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玄米に含まれる「ガンマオリザノール」に糖尿病の改善・予防効果|琉大など研究グループ

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糖尿病が気になるあなたも、糖尿病予備群のあなたも、しっかりと予防をすれば、健康で長生きができ、ワクワク楽しい生活ができますので、ぜひ糖尿病のことを知って、生活習慣を変えていきましょう!




【目次】

■玄米に含まれる「ガンマオリザノール」に糖尿病の改善・予防効果

sticky brown rice at Aoisora, Sapporo

by watashiwani(画像:Creative Commons)

玄米に糖尿病改善成分 琉大など研究グループ

(2015/1/31、沖縄タイムス)

食べ過ぎや脂肪・糖質に偏った食生活を続けるとインスリンをつくる膵臓(すいぞう)の細胞機能が低下し、やがて糖尿病となる。今回の論文は、ガンマオリザノールが、この細胞の減少を予防することと合わせ、回復する働きがあることも突き止めた。

米Diabetes誌に研究論文掲載

(2012/7/23、琉球大学)

この論文は、「Brown rice and its component, γ-oryzanol, attenuate the preference for high-fat diet by decreasing hypothalamic endoplasmic reticulum stress in mice(論文タイトル訳:玄米およびその成分、γ-オリザノールが、マウスにおいては視床下部の小胞体ストレスを軽減することによって高脂肪食に対する嗜好性を減衰させる)」という研究で、玄米が高脂肪食に対する嗜好性を軽減させることにより抗肥満・抗糖尿病効果を発揮していること、さらに、玄米に豊富に含まれる成分の1つγ-オリザノールがその効果発現に関与していることを世界で初めて明らかにしたものです。

玄米が高脂肪食への誘惑軽減?によれば、玄米に含まれる「γオリザノール」という物質が脳に働きかけて肥満の原因となる高脂肪食を敬遠するようになるそうですが、琉球大学の今回の研究によれば、玄米に含まれる「ガンマオリザノール」が高脂肪食の摂取による視床下部における小胞体ストレスの亢進を抑制し、高脂肪食の過剰摂取を防ぐことによって、糖尿病の改善・予防効果があることがわかったそうです。

高脂肪食の摂取は視床下部における小胞体ストレスを亢進させることで、一段と高脂肪食に対する嗜好性を増強させることが分かりました。一方、玄米やγ-オリザノールは高脂肪食の摂取による視床下部における小胞体ストレスの亢進を抑制し、高脂肪食の過剰摂取を防ぐという高脂肪食摂取の悪循環のサイクルを断ち切る効果があることを実証することができました。

糖尿病の予防には白米などの精白した穀物より玄米などの全粒穀物を食べる人のほうがよい|米ハーバード大で紹介した米ハーバード大などの研究チームによれば、白米などの精白した穀物より玄米などの全粒穀物を食べる人のほうが2型糖尿病の発症リスクが低いそうです。

米ハーバード大などの研究チームによれば、日常的に摂取する白米の3分の1を玄米に置き換えることにより、2型糖尿病の発症リスクが16%下げ、また、日常的に摂取する白米すべてを玄米などの全粒穀物に置き換えれば、2型糖尿病の発症リスクは最大36%下がると推計されています。

玄米による糖尿病の発症リスクを下げる効果は、玄米に含まれる「ガンマオリザノール」が高脂肪食の過剰摂取を防ぐことによるものかもしれません。




■【今でしょ講座】血糖値対策につながるお茶としてガンマオリザノールを含む「玄米茶」

2018年10月23日放送の「林修の今でしょ講座」のテーマは「健康長寿を目指せ!名医がオススメのお茶を厳選」で、血糖値対策につながるお茶として「玄米茶」を紹介しました。

玄米茶は玄米と緑茶をブレンドしていて、玄米のぬかに含まれるガンマオリザノールがインスリンの分泌を促進し、高血糖を下げる働きがあり、また、緑茶に含まれるカテキンも血糖値対策につながるということでした。

また、玄米茶を飲むベストタイミングとしては、玄米に含まれるガンマオリザノールは食欲を抑える働きがあることから「食前」をおすすめしていました。

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