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腰痛(「非特異的腰痛」)とストレス|たけしの本当は怖い家庭の医学

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225 - Stress

by Jason Lander(画像:Creative Commons)

2009年2月17日放送の最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学では、『腰痛の隠れた本当の原因を徹底解明!完全対処法スペシャル』がテーマでした。

今回の番組で紹介された腰痛は、腰をいくら検査しても、肉体的には原因が特定出来ない腰痛、「非特異的腰痛」を取り上げていました。

→ 腰痛(腰が痛い)の原因・予防・解消法(ストレッチ・体操) についてはこちら

番組によると、病院を訪れる腰痛患者のうち、85%がこの腰痛であるといわれ、長年その原因はわからなかったそうです。

腰痛と言えば、過度な負担が腰にかかることや加齢などが原因だと考えていましたが、腰痛の原因がわからない患者さんがいたことは知りませんでした。

しかし、近年の研究により、「非特異的腰痛」の原因が分かってきたそうです。

その一つ、大きな原因こそ「ストレス」。

これまで原因不明と言われてきた腰痛の多くに、精神的な問題が深く関わっていることが分かってきたのです。

ストレスが原因不明といわれてきた腰痛にかかわっているそうなのです。

それでは、なぜストレスが腰痛の原因となるのでしょうか。

そもそも、腰など体の一部に何らかの異常が起きると、それが神経を通じ脳に伝わり、異常が起きたことを痛みとして認識するのです。

このメカニズムを支えているのが、脳の中で情報をやり取りする神経伝達物質。

ところが、ストレスを感じ続けると、この神経伝達物質の分泌に異常が生じ、体と脳の間で情報が正確に伝わらなくなるのです。

その結果、脳が誤作動を起こし、通常なら痛みを感じない小さな腰の異変を、強い痛みとして感じてしまうというのです。

ストレスを感じ続けていたために、脳が誤作動を起こし、神経伝達物質の分泌に異常が生じたため、ちょっとした腰の痛みを強い痛みと認識してしまうことから起きていたようなのです。

腰痛の中には、ストレスが原因であることもあるそうですので、原因不明の腰痛で悩んでいる方は、ぜひ番組HPの腰痛患者のためのストレスチェック問診をやってみてはいかがでしょうか。




→ リエゾン治療・認知行動療法による腰痛治療|たけしの本当は怖い家庭の医学 について詳しくはこちら




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朝の目覚めの良さはストレスと関連|20代は上司との関係、30代は仕事の満足度、40代はリラックスできる時間の有無|北里大




■朝の目覚めの良さはストレスと関連|20代は上司との関係、30代は仕事の満足度、40代はリラックスできる時間の有無|北里大

Good Morning World

by Gabriel Rojas Hruska(画像:Creative Commons)

目覚め、ストレスと関連…20代は上司左右

(2009/12/5、読売新聞)

朝の目覚めの良さは、仕事のストレスなどを反映し、20代は上司との関係、30代は仕事の満足度、40代はリラックスできる時間の有無が最も影響していることが、北里大などの調査でわかった。

北里大などの調査によれば、朝の目覚めの良さは、仕事のストレスなどを反映していることが分かったそうです。

20代 上司との関係

30代 仕事の満足度

40代 リラックスできる時間の有無

なぜだか目覚めが悪い人は、ストレスを抱えているかもしれません。

早朝覚醒はうつ病の早期発見のサイン|早すぎる目覚め、その後なかなか眠れない場合は心が疲れている証拠によれば、早すぎる目覚めはうつ病を早期発見するサインなのだそうです。

<医療>早すぎる目覚めはうつ病のサイン

(2016/8/20、毎日新聞)

人は加齢に伴って目覚めが早くなりますが、働き盛りや若い世代の人が午前3時、4時といった時間に目が覚め、そのあとなかなか眠れないとしたら、心が疲れている証拠です。

不眠は「うつ」のサイン?|睡眠不足が続く人は「鬱」状態になる率が高くなる!によれば、日本大学公衆衛生学教室が男女それぞれ1万人以上を対象にした調査によると、1日の平均睡眠時間が7時間より短くなればなるほど、また8時間より長くなればなるほどうつ状態の有病率が高くなっているそうです。

