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ライブ配信やClubhouseが盛り上がっているのは「エフェメラル」なものの価値が高まってるから?/「いま」を大事にしたい!自由にインタラクティブにコミュニケーションしたい!




エフェメラルなものの価値が高まってる?/「いま」を大事にしたい!自由にインタラクティブにコミュニケーションしたい!
エフェメラルなものの価値が高まってる?/「いま」を大事にしたい!自由にインタラクティブにコミュニケーションしたい!

ネイサンDumlao|unsplash

InstagramのStoriesやSnapchatに代表される24時間で投稿が消える機能を「エフェメラル機能」というそうですが、「エフェメラル」とはどういう意味なのでしょうか?

エフェメラル(ephemeral)には、「つかの間の、一時的な、刹那の、はかない」という意味があります。

私たちには「つかの間の、一時的な、刹那の、はかない」というものに対して、価値を感じる感覚がありますよね。

例えば「桜」。

満開に咲いた桜だけではなく、その散っていく様までも美しく感じるものです。

エフェメラルには美しさを感じるだけでなく、気軽さという性質も持ち合わせています。

消えてしまうからこそ気軽に投稿できるわけですね。

また、インスタストーリーズでは24時間で消えてしまうとわかっているからこそ毎日見てしまうという習慣をも生み出しています。

スマホ時代に拡張される「テレビ」カルチャー(2018/4/10、電通報)の中から「エフェメラル」について書かれている所を抜き出し自分なりに解釈すると、「エフェメラル」には「はかなさと自由」があり、アーカイブ化されないからこそ自由であり、はかなさゆえ人々は「自由」なコミュニケーションに接近でき、エフェメラルであることが同期性と不可分に結びついているということが書かれています。

まるで「一期一会」のことを書いているようですね。

「一期一会」とは、一生で一度の出会いという意味だけではなく、今というこの機会は二度と繰り返すことのない瞬間なのだから、その今をいかに大事にするかという意味が込められています。

InstagramのStoriesやSnapchatの「エフェメラル機能」が求められたのも、ライブ配信が盛り上がっているのも、人々が「いま」を大事にしたい、自由にインタラクティブにコミュニケーションしたいという気持ちが現れているのではないでしょうか?

今大人たちの間で「Clubhouse(クラブハウス)」という音声型SNSが盛り上がっているのも「エフェメラル」なものを求めているからなのかもしれませんね。







P.S.

もしかすると、全てのデータをアーカイブする/ログする世界への反発する気持ちの無意識の表れなのかもしれませんが。