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急性心筋梗塞の前兆・予兆で気をつけるべきなのは「狭心症」|狭心症の症状・原因・特徴

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【目次】

■急性心筋梗塞の前兆で気をつけるべきなのは「狭心症」

Barfuß

by Thomas Kohler(画像:Creative Commons)

急性心筋梗塞の前兆は

(2014/10/20、岐阜新聞)

発症から1時間以内に30~50%が死亡するといわれ、突然死の原因となります。

<中略>

実は助かった患者の半分から3分の2で、前兆となる何らかの狭心症状があったと報告されています。

心筋梗塞で助かった患者の多くで、その前兆となる狭心症状があったそうです。

■狭心症の分類と特徴

狭心症は、安定狭心症と不安定狭心症に分類されます。安定狭心症は症状が固定していて心筋梗塞になりにくいのですが、不安定狭心症は、2週間以内に心筋梗塞を発症する可能性が極めて高い危険な狭心症です。

【狭心症の分類と特徴】

  • 安定狭心症(症状が固定していて心筋梗塞になりにくい)
  • 不安定狭心症(2週間以内に心筋梗塞を発症する可能性が極めて高い)

つまり、不安定狭心症が注意すべき症状といえます。

■狭心症の症状

狭心症は、胸の症状だけでなく説明のつかない肩やおなかや背中の痛み、あるいは不快な違和感もあります。

【狭心症の症状】

  • 胸の圧迫感
  • 肩やおなかや背中の痛み

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■狭心症の原因

狭心症は冠動脈に目詰まり(狭窄(きょうさく))が起き、血液の流れが悪くなるために起きます。この目詰まりには“粥状(じゅくじょう)動脈硬化”と“線維性動脈硬化”の二つがあります。

狭心症は冠動脈に狭窄が起きて、血液の流れが悪くなることで起こります。

この狭窄には、粥状動脈硬化と線維性動脈硬化の2つがあります。

●粥状動脈硬化

粥状動脈硬化とは、血管の内側にコレステロールや中性脂肪が蓄積してできる軟らかいこぶです。徐々にコレステロールを取り込んで膨れ上がり、ある日突然、熟したザクロの実が破裂するように表面の膜が破れ、破裂します。このこぶが破裂すると、その部分に血栓ができて急速に血管が狭くなります。完全に血管が詰まれば心筋梗塞を起こします。この状態が不安定狭心症なのです。

粥状動脈硬化(アテローム性動脈硬化症)とは、動脈硬化の一種で、アテロームと呼ばれる沈着物(血液中の脂肪、コレステロール、カルシウムおよびその他の物質)が動脈の内側に蓄積した状態のことをいいます。

アテローム性動脈硬化症は、高血圧高血糖などの理由により血管内膜が傷つき、その隙間から血管内膜の下に入り込んだコレステロールが白血球の一種であるマクロファージに捕食され、その死骸が溜まり アテローム状(粥状の塊)になり、血管のしなやかさが失った状態であると考えられています。

こぶが破裂すると、その部分に血栓ができて血管が狭くなります。

そして、完全に血管が詰まれば脳梗塞心筋梗塞などの病気になる恐れがあります。

この状態を不安定狭心症と呼ぶそうです。

→ 動脈硬化の症状・予防・原因・改善 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化に良い食べ物 について詳しくはこちら

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●線維性動脈硬化

線維性動脈硬化は繊維や石灰を中心とした硬い成分でできており、破裂することはありません。運動時の狭心症を起こしますが症状は長年に渡って安定しており、安定狭心症といいます。

線維性動脈硬化は破裂することがなく、安定しているため、安定狭心症と呼ぶそうです。

■不安定狭心症の症状の特徴

症状は、①運動時にも安静時にも起きる②いきなり安静時に5分以上続く症状が出現する(大量の血栓によって閉塞一歩手前)③症状の持続時間がどんどん長くなる(血栓が増大して閉塞しかかっている)などがあります。

【不安定狭心症の症状の特徴】

  • 運動時にも安静時にも起きる
  • いきなり安静時に5分以上続く症状が出現する(大量の血栓によって閉塞一歩手前)
  • 症状の持続時間がどんどん長くなる(血栓が増大して閉塞しかかっている)