今まで興味のあったものに興味を持たなくなったり、気持ちの落ち込みが2週間たっても回復しないなどの場合にはうつ病の可能性が高いそうですが、これらのポイントはいつごろから始まったのかわかりづらいため、早期発見のサインにはなりにくいそうです。

そこで、注目されているのが「早朝覚醒」なのだそうです。

<医療>早すぎる目覚めはうつ病のサイン

(2016/8/20、毎日新聞)

早朝覚醒とは、起きようと思っている時間よりずっと早く目が覚めることで、「睡眠障害」の一つです。睡眠障害には、なかなか寝つけない「入眠障害」と、夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」もありますが、うつ病に伴う睡眠障害には早朝覚醒が多いので、うつ病を早期発見するサインになります。

ご家族にそういうサインが現れた場合には様子を見てあげてくださいね。

【ストレス 関連記事】

朝の目覚めが悪い人の中には、早起きがしづらい生活習慣をしていたり、病気のサインが隠れていることがあるので、朝寝覚めが悪いことで悩んでいるあなたに!スッキリ目覚める3つの方法を紹介したいと思います。

【目次】




■起床時間を一定にする

すっきり目覚めるには 休みでも起床時間同じに

(2016/3/10、毎日新聞)

体内時計は光の受容体である目とつながっており、日光のような強い光を浴びると反応して、時計の針が活発に動く。早朝に日光を浴びれば、体内時計も早まり、夜に眠くなる時間もそれだけ早くなるのだ。逆に、夜に強い光を浴びると、体内時計は昼が続いていると勘違いし、時計の針を巻き戻してしまうのだ。

睡眠の専門家で内山真日本大医学部精神医学系主任教授によれば、『早起き早寝』がポイントで、毎朝すっきりと目覚めるには、起床時間を一定にすることが重要なのだそうです。

なぜ起床時間を一定にすることが、スッキリ目覚める秘訣なのでしょうか?

体内時計とは、体の中にある24時間時計というべきもので、睡眠・血圧・体温のリズムを司っています。

人間には昼と夜の環境の変化を察知する「体内時計」が備わっており、その体内時計が働くことによって、日中に活動して夜になると眠くなる生活を行なうことができています。

しかし、睡眠不足を解消しようと朝寝坊をしてしまうと、早朝に日光を浴びないため、体内時計が狂ってしまい、夜の寝つきが悪くなり、翌朝の目覚めが悪くなってしまうのです。

つまり、早寝よりも早起きが重要だというのはそれが理由なのです。

■朝食をとる

遅い夕食で体内時計が混乱し太ってしまう-早大によれば、体内時計をリセットする方法は「朝食を摂る」ことなのだそうです。

なぜ朝食を摂ることが体内時計をリセットする方法なのでしょうか。

まずは体内時計の仕組みから説明します。

体内時計の正体は、遺伝子に組み込まれている時計遺伝子です。

時計遺伝子とは、体内の様々な臓器の細胞に存在している遺伝子のことで、時間を刻んでいる遺伝子です。

時計遺伝子には、1日24時間を計る仕組みがあります。

まず時計遺伝子は細胞内にたんぱく質を分泌させる指令を出します。

このたんぱく質が砂時計でいう砂であり、細胞にたんぱく質がいっぱいになるまでに約12時間かかります。

次に、時計遺伝子は、細胞内にたんぱく質を減らす指令を出します。

再び、たんぱく質が細胞からなくなるまでにおよそ12時間かかります。

このように1周が約24時間となり、その人の生活習慣に合わせて、様々なリズムをコントロールしています。

そして、この時計遺伝子によって、理想的な食事時間も決まっています。

朝食の時間と夕食の時間は起床時間で決まります。

理想的な1日のリズムは、7時起床の場合は、起床から2時間以内に朝食、起床から10時から12時間の間に夕食を摂るのが理想です。

起床時間がずれれば、食事時間もずれてしまいます。

時計遺伝子は一日ごとにリセットされ、また新たに時計の針を動かしています。

体の場所によってリセット方法が違います。

脳:朝日がリセット方法

朝日を浴びることで脳のリズムがスタート

内臓:朝食がリセット方法

※内臓の時計遺伝子をリセットするには、たんぱく質が必要。

朝食にタンパク質を取ることで、その刺激が小腸に到達し、小腸の時計遺伝子を動かします。

すると、その信号が胃や肝臓にも伝わり、エネルギー代謝がはじまります。

そのため、タンパク質の少ない朝食の場合は、時計遺伝子はリセットされず、内臓の機能も低下したままになります。

■オルニチンを摂る

オルニチンを継続的に飲んだグループとプラセボ(偽薬)を比較した実験では、飲酒習慣があり疲れ気味の勤労者を対象にオルニチン(1日400ミリグラム)を8週間摂取してもらったところ、オルニチンを摂取したグループの人のほうが、ストレスに打ち勝つホルモンである抗コルチゾールホルモンが増え、朝の目覚めがスッキリし、落ち込んだ気分が改善されたそうです。

