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■仕事のストレスが多い女性は脳卒中や脳梗塞になりやすい
by WOCinTech Chat(画像:Creative Commons)
(2015/11/6、あなたの健康百科)
中国・南方医院のユイリ・ホワン氏らは、日本や欧米で行われた6件の研究結果(約14万人が対象)を分析した結果、仕事量が多いのに自分で判断できる裁量範囲が狭い「強いストレスを伴う仕事」に就いている人では、脳卒中になる危険性が高かったと、10月14日発行の米国神経学会誌「Neurology」(電子版)に報告した。
<中略>
分析の結果,サービス業など「高負荷の仕事」に従事する人では、「低負荷の仕事」に従事する人に比べて脳卒中になる危険性が1.22倍高かった。脳梗塞などの虚血性脳卒中(血管が詰まる脳卒中)に限定すると,危険性は1.58倍に上昇した。
仕事のストレスが多い女性は脳卒中や脳梗塞になりやすいことがわかったそうです。
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今回の記事では、仕事のストレスの多い女性を対象とした研究ですが、以前同様の研究がなされていて、仕事のストレスで女性の糖尿病リスク2倍にによれば、職場での決定権が少なかったり全くない女性では、仕事によるストレスのため糖尿病リスクが倍増するそうです。
■なぜストレスにさらされた女性は病気のリスクが増えるの?
なぜストレスにさらされた女性は病気のリスクが増えるのでしょうか?
●ストレスにさらされた女性は「男性よりも高脂肪・高糖度の食事に偏りやすい」
この研究によれば、女性は男性よりもストレスによって食べ過ぎてしまう傾向にあるということですね。
食事で感情をコントロールしているのかもしれませんね。
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過食や運動不足で大きくなった脂肪細胞は、血糖コントロールを悪くさせるホルモンを放出することも分かってきています。
●ストレスに反応して神経内分泌や免疫系機能が乱れる
糖尿病は自覚症状なし 深刻化すると合併症を引き起こすによれば、肥満による栄養過多で体内に蓄えられた脂肪のせいでインスリンの効果が出なくなってしまうようです。
ストレス自体によって神経内分泌や免疫系機能が乱れるのかどうかはわかりませんが、ストレスによって過食となり、肥満となることでインスリンの効果が出なくなり、糖尿病になることが考えられます。
●コルチゾールや交感神経系ホルモンの分泌が長引く→食事習慣やエネルギー消費に変化が起こる
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体はストレスにさらされることで「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンを大量に分泌する。そしてこのホルモンは脂肪を溜めるよう体に働きかけるのだ。
ストレスによってコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが分泌されてしまい、脂肪を貯めこんでしまうということが考えられそうです。
脳卒中の記事と糖尿病の記事で共通している部分は、「職場における決定権のなさ」です。
論文はまた、女性の糖尿病の19%が「職場における決定権のなさ」に起因すると指摘している。この数字は肥満よりは低かったが、喫煙や飲酒、運動不足を上回ったという。
女性の糖尿病の19%が「職場における決定権のなさ」に起因しているのだそうです。
この数字は喫煙や飲酒、運動不足を上回るということですから、「職場における決定権のなさ」によるストレスが女性に大きく影響しているのでしょうね。
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ストレスがメタボと同様に糖代謝異常などの発病に関与することを解明-名大
ストレスが交感神経やストレスホルモンの活性化によって内臓脂肪を分解し、血中遊離脂肪酸の増加を促進させて、内臓脂肪組織の炎症を惹起することがわかったのである。
■まとめ
つまり、仕事量が多いのに自分で判断できる裁量範囲が狭い「強いストレスを伴う仕事」についている女性は病気の発症リスクが高いわけですから、いかにストレスを解消していくかを考えていくことが重要だといえます。
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