→ 心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

■心筋梗塞の予防方法

心筋梗塞を予防するためには、動脈硬化を予防する必要があります。

●食事・食生活の改善・バランスのとれた食事に

動脈硬化の予防には食事・食生活の改善は欠かせません。抗酸化食品に注目が集まっています。

バランスのとれた食事でミネラル・ビタミン補給しましょう。また、食事の量にも気をつけましょう。

→ 抗酸化食品 について詳しくはこちら

●食物繊維で脳卒中や心筋梗塞のリスク減

45歳以上の男女約8万7千人を約10年間、追跡調査を行い、食物繊維の摂取が多いグループは、そうでないグループに比べて、脳卒中や心筋梗塞などの循環器病の発症リスクが低かったそうです。

水溶性の食物繊維よりも不溶性食物繊維のほうが脳卒中のリスクを下げる効果が高かったそうです。

→ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら

【参考記事】

食物繊維で脳卒中や心筋梗塞のリスク減 厚労省研究

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黄砂飛来の翌日に急性心筋梗塞が増加|慢性腎臓病の人は黄砂の影響によって急性心筋梗塞を起こしやすい|熊本大

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■黄砂飛来の翌日に急性心筋梗塞が増加

参考画像:黄砂飛来の翌日に急性心筋梗塞が増える可能性(2017/9/4、熊本大学プレスリリース)

黄砂飛来の翌日に急性心筋梗塞が増える可能性

(2017/9/4、熊本大学プレスリリース)

黄砂が観測された翌日に急性心筋梗塞を発症するオッズ比(相対危険度の近似値)は 1.46(95%信頼区間 1.09-1.95)であり、黄砂が観測された後に急性心筋梗塞患者が増えるという関連性が明らかになりました。

熊本大学の小島淳特任准教授ら、国立環境研究所の道川武紘主任研究員ら、京都大学、工学院大学、国立循環器病研究センターの研究者らと共同で行なった研究によれば、黄砂が心筋梗塞の発症と関連している可能性がわかりました。

特に慢性腎臓病のある人は、黄砂の影響を受けて心筋梗塞を起こしやすくなる可能性があるそうです。




■まとめ

今回の研究では、黄砂にさらされると心筋梗塞を発症しやすい可能性があることを示していますが、黄砂が心筋梗塞の発症リスクを上げるというメカニズムについては分かっていないようです。

黄砂飛来時は光化学オキシダント、二酸化窒素や二酸化硫黄といった大気汚染物質濃度が高くなりますが、統計モデル上でこれらの影響を排除するよう調整しても黄砂と急性心筋梗塞発症に関連性を認めました。

黄砂は比較的粒径の大きい粒子で構成されていますが、急性心筋梗塞との関連が報告されている PM2.5 を含んでいます。

黄砂飛来時には PM2.5 の濃度も高くなるので、PM2.5 の影響を排除した解析も行いましたが、同様に関連性を認めましたので、PM2.5 よりも径の大きい粒子が影響している可能性があります。

また、慢性腎臓病を有すると、体内では酸化ストレスや炎症など生体に悪影響をもたらす反応が進んでいますので、黄砂への曝露がこの反応を後押しすることでより急性心筋梗塞を起こしやすくしている可能性が考えられます。

一つの可能性として、今回の研究では、慢性腎臓病の人が黄砂の影響を受けて心筋梗塞になる可能性があることから、黄砂にさらされることによって、酸化ストレスや炎症などの反応を後押ししているのではないかという仮説が紹介されています。

これまでにも大気汚染が健康に悪影響を及ぼしているというニュースを紹介してきました。

今回の研究では、微小粒子状物質(PM2.5)、光化学オキシダント、二酸化窒素や二酸化硫黄といった大気汚染物質の影響を考慮しても、黄砂によって心筋梗塞になりやすく、特に慢性腎臓病の人は心筋梗塞になりやすいということでしたので、注意するようにしましょう。

→ 心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

→ 慢性腎臓病とは|慢性腎臓病(CKD)の症状・原因・チェック について詳しくはこちら







【参考リンク】
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渡哲也さんの病気は急性心筋梗塞で、手術を受けていた

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■渡哲也さんの病気は急性心筋梗塞で、手術を受けていた

Mending a Broken Heart

by Nicolas Raymond(画像:Creative Commons)

渡哲也、心筋梗塞で手術 重病説は否定 仕事再開まで3カ月?

