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全⾝持久⼒が⾼いほど年齢を重ねても腎臓の機能が落ちにくい!/筑波大




全⾝持久⼒が⾼いほど加齢に伴う腎機能低下が抑制される(2026年7月26日、筑波大学)によれば、全身持久力(有酸素運動ができる体力)が高いほど、加齢による腎機能の低下が抑えられる、つまり、年齢を重ねても腎臓の機能が落ちにくいことがわかりました。

つまり、まだ腎臓が健康な段階から運動習慣を続け、体力を維持することが、将来の腎臓病予防に役立つ可能性が高いということです。

■背景

日本は超高齢社会で、加齢とともに慢性腎臓病(CKD)が増えています。

腎機能が低下すると、透析が必要になるリスクが高まり、健康寿命を縮めます。

これまでは「腎臓が悪くなってから」の研究が多かったですが、この研究はまだ腎機能が正常な人を対象に、体力と将来の腎機能低下の関係を調べました。

■結果

●持久力が高いグループほど、5年間の腎機能低下が緩やかだった。

●持久力が高い人は、腎機能が20%以上低下するリスクも低かった。

つまり、「体力がある=腎臓の老化が遅い」ということがわかりました。

■【仮説】なぜ持久力が高いと腎臓に良いのか?

全身の血流改善
炎症の抑制
酸化ストレスの軽減
血圧や血糖コントロールの向上

■まとめ

若い人にとっては何十年後の腎臓のために運動をしましょうというのは難しいでしょうが、若いうちから運動する習慣を持っておくと結果的に腎臓を守ることにつながるので、ぜひ運動を習慣化してくださいね。

【補足】

全身持久力の基準を継続的に達成すると2型糖尿病の発症リスクは低い|#東北大によれば、全身持久力(体力を構成する 1 つの要素。一般的には、持久力やスタミナなどと呼ばれている。ランニングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動によって高めることができる。新体力テストではシャトルランニングが全身持久力の測定項目となっている。)の基準を数年間満たしていると、その後の2型糖尿病発症のリスクが低いことがわかりました。

50歳の時、速足が無理なくできる体力があれば、心筋梗塞などで死亡する危険性が低くなる|筑波大で紹介した筑波大の研究チームが米医師会誌(JAMA)に発表した研究によれば、50歳のとき、速足(時速6.4キロ程度)での歩行に相当する身体活動が無理なくできる体力があれば、心筋梗塞など冠動脈疾患で死亡する危険性が低くなることがわかったそうですが、どのくらい持久力があるかが病気のリスクを判断する基準になるかもしれません。

「結局、成功を決めるのは活動量じゃないか」「すごい人はみんな体力がある」について考えてみた!【Grokと壁打ち】によれば、健康長寿ネットでは、全身持久力(最大酸素摂取量)が体力の重要な指標とされています。

すごい人は、この持久力が高く、長時間のパフォーマンスを持続できる傾向があります。

例えば、トップアスリートはVO2maxが一般人より圧倒的に高い(体力研究、2025年5月8日更新)。

わずか40秒の運動が病気の予防や加齢の影響を受けやすい大腿筋の筋力量の減少を防ぐ!/早稲田大学によれば、週に1~2回20秒の全力スプリント2本を実施することで、有酸素性エネルギー代謝、そして大腿部の筋活動を十分に高められることがわかったことにより、定期的にこの運動を行うことで全身持久力の指標である最大酸素摂取量や大腿部の筋肉量・筋力の改善が期待できると考えられます。

【あさイチ】オメガ3の上手な摂り方!美と健康に良いアブラの新常識







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

※ このブログは、「結論」としての正解ではなく、明日への判断材料としてのヒントを示すことを目的としています。

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メタボリックドミノを予防するカギは「腸と腎臓」!腸の炎症と慢性腎臓病を避けるにはどんな食事をするといいの?




【メタボリックドミノと健康寿命】肥満を出発点とするドミノ進行の主役は“腸と腎臓” 「幸福寿命」を延ばすための考え方とは【専門医が解説】

(2024年12月25日、マネーポストWEB)

以前メタボリックドミノとは、さまざまな病気が一度に起きるのではなく、まるでドミノ倒しのように発症していくことと紹介しました。

<メタボリック ドミノの例>

食べ過ぎや飲みすぎ、運動不足などによる生活習慣の乱れ
→体重増加・肥満
インスリン抵抗性(血糖を下げる役目をするインスリンの働きが低下した状態)
メタボリックシンドローム
生活習慣病(高血糖・高血圧高脂血症など)
動脈硬化糖尿病
脳卒中脳梗塞心筋梗塞などの重大な病気

今回の記事によれば、生活習慣の乱れから肥満になり、ドミノ倒しのように発症していくという考え方は一緒ですが、ポイントとなる考え方は「臓器同士の連関によって、次々と病気を発症していく」という考え方にアップデートされています。

そして、このメタボリックドミノを予防するカギとなるのが「腸と腎臓」なのだそうです。

■メタボリックドミノは「腸の炎症」が大きくかかわっている!

