑が大きくなって盛り上がってくると、充血・ドライアイなどの症状が出るそうです。
紫外線による目のシミご注意 ドライアイ、充血 見た目にも影響
(2012/6/18、msn産経)
■瞼裂斑の症状
目の表面は本来、滑らかな状態だが、瞼裂斑になると、白目の部分が盛り上がり、黄色く濁る。盛り上がりができたことで涙が届かずに乾いてしまう場所が出てくるなど、ドライアイの原因にもなる。炎症を起こすと「瞼裂斑炎」になり、目が赤く充血。まばたきをするたびにこすれ、ごろごろ感も起きる。
瞼裂斑になると、白目の部分が盛り上がり、ドライアイの原因ともなります。
そして、炎症をおこすと、目が赤く充血し、ゴロゴロ感もあるようです。
こうした紫外線による目の病気を予防するには、子供の頃から紫外線から目を守る必要があります。
金沢医科大学が平成22年、中学生約300人を対象に行った調査によると、肉眼では分からない瞼裂斑に特殊な光を当てて撮影して診断したところ、36・2%に初期変化が認められた。学年別では、1年生25・9%▽2年生41・4%▽3年生41・9%-で、学年が上がるほど有所見率が高かった。部活動別でみると、野球部(61・5%)やソフトボール部(54・5%)、サッカー部(42・9%)など屋外で長時間活動するケースで有所見率が高かった。
この調査によれば、中学生の約4割に瞼裂斑の初期変化が認められ、学年が上がるほど、また、屋外で長時間活動する部活動ほど瞼裂斑の有所見率が高かったようです。
■紫外線対策
by Luis Hernandez(画像:Creative Commons)
この調査で興味深いと思った点は、メガネをつけている生徒は使っていない生徒に比べて瞼裂斑の有所見率が低いということです。
瞼裂斑の有所見率を眼鏡の使用状況でみると、眼鏡を常用している生徒は12・1%だったのに対し、使っていない生徒は40・1%。授業中だけなど時々使う生徒は35・6%だった。
<中略>
佐々木教授は「最近の眼鏡はほとんどがUV加工が施されている。眼鏡を屋外でも着用するか、スポーツをするならUV加工のコンタクトレンズを使うなどして、対策を取ってほしい」と話している。
最近のメガネのほとんどがUV加工されていることがこうした違いに現れているのかもしれません。
同大の佐々木洋教授(眼科学)は「うす曇りの日でも紫外線は晴れの日の80%以上であることが多い。紫外線はさまざまな目の病気の原因もなる。子供の頃から紫外線対策を取るべきだ」と話す。予防に有効なのは、帽子やサングラスに加え、眼鏡とコンタクトレンズだという。
紫外線対策といえば、肌を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、これからは、帽子やUV加工されたサングラス・メガネ・コンタクトで紫外線対策を行うようにしたいですね。
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