(2015/7/18、スポニチアネックス)

俳優の渡哲也(73)が急性心筋梗塞で入院し、手術を受けていたことが17日、分かった。

<中略>

渡は6月10日に胸の痛みを訴え、都内の病院でCTや心電図などの検査を受けたところ急性心筋梗塞と診断された。

渡哲也さんが急性心筋梗塞で入院し、手術を受けていたそうです。

動脈硬化や血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができ、冠動脈が完全に詰まって心筋に血液が行かなくなった状態を心筋梗塞と呼びます。

心筋梗塞は発症からの時間の経過で異なっており、発症から3日以内(2週間以内の場合もある)の心筋梗塞を急性心筋梗塞と呼びます。

記事によれば、心筋梗塞の前兆は、胸の痛みだったようです。

その他にも、心筋梗塞の前兆には次のようなものがあります。

  • 胸の痛み
  • 呼吸困難
  • 吐き気
  • 左手小指の痛み
  • 肩や背中の痛み
  • 冷や汗

心筋梗塞の原因は、動脈硬化が進行することや血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができてしまうことにあります。

心筋梗塞を予防するためにも、動脈硬化にならないよう生活習慣を見直しましょう。

→ 心筋梗塞・急性心筋梗塞とは|心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化 について詳しくはこちら







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左とん平さんの病気は急性心筋梗塞で、手術は無事成功

Mending a Broken Heart

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■左とん平さんの病気は急性心筋梗塞で、手術を受けていた

by Nicolas Raymond(画像:Creative Commons)

左とん平、急性心筋梗塞で手術 舞台降板し休養へ「元気にまたお芝居を」

(2017/6/8、ORICON NEWS)

左は、今月4日午後11時15分ごろ、自宅にて胸の痛みを訴え救急搬送され、その後、緊急手術。病名は急性心筋梗塞で、手術は無事成功し、現在は快方に向かっているという。

左とん平(80)さんの病気は急性心筋梗塞だったそうで、手術は無事成功したそうです。




■急性心筋梗塞とは?

動脈硬化や血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができ、冠動脈が完全に詰まって心筋に血液が行かなくなった状態を心筋梗塞と呼びます。

心筋梗塞は発症からの時間の経過で異なっており、発症から3日以内(2週間以内の場合もある)の心筋梗塞を急性心筋梗塞と呼びます。

心筋梗塞の前兆には次のようなものがあります。

  • 胸の痛み
  • 呼吸困難
  • 吐き気
  • 左手小指の痛み
  • 肩や背中の痛み
  • 冷や汗

心筋梗塞の原因は、動脈硬化が進行することや血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができてしまうことにあります。




■心筋梗塞と有名人

■まとめ

心筋梗塞を予防するためにも、動脈硬化にならないよう生活習慣を見直しましょう。

→ 心筋梗塞・急性心筋梗塞とは|心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

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【関連記事】

元日本代表の松田直樹選手の病気は急性心筋梗塞

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■元日本代表の松田直樹選手の病気は急性心筋梗塞

元日本代表のDF松田直樹選手、心肺停止で搬送

(2011/8/2、読売新聞)

2日午前10時5分頃、長野県松本市梓川梓の梓川ふるさと公園多目的グラウンドで、サッカーの元日本代表で、日本フットボールリーグ(JFL)・松本山雅FC(松本市)所属のDF松田直樹選手(34)が練習中に倒れ、病院に救急搬送された。

松田直樹選手が練習中に倒れ、心肺停止状態になり、心臓マッサージを受けながら病院に搬送されたそうです。

ご無事を祈っております。

【追記1】

熱中症と見られるとの記事を見かけました。

サッカー松田選手倒れ心肺停止 元日本代表、練習中に熱中症か(2011/8/2、共同通信)

【追記2】

<サッカー>搬送の松田選手 急性心筋梗塞で「厳しい状態」(2011/8/2、毎日新聞)