メタボリックドミノは「生活習慣の乱れ」による肥満を出発点としますが、肥満よりも“上流”にある「腸の炎症」が深く関わっていることを、動物実験によって2016年に我々は明らかにしました。

肥満になっても腸管で炎症が起こらないと糖尿病になりにくい!?|慶大で紹介した慶應義塾大学医学部内科学教室の川野義長助教、中江淳特任准教授、伊藤裕教授らが行なったマウスの実験によれば、高脂肪食の過剰摂取による大腸の慢性炎症がインスリン抵抗性を引き起こし、糖尿病の発症につながるという新たな糖尿病発症メカニズムを解明しました。

この研究のポイントは、「肥満になっても、腸管で炎症が起こらないと糖尿病になりにくい」ことを示すものです。

【関連記事】

肥満になったからと言って必ず糖尿病になるわけでではなく、腸管で炎症が起こらないと糖尿病にはなりにくい、つまり腸管での炎症がポイントになるんですね。

また、腸の炎症を抑制するとメタボの症状が引き起こされないこともわかったことにより、メタボリックドミノは腸の炎症から始まるということもわかりました。

そして、腸の炎症が起こりやすくなる食べ方も分かったそうです。

 脂肪と糖分を同時に摂取すると、腸の炎症が起こりやすくなることがわかりました。糖分の過剰摂取は腸内細菌の働きを抑制し、腸内の免疫細胞が持つ防御力を弱めます。その後、腸管の表面を覆う細胞によって作られる防御壁が壊れ、そこから脂肪が体内に入りやすくなるのです。体内に脂肪が入り込むと、炎症を引き起こす化学物質「炎症性サイトカイン」が大量に分泌され、腸炎を起点としたメタボリックドミノの最初の駒が倒れはじめます。脂肪と糖分は過剰に摂取すると体に悪いのはもちろん、一気にメタボリックドミノを進めてしまうのです。

糖分の過剰摂取
→腸内細菌の働きの抑制・腸内の免疫細胞の防御力が弱まる
→腸管の表面を覆う細胞によってつくられる防御壁が壊れる
→脂肪が体内に入りやすくなる
→炎症性サイトカインが大量に分泌
→腸の炎症
→メタボリックドミノの進行

つまり、腸の炎症を起こさないような食事としては脂肪と糖分を同時に摂取しないようにすることが大事ということなんですね。

■メタボリックドミノは慢性腎臓病が大きくかかわっている

メタボリックドミノを進行させるリスク要因として、慢性腎臓病(以下、CKD)が大きく関わっていることがわかってきました。CKDはメタボリックドミノの流れの中では中流にあり、糖尿病と同じ時期に発症します。CKDを発症すると、腎臓機能が低下するだけでなくメタボと合併症をそれぞれ進行させます。つまり、体全体に影響を与えるということです。

腎臓は『肝腎連関』『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要|#NHKスペシャルで紹介した京都大学大学院医学研究科の柳田素子教授によれば、腎臓は、腎臓が悪くなると、他の臓器も悪くなり、他の臓器が病気になると、腎臓も悪くなるというように『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』『肝腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要となっているそうです。

今回紹介した記事の大事なポイントとして挙げた「臓器同士の連関によって、次々と病気を発症していく」という考え方はここに関係していきます。

以前のメタボリックドミノのイメージは次々とドミノが倒れていくように、病気を発症していくのだと思っていたのですが、腎臓は、腎臓が悪くなると、他の臓器も悪くなり、他の臓器が病気になると、腎臓も悪くなるというように相互に影響しあってしまうのです。

慢性腎臓病になると、腎臓機能が低下し、その影響は体全体に影響を及ぼし、次々と病気を発症していくのです。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら

