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給与前払いサービスとは?|前借りアプリがきっかけ!?人手不足で悩む2018年以降は給与前払いサービスが求人に応募するポイントになる?

2017年は即時買い取り・即現金化サービスやツケ払い(後払い)サービスなどのサービスが登場しました。




【目次】

■給料前借りアプリとは?

Close up smartphone

by Japanexperterna.se(画像:Creative Commons)

■Payday(ペイデイ)|給料前借りアプリ

Payday(ペイデイ)はモノをスマホで撮影し、即時入金される質屋アプリ「CASH」で注目を集めた株式会社バンクが運営する給料前借りアプリです。

アプリ「Payday」を使えば1日の受け取り可能額を1ヶ月に最大3回までという制限付きで給料を受け取ることができるという仕組みでした。

現在ではサービスを停止しており、サイトも見れなくなっています。

2017年は即時買い取り・即現金化サービスやツケ払い(後払い)サービスなどのサービスが登場しました。

【即時買取・現金化サービス】

  • DMMが70億円で買収した「CASH」
  • メルカリの「メルカリNOW」(手元にある商品のブランドと状態を選択し、スマホのカメラで撮影するだけですぐに査定金額が提示され、了承した場合にはその場でお金を手に入れることができる即時買取サービス)
  • ジラフの「スママダッシュ」(中古のスマホを即現金化できる買取サービスをリリース後、変更)

【ツケ払い・後払いサービス】

  • 「ZOZOツケ払い」(2カ月間内で都合の良い時に支払いができる決済手段)
  • 「メルカリ月イチ払い」(月次で購入した商品の代金をまとめて翌月に支払うことのできる)
  • ネットプロテクションズの「atone(アトネ)」(個人向け審査不要、クレジットカードなし、コンビニ後払いサービスでスマホで買い物をする際に、アトネによるコンビニ後払いを利用すると、ポイントがたまり、そのポイントがお買い物で活用できるメリットがある)

給料前借りアプリというサービスが出た時期から、即時買い取り・即現金化サービスやツケ払い(後払い)サービスが出てきたのは、実際に「今すぐお金が欲しい」「今欲しいものがあるけど、手元にお金がない」といった金欠で悩んでいることが表面化し、その悩みを解決するために給与前払いサービスを始める企業が増えている印象を受けます。




■給与前払いサービスとは?給与前払いサービスのメリット・提供企業

【給与前払いサービス】

給与随時払サービス|CYURICA(キュリカ)

CYURICA(キュリカ)は、従業員が給料日を待たずに、働いた分だけ給与をATM手数料のみで引き出せる給与随時払いサービスです。

”給料の前借り”ではなく、”給料の随時払い”というのがポイントですね。

どうしてもその日にお金が必要というときに働いた分だけのお金をキュリカカードを使って駅やコンビニなどお近くのATMから24時間365日出金できるそうです。

最近は人手不足に悩まされている企業も多いと思いますが、給与の支払い方に柔軟性があることで、「給与日払い」「給与前払い」など人気検索ワードに対応することができ、求人への応募数も増加することが期待され、また、従業員の満足度の向上や定着率の改善にも期待されます。

企業側のメリットとしては、日払いや週払いを導入する際に煩雑となる「勤怠チェック」「給与計算」「銀行振込」の業務を全て自動化できるため、既存の勤怠システムや給与システムを変える必要はなく、従来のまま運用で導入できるという点です。

Payme|給与前払いサービス

Payme(ペイミー)|給与前払いサービス
Payme(ペイミー)|給与前払いサービス

参考画像:Payme|給与前払いサービス|スクリーンショット

Payme(ペイミー)は、スマホやPCで前払いを申し込むと、その日までに利用可能なお金を最短で当日銀行口座に振り込まれる給与前払いサービスです。

若い世代の悩みは「友人の結婚式のお祝い金がなくて出席できない」や「引っ越し費用がなくて引越ししたくてもできない」というような突然な急な出費に悩まされること。

そこで、給与前借り制度のある会社への転職を考えたり、場合によっては、現金の手持ちがないためにフリマアプリで現金を購入をすることや借金をしてしまうのです。

そんな時に給与前払いサービスのような多様な支払い形態がある企業であれば、離職率の低下を減らすことができたり、従業員を借金から守ることができるはずです。

Paymeのサイトによれば、給与の前払いに対するニーズは近年高まっているそうで、SNSでもそのニーズが現れているそうです。

給与受取サービス|クレディセゾン Advanced pay SAISON(アドバンストペイ セゾン)

給与受取サービス|クレディセゾン Advanced pay SAISON(アドバンストペイ セゾン)
給与受取サービス|クレディセゾン Advanced pay SAISON(アドバンストペイ セゾン)

参考画像:給与受取サービス|クレディセゾン Advanced pay SAISON(アドバンストペイ セゾン)|スクリーンショット

アドバンストペイ セゾンは、未来の労働を担保にした前借りではなく、すでに働いた分の給与(前払いできる金額には上限あり)を給与支給日まで待たずに、自由に受け取れるサービスです。

