by Solis Invicti(画像:Creative Commons)
(2015/9/16、NHK)
おととし行われた体外受精の件数36万8000件余りのうち、女性が妊娠しにくくなる40歳以上で治療を受けたケースが初めて4割を超えたことが日本産科婦人科学会のまとめで分かりました。
この記事のポイントは2つ。
1.体外受精の件数が過去最高となったこと
体外受精の件数は36万8764件で、10年前の3.6倍に増加し、過去最多を更新しました。
2.40歳以上で治療を受けたケースが初めて4割を超えたこと
治療を受けた女性の年齢は40歳以上のケースが41%
この2つから考えられることとは、何らかの理由で妊娠・出産を後回しにして、40代になって体外受精を受けようと考えている人が増加しているということです。
その何らかの理由としては、キャリアプランが主な理由として挙げられます。
女性が高度な教育を受けるようになり、社会進出した結果、キャリアプランとして、妊娠・出産・子育てがそこに入ってしまうと、それまでのキャリアを棒に振ってしまうことになったり、また、仕事が面白くなってくることで、人生の将来設計を先延ばしにしていると考えられます。
ただ、妊娠・出産・子育てを後回しにしてしまうのにはリスクがあります。
最終的に出産に至ったのは、35歳で17.2%、40歳で8.3%、45歳で0.8%となっています。
また、高齢での妊娠・出産のリスクによれば、高齢での妊娠・出産は若い女性に比べて、流産や早産・難産、妊娠高血圧症候群、ダウン症などのリスクが高くなります。
【関連記事】
女性が妊娠・出産という選択を選んでも上手くいく新しいキャリアプランができることが望ましいですね。
→ 不妊の原因・不妊治療・妊活 について詳しくはこちら
→ 男性不妊の原因・不妊治療・検査 について詳しくはこちら