つまり、メタボリックドミノのカギとなるのが「腎臓」となるのです。

「腸腎連関」:腸内細菌叢のバランス制御が慢性腎臓病悪化抑制のカギ
「腸腎連関」:腸内細菌叢のバランス制御が慢性腎臓病悪化抑制のカギ

参考画像:「腸腎連関」:腸内細菌叢のバランス制御が慢性腎臓病悪化抑制のカギ(2017/4/13、東北大学)|スクリーンショット

以前、「腸腎連関」|腸内細菌叢のバランスをコントロールすることが慢性腎臓病の悪化を抑制するカギにで紹介した東北大学大学院医学系研究科の阿部高明教授と三島英換医学部助教、慶應義塾大学先端生命科学研究所の福田真嗣特任准教授らのグループによる研究よれば、腸管は腎臓と相互に影響を及ぼしているという「腸腎連関」の存在が近年明らかになりつつあること、そして、腸内細菌叢が腎臓病に対して良い面と悪い面の二面性を有しており、腸内細菌叢のバランスをコントロールすることが慢性腎臓病の進展予防に重要であると考えられると紹介しました。

メタボリックドミノを防ぐカギが「腸の炎症と腎臓」にあり、そして、腸内細菌叢のバランスをコントロールすることが慢性腎臓病の進展予防に重要であることから、腸と腎臓をいかに健康に保つかが健康を守るカギになるといえるのではないでしょうか?

以前別の視点で健康的な食事=脂質・糖質・塩分で腎臓のフィルターを詰まらせない食事をするという方が食生活の改善ができるのでは?という記事を紹介しましたが、腎臓を守る食事こそが健康的な食事という意味では合っているということになりますよね。

腎臓を守る食事としては、脂質・高糖分・高塩分の食事を避けることと紹介しましたが、実は先ほどの腸の炎症を起こさない食事と共通する点が、脂肪と糖分でした。

つまり、メタボリックドミノを予防するカギとなる「腸と腎臓」を守るには糖分と脂肪の過剰摂取を避けるということになるわけですね。







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もし、

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【#主治医が見つかる診療所】新国民病!慢性腎臓病|高血圧が慢性腎臓病の引き金になる!慢性腎臓病の早期発見のサイン!予防のやり方!

健康・美容チェック > 腎臓 > 腎臓の病気 > 慢性腎臓病 > 【主治医が見つかる診療所】新国民病!慢性腎臓病|高血圧が慢性腎臓病の引き金になる!

2015年10月26日放送の主治医が見つかる診療所のテーマは「もしかして私も…新国民病!慢性腎臓病」です。




【目次】

■成人の8人に1人の新国民病「慢性腎臓病」

Framed Embroidery Kidney Anatomy Art. Hand Embroidered.

by Hey Paul Studios(画像:Creative Commons)

慢性腎臓病とは、慢性的にかかる腎臓病の総称のことで、糖尿病の合併症の一つである糖尿病性腎症や慢性糸球体腎炎(IgA腎症)、腎硬化症、膜性腎症など様々な病気が含まれています。

慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。

腎臓の機能が低下し、血液中の水分や老廃物のろ過機能が低下してしまい、症状が悪化すると、人工透析が必要となります。

慢性腎臓病は、自覚症状がほとんどなく、気付いた時には重症化してしまい、「サイレントキラー」とも呼ばれています。

慢性腎臓病の患者数は推定1330万人で、日本人の成人の実に8人に1人が患っていることから新国民病の一つともなっています。

慢性腎臓病を発症すると人工透析が必要になってしまうケースもあり、重症化する前に発見することが重要です。

→ 慢性腎臓病 について詳しくはこちら

■高血圧が慢性腎臓病の引き金になる

高血圧になると、腎臓の血管でも動脈硬化が起こり、腎臓にある糸球体(血液をろ過する腎臓の血管)が動脈硬化を起こすことで、濾過する能力が低下し、その結果、腎機能の低下が起こると考えられます。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら

■自宅で尿検査ができる検査キット

人間の尿は体の異変を知らせてくれるサインであり、自宅で尿の検査が出来る検査キット(「ウリエースKC」)もあるそうです。

検査方法は尿をかけ、10秒~30秒後、色の違いを見て判定できるそうです。

血液、タンパク質、糖分の検査が1度にできるそうです。




■慢性腎臓病の早期発見のサイン

●夜にトイレに行きたくなり頻繁に目が覚める(頻尿)

一般的な人の尿の回数は、昼5回、夜が0から1回なのだそうです。

しかし、腎臓からSOSが出ている場合、昼夜逆転現象が起きてしまうそうです。

昼間は、腎臓の処理能力が追い付かないため、尿の量が減り、夜(睡眠)になると、腎臓の処理能力が回復し、尿の量が増えてしまうということが起きてしまうそうです。

●朝のむくみ

通常は睡眠中に尿に処理されるため、むくみというのはあまり起きません。

前の晩に水分を過剰に飲んでいないにも関わらず、朝起きたらむくみがある、あるいは毎朝むくんでいるという人は、腎機能が低下している可能性があるそうです。

●尿が濁っている(例:血が混じってコーラのような赤茶色)

