メタボ健診システムの問題、データの8割が活用されていなかった!?

Punto interrogativo ? Question mark?

by Mauro(画像:Creative Commons)




28億円メタボ健診システム不備 データ8割活用されず

(2015/9/5、朝日新聞)

生活習慣病対策で始まった「メタボ健診」の効果を検証するため、厚生労働省が約27億9千万円かけて導入したシステムについて、最大で入力データの8割が活用されなかったことが会計検査院の調べで分かった。

メタボ健診のシステムの入力データの8割が活用されていなかったそうです。

【システムの流れ】

1.メタボ健診を受けた人の健診データを医療機関が入力

2.病気で受診した際のレセプト(診療報酬明細書)を医療機関が入力

3.両データを厚労省が突き合わせて関連を分析、という流れで作業する。

なぜ健診データとレセプトの突き合わせができないのでしょうか?

その原因は、入力する書式の不一致です。

例えば、医療機関が健診データの入力を「全角」で行ない、レセプトの入力を「半角」で行なった場合、データの暗号化のために、異なった人物と認定されていたということが起きていたそうです。

■まとめ

データを集めたからといって、データの運用の仕方が悪ければうまくいかなくなるわかりやすい例ですね。

原因がわかったわけですから、これからはきちんとデータを活用してほしいものです。

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新しい胃がん検診でがんの見逃しが増える!?|検査間隔が「1年おき」に延びるため

Dr Stephen Reaney, a GP from Northern Ireland, one of the UK's Emergency Medical Team members in Nepal

by DFID – UK Department for International Development(画像:Creative Commons)

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■新しい胃がん検診でがんの見逃しが増える!?

<新・胃がん検診>「1年おき」に異論…「内視鏡」選べるが

(2015/9/5、毎日新聞)

従来のエックス線検査に加えて内視鏡検査も選べるようになるが、検査の間隔は「毎年」から「1年おき」に延びるため、「内視鏡検査ができなければエックス線検査の機会が減るだけ」との懸念があるためだ。

厚生労働省が導入を予定している新たな胃がん検診の方法に対して、「がんの見逃しが増えるのではないか」と日本人間ドック学会・日本消化器がん検診学会などから異論が出ているそうです。

→ 胃がん|胃がんの症状・原因・手術・食事 について詳しくはこちら

<現在の胃がん検診>

  • 40歳以上
  • 毎年1回
  • エックス線検査→(精密検査が必要なら)内視鏡検査

<新しい胃がん検診>

  • 50歳以上
  • 2年に一回
  • エックス線検査or内視鏡検査

日本人間ドック学会の三原修一理事は「内視鏡に比べ、エックス線検査は精度が下がる。検診回数が減ると、結果的にがんが進行してから見つかるケースが増えるのではないか」と指摘。

検査の間隔が延びることで、がんの見逃しが増えるのではないかというのが今回のポイントです。

しかし、この指摘には一つ気になる点があります。

内視鏡に比べ、エックス線検査は精度が下がる。

エックス線検査は内視鏡検査に比べて精度が低いのであれば、内視鏡検査に統一したほうが良いのではないでしょうか。

胃がん検診、内視鏡検査の追加を提言 厚労省検討会によれば、胃の内視鏡検査は胃がんの死亡率を減らす効果が認められていますが、エックス線検査に比べて、費用がかかったり、検査する医師や医療機関を確保する体制を整備する必要があるようです。

費用が掛かり、検査する医師や医療機関を確保する体制を整備ができないという理由で、エックス線検査を多く実施することでカバーするというのは、いささか疑問です。

■まとめ

日本のがん検診受診率は欧米に比べて低い!?によれば、欧米のがん検診受診率は70%以上であるのに対して、日本は20から30%と受診率が低いそうです。

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がん検診方法の検討も重要ですが、それよりも、もっとがん検診を受けやすくする対策のほうが重要なのではないでしょうか。

→ がん最新ニュースまとめ について詳しくはこちら







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Google、医療・健康情報の検索結果をアップデート

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参考画像:Google、医療関連情報の検索結果を充実|TechCrunchスクリーンショット




Google、医療関連情報の検索結果を充実

(2015/9/4、TechCrunch)

Googleによると、今年2月以来のGoogle検索で20件に1件が医療・健康に関連するものであり、よくある健康状態に関する検索クエリに対して、同社の知識グラフを活用して正しい医療情報をすばやく表示している。これまでは約400種類の健康状態について、そのように改善された検索結果を表示していたが、今日公開されたアップデートでは、その数を900近くに増やし、その中には多数の顧みられない熱帯病も含まれている。

GOOGLE、病気に関する検索結果に症状と治療法の「ナレッジグラフ」カードを表示すると発表によれば、Googleで検索されるキーワードの20件に1件は健康や病気に関するものなのだそうです。

こういう傾向を受けて、Googleは、健康・医療情報に関するナレッジグラフの充実をはかっているようです。







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B型肝炎治療薬「テノゼット」が品薄に、天津市爆発事故で工場が被災したため




B型肝炎治療薬が品薄に…天津爆発で工場被災

(2015/9/2、読売新聞)

テノゼットは、B型肝炎ウイルスの増殖を抑える薬で、昨年5月に発売された。日本肝臓学会のB型肝炎治療ガイドライン(指針)で、最初に選択すべき薬の一つになっており、約7000人の患者が服用している。

中国・天津市で起きた爆発事故の影響で、工場が被災し、製造販売元のグラクソ・スミスクラインがB型慢性肝炎治療薬「テノゼット」の出荷を調整していることで、患者への提供に支障が出ているそうです。

→ 肝炎 について詳しくはこちら

→ 肝臓 について詳しくはこちら

これを受けて、日本肝臓学会は国内の医療関係者に対し、新たな患者への処方を控えるよう呼び掛けています。

【参考リンク】







5秒でドライアイを診断できる医療機器「SMTube」

Day 124, are you winking at ME?

by Johannes Schöck(画像:Creative Commons)

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テープ製品の加工技術をドライアイ診断に

(2015/6/29、日経デジタルヘルス)

機器の先端部を下眼まぶたにたまった涙液(涙液メニスカス)に5秒浸すだけで、涙液量を調べられる。患者への苦痛が少なく低侵襲であることが特徴だ。

エコー電気の5秒でドライアイを診断できる医療機器「SMTube」の特徴は短時間で涙液量を調べられることで患者への負担が少ないという点です。

 同社によれば、従来の検査法(シルマー試験)は、細い紙(ろ紙)の一端を少し折り曲げて下眼まぶたに挟み、5分間まぶたを閉じる必要があった。痛みも感じるという。

こういう開発が患者にとっても非常にありがたいですよね。

→ ドライアイとは|ドライアイ(目が乾く)の症状・原因・治療 について詳しくはこちら

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