長野県松本市のグラウンドで2日午前に倒れ心肺停止状態で搬送された元サッカー日本代表DFの松田直樹選手(34)の病名は「急性心筋梗塞(こうそく)」と分かった。

松田直樹選手の病名は、急性心筋梗塞なのだそうです。

【追記3】

松田 回復は「本人の生命力次第」も…サッカー続けるのは難しい

横浜市・福田医院の福田伴男院長によると「心筋梗塞の予兆は、心電図の検査などで必ずしも分かるわけではない。筋肉隆々のスポーツマンでも何の前触れもなく、突然発症するため予防は大変難しい」という。

心筋梗塞の原因として考えられるのが動脈硬化で、「激しい運動をすることで生まれる活性酸素は体をさびさせる作用があり、これが長年積み重なることで血管細胞の老化、劣化を引き起こして心筋梗塞や脳梗塞につながる可能性がある」。

同医師は松田の今後について「心肺停止に陥ったことで、脳に血液がまわらない虚血状態となり、必要な酸素が不足したことで脳にダメージが残る恐れがある。

心臓の手術が成功したとすれば、回復は本人の体力、生命力次第だと思う。ただし、サッカー選手として現役を続けることは難しいでしょう」としている。

なぜ急性心筋梗塞になったのか、疑問だったのですが、激しい運動をすることで生まれる活性酸素は体をさびさせる作用があり、これが長年積み重なることで血管細胞の老化、劣化を引き起こして心筋梗塞や脳梗塞につながる可能性があるそうです。

スポーツ選手でもそういうことが起こりうるとは・・・。

とにかく回復することを信じたいと思います。

【追記4】

【ワイドショー通信簿】「松田直樹」意識戻らず―強靱なサッカー選手がなぜ急性心筋梗塞に?

(2011/8/4、JCASTテレビウォッチ)

所属する松本山雅FCの大月弘士社長も「人工心肺装置をつけている状態」と言う。医師も「スポーツ選手は動脈硬化とかとは縁遠いので、非常にまれなケース」と説明していた。しかし、サッカーだけでも、ないわけではない。

ストレスと前日からの脱水症状

心筋梗塞といえば、高齢者、糖尿病、喫煙、肥満高血圧、高コレステロールなどが高リスク対象で、松田選手はこれらとは無縁だ。考えられるのは、運動などで過度に発汗して脱水症状になると血栓ができやすくなること。しかし、そのとき松田選手がやっていたのは、100メートルを30秒のペースで15分間走るという、スポーツ選手としては激しいとはいえないものだった。

キャスターのテリー伊藤「気温もそう高くはなかった。」

医師のおおたわ史絵は「激しい運動だけじゃない。前の日からどうだったか、前の晩から脱水に傾いていたか、なども考える必要がある」という。

加藤「前もっては?」

おおたわ「わからないです」

テリー「不摂生とか、お酒とかも関係する」

おおたわ「ストレスも関係あると思います。が、突然ボンとくるのでわからない。中には狭心症を発症してわかる人もある」

前胸部の圧迫感や締め付け感

森が「前兆と対処法」をまとめた。早歩きや階段の上り下りのときや食後などに、前胸部の圧迫感や締め付け感があったら前兆だ。

おおたわ「狭心発作ですよ。人によって、押されるような、つかまれるようなともいう。左方に出る」

倒れたら何を置いても心臓マッサージ。そしてAED。松田が倒れたグラウンドにはAEDがなかったが、サポーターの中に看護師さんがいて、倒れて1分後からマッサージをしたという。

【追記5】

意識戻らず…無念 松田直樹選手 家族に看取られ死去

(2011/8/4、スポニチアネックス)

サッカー元日本代表で、日本フットボールリーグ松本山雅FCに所属する松田直樹選手(34)が4日午後1時6分、長野県松本市内の病院で死去した。

サッカー元日本代表松田直樹選手が4日午後1時6分、34歳の若さで亡くなりました。

大変悲しいニュースです。スポーツ選手は動脈硬化とかとは縁遠いので、非常にまれなケースだと思います。

なぜ急性心筋梗塞になったのか、今後こんな悲しい事がないように、どういう対策をしたらよいのか考えていきたいですね。

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