●尿が泡立つ(または泡立ちがなかなか消えない)

腎臓のフィルター機能かうまく機能していないため、泡立つ性質を持つたんぱく質が出ている可能性があります。

●汗があまり出ない季節なのに、尿の量が少ない

その他にも意外な病気がきっかけとなることもあるそうです。

■感染症を繰り返している

1年に5回は熱が出てしまったり、扁桃腺がよく腫れるという人は炎症によるダメージがたまることで慢性腎臓病になることがあるそうです。

感染症にかかる、つまり体内にウイルスや細菌が侵入すると、体内ではそれらを倒すために抗体を作って攻撃をします。

しかし、長期にわたって病気が治ったりかかったりを繰り返すことで、抗体が違った形で影響し、腎臓への負担となって、慢性腎臓病になることがあるそうです。

歯周病、鼻腔炎、扁桃腺炎、膀胱炎などを繰り返している人は注意が必要なようです。

【関連記事】

■腎盂腎炎のサイン

●腎盂腎炎の場合は、背中の肩甲骨の下のところにある腎愈(じんゆ)と呼ばれるツボの部分が腫れることがあるそうです。

●急性腎盂腎炎の場合は、発熱時に片側の腰だけが強く痛むそうです。

■慢性腎臓病の予防法

●塩分を控える

外食中心の人で塩分を多く摂取している人は腎臓へのダメージが蓄積してしまう恐れがあります。

薬味を活用したり、塩を水に溶かしてスプレーで吹き付けて使うなどのアイデアを活用しましょう。

【減塩レシピ】

●定期検診

尿検査や血液検査を受けて自分の体の状態を知っておくことが重要です。

→ 腎臓の数値(尿たんぱく・クレアチニン・糸球体ろ過量(eGFR)) について詳しくはこちら







【腎臓の病気 関連記事】
続きを読む 【#主治医が見つかる診療所】新国民病!慢性腎臓病|高血圧が慢性腎臓病の引き金になる!慢性腎臓病の早期発見のサイン!予防のやり方!

バナナやブロッコリーを食べる方が減塩だけよりも高血圧予防に役立つ可能性




ウォータールー大学の研究によれば、ナトリウムの摂取量を減らすよりも、食事中のカリウムとナトリウムの摂取量の比率を増やすことの方が血圧を下げるのに効果的かもしれないそうです。

高血圧は世界中で成人の30%以上に影響を与え、冠動脈疾患、脳卒中慢性腎臓病、心不全、認知症などの重大な疾患の主要な原因です。

ナトリウム(Na⁺)の過剰摂取は血圧上昇の要因として知られていますが、カリウム(K⁺)は逆に血圧を下げる効果があります。

今回の研究で分かったことははこちら。

●Na⁺の過剰摂取は血圧を上昇させるが、K⁺の摂取は腎臓でのナトリウム利尿作用(Na⁺排泄促進)とカリウム利尿作用(K⁺排泄促進)を介して血圧を低下させる。

●モデルシミュレーションによると、K⁺摂取を増やす(例:バナナ、ブロッコリー、ほうれん草、アボカドなどのK⁺豊富な食品の摂取)は、単にNa⁺摂取を減らすよりも血圧低下に効果的。

●高Na⁺摂取と高K⁺摂取を組み合わせた場合でも、K⁺の効果により血圧は大幅に低下。

●女性(特に閉経前)は、腎臓のトランスポーター(腎臓の尿細管でNa⁺やK⁺の再吸収・排泄を調節するタンパク質)の存在パターンが異なるため、高Na⁺摂取による血圧上昇が男性よりも抑制的。

●男性は高血圧のリスクが高いが、K⁺とNa⁺の摂取比率を増やすことに対してより強い血圧低下反応を示す。これは、男性の腎交感神経活動やRAAS活性(血圧と体液量を調節するホルモンシステム。Na⁺保持を促進し、血圧を上昇させる。)が女性より高いためと考えられる。

つまり、今回の研究によれば、高血圧を予防するためには、ナトリウムを制限するだけよりも、バナナやブロッコリーなどのカリウムが豊富な食品を摂取することが血圧をコントロールするのに役立つということです。

