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トーストの作り方をイラストで描くことから学ぶ!より効果的に問題を解決する2つのポイントとは?




■トーストの作り方をイラストで描くことから学ぶ!より効果的に問題を解決する2つのポイントとは

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by PROLuigi Mengato(画像:Creative Commons)

世の中には様々な問題やトラブル、課題があるものです。

高校生が周辺住人との騒音問題を解決するために、高校生が中心となって「実行委員会」を作り、周辺住民への部活動への理解を深めてもらうための「意見交換会」を設けたり、「地域交流委員会」を設立したりすることで、周辺住民への理解が得られるようになっていったそうです。

【参考リンク】

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今回紹介するトム・ウージェック(Tom Wujec)さんは、仕事における複雑な問題をいかにして解くかということについて、トーストの作り方を通して教えてくれています。

紙とペンを用意して、トーストの作り方を絵にしてから、次の動画をご覧ください。

トム・ウージェック 厄介な問題を解決したい? ではトーストの作り方を説明してください

トーストの作り方なんて簡単という人がほとんどだと思いますが、実に人によってさまざまな表現がされるものです。

「食パンを切って、トースターに入れて、焼きあがるまでを描く」という人もいれば、トースターの構造を絵に描く人、食パンができるまでの過程として小麦までさかのぼる人、輸送網を描く人など様々です。

しかし、トム・ウージェック(Tom Wujec)さんによれば、どんなイラストにも共通していることが2つあるそうです。

ほとんどの絵に ノードと矢印があるということです ノードは トースターや人のような 具体的な物を表し 矢印がノードの間を 繋いでいます このノードと矢印の 組み合わせによって システムモデルが できあがっていて 物事の仕組みを我々が どう捉えているかという メンタルモデルを 目に見える形にしています

ノード(この場合はトースターや人など具体的なもの)と矢印の組み合わせでトースターの作り方を表現し、このことは物事の仕組みを私たちがどのようにとらえているか、そして各人の違いを明らかにしてくれます。

ノードの数を数えることで複雑度を数えることができ、ノードの数が少なすぎると単純化し過ぎているのがわかったり、ノードの数が多すぎると一目では理解できなくなってしまうということが分かります。

そこで、トーストの作り方という課題を通して、より効果的に問題を解決する方法として2つのアイデアが提案されます。

一つが付箋(ふせん)やカードを使うこと、もう一つがグループで行なうこと。

カードを使うと 多くの人は より明快で詳細で 論理的なノードを 描くようになります

みんなでモデルを 洗練させていくうちに どれが良いノードか わかってきて 繰り返しごとに モデルが明快になっていきます 他の人のアイデアを元に アイデアを出すようになるためです そうして幅のある 個々人の観点をまとめた 統一的なシステムモデルが でき上がります

カードや付箋を使うことで、よりわかりやすいノードを描くようになり、グループで行なうことで他人のアイデアをもとにアイデアを出すようになって、よりシステムモデルがわかりやすいものになります。

図は 物事をノードと その間の関連からなる システムとして捉えさせることで 理解を助けます 動かせるカードを使うと より良いシステムモデルが得られます より柔軟に改善が 行われるためです グループでカードを使ってやった時に 最も広範なモデルが得られます

問題を図解することで、物事をノードとその間の関連からなるシステムとしてとらえることで理解を助け、グループで動かせるカードを使って話し合うことによって、より多様な視点のモデルになります。

最近では、多様性(ダイバーシティ)が重要なワードとして取り上げられていますよね。

なぜ企業はジェンダーダイバーシティ(男女の多様性)を重要視するようになったのか?で紹介した社会学者のセドリック・ヘリングによれば、人種のダイバーシティと売上高、顧客数、市場シェア、利益の増加には相関があることを発見しています。

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「いい人ばかり」の職場は均質的なことが多く、職場の均質性は悪い結果を招きやすいからだ。視点の多様性、すなわちダイバーシティは会社が近視眼的になるのを防ぐ、極めて効果的な政策だ。

職場の均質性は悪い結果を招きやすく、視点の多様性で会社が近視眼的になるのを防ぐと考えられます。

さまざまな視点があることで、視点の多様性が生まれ、集合知が発揮されると考えられます。

意見共有で「集合知」が低下:研究結果で紹介したスイスのチューリッヒ工科大学の研究者によれば、集団は最初のうちは『賢い』のですが、他者の推測など社会的影響があると、意見の多様性が狭まり、集合知が低下するのだそうで、Jan Lorenz氏によれば、集合知が発揮されるためには、集団の各構成員は多様な意見をもち、また、それらの意見には個人個人が自力で到達する必要があるそうです。

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■まとめ

朝日新聞 – 伊藤穣一さんに聞く 創発する民主主義とは – Joi Ito’s Web – JP

(2011/9/5、Joi Ito’s Web)

「例えばアリは一匹一匹に高い知性はありませんが、群れとしてはとても複雑な共同作業をします。巣をつくり、ごみ捨て場や、死んだ仲間の墓地もつくる。個々の単純な動きが相互に作用し、いわばボトムアップで思いがけない高度な秩序が生まれていく。そういう現象を創発と呼びます。例えば大都市でも、トップダウンの都市計画より住民の相互作用から生み出された街並みの方がうまくいく。これも創発です」

人間における知性や創造も、創発の考え方のように、小さな部分では存在しない知性が大きな全体では出現するということがあるのではないでしょうか?

トム・ウージェックのアイデアを参考にして、解決したい複雑な問題があるときには、問題を図解すること、グループで多様な視点を持ち寄ってシステムモデルを作り、改善してみてはいかがでしょうか?