オルニチンを多く含む食品は、しじみ、キハダマグロ、チーズなどです。

→ オルニチン について詳しくはこちら

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■睡眠時無呼吸症候群(SAS)に注意

「熟睡感がない」という方はもしかするとこんな症状がありませんか?

  • 大きないびき(いびきがうるさいと言われる)
  • 眠っている間に呼吸が止まる
  • 日中の眠気
  • 熟睡感がない(よく眠れた感じがしない)
  • 起床時に頭痛やだるさを感じる
  • 睡眠中に何度も目が覚める

こういう症状がある人は、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」かもしれません。

睡眠時無呼吸症候群は、簡単に言うと、眠っている間に呼吸が何度も止まってしまう病気のことを言います。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方にはこのような治療が行われます。

減量・ダイエット

肥満が原因による睡眠時無呼吸症候群の治療・予防するためには、食生活の改善や運動不足の解消など生活習慣の改善が重要となります。

睡眠前の深酒に注意

アルコールは気道周辺の筋肉を弛緩させ、鼻づまりを引き起こしやすいので、いびきをかきやすくなります。

横向きに寝る

軽度のいびきなら、舌が喉に落ち込んで気道を塞がないよう、横向きに寝るようにしましょう。

腰枕

ファスナーを開いて背中にボールを装着できる腰枕を使うことで、横向きの姿勢を保つことができます。

パジャマの背中に袋を縫い付けて、中にテニスボールなどを入れるお手製腰枕もおすすめです。

ベッドの頭側を高くする

体を少し起こした姿勢にしておけば舌が落ち込みにくくなります。

マウスピース

中等症より軽いいびきには、舌や下あごを前に出させる特殊なマウスピースを使うと軽減することもあるそうです。

CPAP療法

中等症以上や重度のSAS患者の治療には、寝るときに呼吸用のマスクを付け、圧力をかけた空気を機械で持続的に送り込む「CPAP療法」が有効とされています。

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、「CPAP(Continuous Positive Airway Pressure=シーパップ)」は、睡眠中に装着した鼻マスクから圧力をかけた空気を送り込み、上気道を開いた状態に保って無呼吸をなくす方法です。

CPAP療法で治療すると無呼吸やいびき、日中の眠気が消失するだけでなく、高血圧や、メタボリックシンドロームのひとつの病態であるインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性も改善します。

つまり、CPAP療法で睡眠時無呼吸症候群を治療すると、心筋梗塞などのリスクも低下します。

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら







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<自宅で長時間は危険>スマホの使用時間と位置情報の分析でうつ病診断ができる可能性がある!?|米ノースウエスタン大学

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■<自宅で長時間は危険>スマホの使用時間と位置情報の分析でうつ病診断ができる可能性がある!?

Close up of smartphone in hand

by Japanexperterna.se(画像:Creative Commons)

スマホ履歴でうつ病診断=「自宅で長時間」は危険信号―米大学

(2015/8/3、時事通信)

うつ病になると自宅に引きこもってスマートフォンを長時間使用する傾向があると、米ノースウェスタン大の研究グループが発表した。

研究グループは2週間にわたり、うつ病患者14人を含む28人を対象に、スマホの位置情報や使用履歴を分析した。この結果、うつ病でない人の1日の平均使用時間は17分だったのに対し、患者は4倍の68分に達した。

米ノースウェスタン大の研究グループによれば、うつ病患者は、うつ病でない人に比べて、スマホの使用時間が長くなる傾向にあるそうです。

もう一つの特徴は、使用場所です。

さらに、うつ病患者の使用場所は自宅など極めて少ない地点に限られていたことも判明。外出する気力がなくなり、憂鬱(ゆううつ)な気分を紛らわすため、一人でインターネットやゲームをしていたとみられる。

スマホ情報(使用時間と位置情報)を分析することによって、うつ病の診断ができる可能性があるということですね。

つまり、このデータを参考にすれば、外に出かける機会を増やして、スマホの使用時間を減らすことができれば、うつ病が予防できるのではないかと考えられます。

→ 外に出て体を動かすポケモンGOはうつ病の改善につながる可能性がある!? について詳しくはこちら







【参考リンク】
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不眠は「うつ」のサイン?|睡眠不足が続く人は「鬱」状態になる率が高くなる!