人事の方の悩みは「前払い制度があると人材募集時の効果が高いと聞くが、導入すると事務手続きが煩雑になる」というものです。

例えば、「給与計算サイクルが変わるのは大変」「振込日数が増えると振込手数料が高くなってしまう」「支払頻度を増やすと事務処理が煩雑になる」「早く支払うと起業としてのキャッシュフローを圧迫してしまう」などです。

アドバンストペイ セゾンは、各従業員の勤怠データを連携するだけで、前払い可能な給与額を計算するため、現在の給与計算・支給サイクルを変えずに導入が可能であり、また振込資金はクレディセゾンが立て替え、給与支給日に精算するため、導入企業のキャッシュフローを圧迫しない仕組みになっているそうです。

前払給与サービス|enigma pay[エニグマペイ]

前払給与サービス|enigma pay[エニグマペイ]
前払給与サービス|enigma pay[エニグマペイ]

参考画像:前払給与サービス|enigma pay[エニグマペイ]|スクリーンショット

具体的なサービス内容や仕組みは記入されておりませんでしたが、従業員側のメリットは急な出費の際に給料日の前に働いた分だけを給与をいつでも受け取れるというもので、企業側には、求人広告の応募数アップや仕事への満足度の向上、離職率低下、従業員勤続年数の上昇というメリットがあると書かれています。

アルバイト求人の給与支払い方法を「日払い」にすることで、応募数が約3.7倍になるデータがありますので、応募喚起に役立てることができます。

希望日受取りサービス(フレックスチャージ)|三菱東京UFJ銀行

希望日受取りサービス(フレックスチャージ)は、従業員が、スマホやPCから申請することで、従業員ごとに設定された限度額の範囲内でお金を希望日に受け取れるサービスです。

給与前払いシステム<アド給>

給与前払いシステム<アド給>
給与前払いシステム<アド給>

参考画像:給与前払いシステム<アド給>|スクリーンショット

アド給は、従業員側のメリットは、働いた日数分の給料からのみ前払いが可能なため借金ではないということが安心感がある仕組みであり、スマホやPCから24時間365日どこでも急な出費が必要となる際に給料の前払いを受けることができるというところです。

企業側のメリットは、例えば導入費用・月額費用0円で、前払い資金を用意する必要がなく、振込手続きも無料で行なってくれるそうです。

また、アド給のサイトによれば、大手求人サイトの検索キーワードでも、常に日本全国で「日払い」「週払い」がベスト10にランクインするほどなのだそうで、求職者にとっては、「前払い」「日払い」「週払い」ということは重要な求人の要素となっているそうです。

そこで、給与前払い制度があることを訴求することによって、人手不足や求人広告の効果アップ、採用コストの削減、福利厚生の充実による離職率低下の問題の解消が期待されます。

さらには、消費者金融やクレジットカードによる多重債務といった借金から従業員を未然に防ぐことにもつながることが期待されます。

速払いサービス|エーピーシーズ

速払いサービス|エーピーシーズ
速払いサービス|エーピーシーズ

参考画像:速払いサービス|エーピーシーズ|スクリーンショット

企業側のメリットは、すでに勤務した分の給与の一部をスタッフがいつでも引き出せる、給与の「前払い」ができる福利厚生サービスを提供することで、求人応募数のアップ・定着率のアップが見込めるということです。

「日払い」が人気検索キーワードであることはそのほかのサービスを紹介する中でも紹介しましたが、その他「短期派遣」といった求人にも効果的で、特に、GWや夏季休暇などの繁忙時期前に高い募集効果が見込めるそうです。

なぜ給与前払いサービスを提供することが定着率アップにつながるかについてはこのサイトが教えてくれました。

アルバイト・パートスタッフの大半は、入社したタイミングが最も金欠状態だと言われています。
新しい給料が入るまでの「つなぎ」として日払いの仕事と掛け持ちしている場合も多く、ここに稼働を奪われるとなかなか定着に至りません。

またダブルワーク(掛け持ち)の必要がなくなるため、退職率が高い入社から2か月間の退職を減らし、定着率がUPします。

入社した最初が一番の金欠状態であるため、日払い制度を持つことが定着のカギとなるということなのだそうです。

サイトによれば、提供実績が10年以上とあり、このことがお金に悩む従業員の気持ちを理解しているということなのではないでしょうか?

【参考リンク】

支払日の前に給与を現金化できるActivehoursがシリーズAで2200万ドルを調達

(2017/1/11、TechCrunch)

ユーザーは同サービスを利用することで給与を支払日前に現金化することができ、その資金を予期せぬクルマの故障による修理費用や、期限が迫った支払いなどに充てることができる。




■人手不足で悩む2018年以降は給与前払いサービスが求人に応募するポイントになる!?

給与前払いサービスは、従業員側としては、突然の急な出費に対して、自分が働いた分の給与を借金することなくいつでも受け取れるというメリットがあります。

給与の支払いの仕組みが柔軟になることによって、借金に陥らないで済むような人が増えるといいですよね。

また、給与前払いサービスは、企業にとっては、人手不足の現代において、求人への応募数アップや定着率アップ、採用コストの削減、福利厚生の充実、従業員満足度の向上などのメリットがあります。

人手不足で悩む2018年以降は給与前払いサービスが求人に応募するポイントになるかもしれません。

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