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テレビやインターネットの利用時間が長いほど、人間関係に問題ありと判明




Child watching TV

by Patrik Nygren(画像:Creative Commons)

テレビやネットばっかりはまっちゃダメ! 利用時間が長いほど人間関係に問題ありと判明

(2010/4/12, Gizmode japan)

なんでも調査対象となった14~15歳の男女学生3043人の中で、一般的にテレビ番組を視聴したり、インターネットを利用したりする時間が長くなればなるほど、家庭や学校内での人間関係に問題を抱えるケースが多いと判明。

テレビを1時間見るごとに、親や友達との感情的な距離が4%希薄になり、インターネットだと1時間ごとに5%の割合で人間関係の希薄化が生じているんだとか。

勉強部屋で自由にテレビやネットが使え、家族で一緒に食事をする機会が少ない子どもたちが、最も人間関係に問題ありだったようですね。

記事に紹介されているニュージーランドのダニーデンにあるオタゴ大学で、ロザリーナ・リチャード博士を中心とする研究チームが全国の中学生を対象にした調査によれば、テレビやインターネットを利用する時間が長ければ長いほど、人間関係に問題を抱えることが多いそうです。

家族で一緒に食事をする機会が少ないことが原因というように書かれているようですが、本当にそうなのでしょうか。

一方、逆に読書の時間が長かったり、熱心に宿題をこなす学生ほど、相対的に家族や友人との良好な人間関係が培われている様子も観察されている

読書や宿題をすることとテレビやインターネットを利用することの違いは何なのでしょうか。

どちらも、同じ独りですることであり、また同じように見る作業でもあります。

つまり、これは、一人で何か作業に集中していることが原因ではないと言えるのではないでしょうか。

この記事には、気になることも書かれています。

ただし、テレビやインターネットの利用が多いほど、登場する架空のキャラクターを心の絆にして、仮想友情関係を深める割合が高まっていることも明らかになっているそうです。

テレビやインターネットの利用が多いほど、登場する架空のキャラクターとの仮想の友情関係を深めている人が多いということです。

この点を重視すれば、テレビやインターネットを利用することが人間関係に問題を抱える原因ではなく、キャラクターとの仮想の友情関係をもつことが、現実の人間関係を希薄にさせているのではないでしょうか。