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■不眠は「うつ」のサイン?|睡眠不足が続く人は「鬱」状態になる率が高くなる!

no one sleeps

by andoni beristain(画像:Creative Commons)

お父さん、よく眠れていますか?不眠は「うつ」のサイン

(2008/10/20、日経ビジネスオンライン)

日本大学公衆衛生学教室が男女各1万人以上を対象にした調査によると、1日の平均睡眠時間が7時間より短くなればなるほど、また8時間より長くなればなるほどうつ状態の有病率が高いという結果が出ているそうです。

また別の調査によれば、社員の17%に不眠があり、不眠がないグループと比べ、不眠グループではうつ病と推測される人が男性で5倍、女性で2倍もみられたそうです。

記事によると、静岡県では、医師会と協力し、睡眠キャンペーンという啓発活動を行っているそうで、自己チェックできるリーフレットを配布しているそうです。

[自己チェックの例]

  • 2週間以上眠れない日が続く
  • 食欲がなく体重が減っている
  • だるくて意欲がわかない
  • 頭痛
  • めまい

記事では、以上のような症状があれば、専門医による受診をすすめていました。

気になる方は一度専門医に相談してみましょう。







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意外に多い高齢者のうつ病|なぜ高齢者のうつ病が多いのか?

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■意外に多い高齢者のうつ病|なぜ高齢者のうつ病が多いのか?

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by Danilo Vidovic(画像:Creative Commons)

意外に多い高齢者の鬱病 重症化で衰弱死も

(2009/2/9、産経新聞)

働き盛りに多いと思われがちな鬱病(うつびょう)。

実は60、70代の患者数は30~50代と同水準で、女性に限ればむしろ多い。

社会の変化を悲観的に受け止めがちな民族性に加え、高齢者の独居率の高さが影響。

認知症との判別が難しいこともあり、重症化する人が少なくない。

適切な治療はもちろん、予防には社会とのつながりが大切という。

うつ病が増加していることがニュースで取り上げられていますが、記事によると、高齢者のうつ病も多いそうです。

うつ病と認知症では判断がつかない場合もあるようです。

では、なぜ、高齢者のうつ病が多いのでしょうか。

鬱病は高齢者にも意外と多い。

「日本人は物事を悲観的にとらえる傾向が強いうえ、加齢による心身の衰え、がんなど重い病気、脳血管障害の後遺症、経済力低下といった要素が絡む。

仕事や子供の世話、地域活動など社会的役割の喪失感、配偶者と死別して独り暮らしの孤独感も大きい」と中村さんは指摘する。

記事によると、

  • 日本人の傾向として、物事を悲観的にとらえる傾向が強いこと
  • 加齢による心身の衰え
  • 重い病気
  • 脳血管障害の後遺症
  • 経済力低下
  • 社会的役割の喪失感
  • 一人暮らしの孤独感

などが高齢者のうつ病が多い理由にあるようだ。

高齢者のうつ病を予防するにはどうしたらよいのでしょうか。

そこで、高齢者自身が心がける予防法は「社会的役割を持ち続ける」ことだ。

人のために役立っているという生きがいを持つことが重要なようです。

働く理由
働く理由

参考画像:働く理由|平成28年版厚生白書|スクリーンショット

厚生労働省政策統括官付政策評価官室委託「高齢社会に関する意識調査」(2016年)によれば、働く理由についてたずねたところ、「経済上の理由(68.1%)」が最も多かったものの、次いで「生きがい、社会参加のため(38.7%)」があり、働くことを通じて、生きがいをもったり、社会とつながりたいという意識を持っている人も多いようです。

P.S.

ちなみに、日本語の「生きがい(Ikigai)」に当たる言葉は英語にはないそうです。







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