また、今回の研究は性差があることを意識した高血圧の個別化医療の研究としても重要な結果と言えます。

【参考リンク】

■まとめ

塩分(ナトリウム)の多少に関わらず、カリウムの量が少ないと高血圧になりやすい!?で紹介した韓国の翰林大学校医科大学を含む研究グループによれば、ナトリウムの多い少ないに限らず、カリウムの量が少ないと高血圧のリスクが20%高かったことがわかったそうです。

高血圧を予防・改善する食事療法「DASH(ダッシュ)食」とは?増やす食品・減らす食べ物によれば、DASH食とは、米国立保健研究所などが提唱している高血圧患者のための食事療法のことで、簡単に言えば、1 野菜・果物・低脂肪の乳製品を充分摂る、2 肉類および砂糖を減らす、という食事をすることです。

カリウム・カルシウム・マグネシウム・食物繊維には、増えすぎた塩分を効率よく体外へ排出させる効果があります。

カリウムは、血液での濾過装置である腎臓に作用すると考えられており、余分な塩分をより多く体外へ排出すると考えられています。

つまり、高血圧の予防には減塩にばかりファーカスしがちですが、塩分を体外に排出する仕組みをうまく利用すれば、より効果的に高血圧が予防できるということなんですね。

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因・対策 について詳しくはこちら







血液透析患者においてグラノーラの摂取による血圧の低下や腸内環境の改善を確認/カルビーと順天堂大学の研究




カルビーと順天堂大学の共同研究によれば、血液透析患者においてグラノーラの摂取による血圧の低下や腸内環境の改善を確認したそうです。

【参考リンク】

■背景

●至適血圧(脳卒中や心臓病、腎臓病などの臓器障害のリスクを最小限に抑える理想的な血圧の値)を超えて血圧が高くなるほど心血管疾患や慢性腎臓病の進展および死亡リスクが高くなることが知られています。

●近年腸内環境が高血圧の発症や進展に関与していることも報告されています。

●血液透析患者では、高血圧を合併していることが多く1日6g以下の塩分制限に加え、電解質異常の発症抑制のために果物や野菜の摂取も制限されるため、食物繊維が不足しやすく慢性的な便秘症状を抱えている患者が多くいます。

つまり、血液透析を受けている患者さんは、腎臓の機能が低下していて塩分や果物・野菜の摂取を厳しく制限する必要があるため、食物繊維が不足して腸内環境が悪化し、便秘症状を抱えていて、腸内環境の悪化は高血圧にも関与していることがわかっていることから、塩分が少なくなおかつ食物繊維が多い食品を摂るのが良いのではないかと考えられます。

シリアルは塩分含有量が少なく、βグルカンなどの水溶性食物繊維やポリフェノールが豊富に含まれており、減塩、そして腸内環境の改善や抗炎症作用に寄与することが期待されるそうです。

これまでに11名の血液透析患者を対象とした試験では、朝食をグラノーラに置き換えることで、血圧および腸内細菌由来尿毒素であるインドキシル硫酸(IS)の低下、便性状の改善を報告されています(H Nagasawa, et al; J Pharmacol Sci. 2021) 。

今回の研究では、血液透析患者がグラノーラを朝食に8週間食べたときの効果を調べること。特に、血圧、腸内環境、尿毒素(インドキシル硫酸:IS)、便の状態などをチェックしました。

■結果

●安全性

グラノーラを食べても、血液検査で異常は見られませんでした。透析患者でもグラノーラは安全に食べられることが確認されました。

●血圧と塩分摂取量の低下
グラノーラを食べたことで、推定される塩分摂取量が減り、収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)が下がりました。これは、これは塩分の摂取制限による降圧効果がもたらされた可能性が考えられます。

●腸内環境の改善
血中のインドキシル硫酸(IS)が減少し、ISを作る腸内細菌(インドール産生菌)も減りました。これは、グラノーラに含まれる食物繊維の補給が腸内環境の改善を介して腸内細菌由来の尿毒素ISの産生量低下に繋がった可能性が考えられます。

腸内細菌叢解析では、α多様性(Simpson指数、Observed species)が向上し、Blautia菌やNeglecta菌が増えました。Blautia菌は高血圧患者では低下していることが報告されており、減塩による降圧効果に加えて、Blautia菌などの腸内細菌による降圧効果がある可能性も示唆されました。

■まとめ

血液透析患者においてグラノーラの摂取は、塩分を抑えながら、食物繊維が補給できることで、腸内環境が改善し、また心血管疾患の危険因子の低減に寄与する可能性が期待されます。







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