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「Airbnb Story」から学ぶ!スタートアップが大事にすべき2つのこと|「文化を壊すな」(ピーター・ティール)|テクノロジー企業が生き残るには新分野の乗り入れを優先させる(ブライアン・チェスキー)

Airbnb

by Open Grid Scheduler / Grid Engine(画像:Creative Commons)




■「Airbnb Story」から学ぶスタートアップが大事にすべき2つのこと

2017年実際に買ってよかった本ランキングベスト5|おすすめ本ベスト5も!(デザイン・組織マネジメント・レジリエンス・アート・自己啓発本)では、ワクワクさせてくれる起業ストーリーであると同時に、CEOが知的好奇心にあふれる人であることが伝わってくる本として「Airbnb Story」を紹介しました。

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■文化を壊すな

「文化が壊れるってことは、プロダクトをつくる機械が壊れるってことだ」p283

文化が強力であればあるほど、社員を信頼でき、その分正式な規則や手続きが少なくて済む。手続きが少なければそれだけ管理も軽くなり、イノベーションが生まれやすい環境ができる。p284

「文化を壊すな」はピーター・ティールの言葉で、ティールは企業規模が拡大すれば必ず「文化が壊される」といい、AirbnbのCEOブライアン・チェスキーはエアビーアンドビーの文化に注意を払ってきたそうです。

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企業文化が一致するというのはすごく難しい。

人一人が結婚相手を見つけたとしても別れる確率が高いのに、企業だけが一致するなんてありえないでしょ。

企業文化とビジネスの成功は切り離して考えることはできないのではないかと思います。

ティールは企業規模が拡大すれば必ず「文化が壊される」といったのは、合わない人材を選ぶとそれまで築き上げてきた企業文化が一瞬で崩れてしまう恐れがあるからだ。

ただ、そういう合わない人材の中には面接が得意な人がいて、潜り込んでしまうこともある。

企業にとって厳しい決断になるかもしれませんが、企業文化に合わない人はどんなことがあっても切らなければならないのだと思います。

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企業を立ち上げる時に、最初にどんな文化をつくりたいか考え、明確にしておくほうが賢明だ。一番いい方法は、コアチームを構成するスマート・クリエイティブ、すなわち会社の信条を理解し、あなたに負けないぐらい強い思い入れを持っている社員に聞くことだ。

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■テクノロジー企業が生き残るには新分野の乗り入れを優先させる

グーグル、アップル、アマゾンといった巨大で永続的なテクノロジー企業を研究したチェスキーは、ふたつの結論を出していた。テクノロジー企業の生き残りは新分野に乗り入れる意欲があるかどうかにかかっている。そして、CEOは自分を律して既存事業よりも新分野への乗り入れを優先しなければならないし、新しいプロジェクトを自分のものとして個人的に受け止めなければならない。p301

「将来を正確に予想することは誰にも出来ない」と「カオスの状態こそが平常運転」を重要ではないかなと思っています。

■将来を正確に予想することは誰にも出来ない

「未来を先回りする思考法」(著:佐藤航陽)によれば、ロジカルシンキングは物事の成否を見極めるには役に立たないそうだ。

未来に先回りする思考法

1.構築できるロジックはその人がかき集めれる情報の範囲に依存するという危うさをはらんでいる

2.ロジカルかどうかの判断はその母集団の「リテラシー」に依存する

→ 自分が考える全体像が真の全体像ではないかもしれない

→ 一定の論理的な矛盾や不確実性をあえて許容しながら意思決定を行なう

ポール・グレアムは「将来を正確に予想することは誰にも出来ない」という言葉を言っています。

今の自分の能力に基づいて意思決定してはよくなく、現在の認識でできそうに見えることは、将来の自分にとっては楽にできる可能性があるのです。

だからこそ、テクノロジー企業が生き残るには新分野の乗り入れを優先させるべきでありCEOは既存事業よりも新分野への乗り入れを優先しなければならないのだと思います。

■カオスの状態こそが平常運転

「How Google Works」(著:エリック・シュミット ジョナサン・ローゼンバーグ)

「すべてがコントロール出来ていると感じるのは、十分な速度が出ていないサインだ」(F1ワールドチャンピオンとなったマリオ・アンドレッティ)

事業は常に業務プロセスを上回るスピードで進化しなければならない。だからカオスこそが理想の状態だ。そしてカオスの中で必要な業務を成し遂げる唯一の手段は、人間関係だ。

既存事業を自分にとって慣れた仕事と考えるのであれば、すなわち全てがコントロールができているということであり、自分にとってのベストな力を発揮できていないとも言い換えることができるのではないでしょうか。

いかにしてカオスの状態を生み出し続けることができるのか。

そしてカオスをいかに楽しめるのかが大事なのだと思います。

「枝分かれ Branches」(著:Philip ball)

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自然界で形成される方の美しさと複雑さの中心にあるのはせめぎ合いなのである。戦いがあまりに一方的だと形は全て消えてしまい残るのはまとまろうともせずに移ろうランダム性かのっぺらぼう均質性だ。どちらにせよ魅力的ではない。これらの両極に挟まれたわずかな変化が大きく作用する肥沃な国境地帯でパターンは危険と隣り合わせに存在している。これがよく耳にする「カオスの縁」の事だとお分かりだろう。パターンは相反する力が一様性を払い去ったときに現れるがカオスを引き起こすわけではない。危険な場所のようだけれども私たちが生きてきたのはそんな世界だ。p254

自然の中の美しさはカオスに表れているのです。







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