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ノバルティスファーマ、慢性腎臓病(CKD)の患者と家族向けの情報サイトを開設

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参考画像:腎援隊|スクリーンショット

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慢性腎臓病の情報サイト「腎援隊」を開設

(2016/2/3、産経ニュース)

サイトは専門医の協力を得て、病気の進行を遅らせたり治療法を選んだりするための基本情報や生活習慣に関するアドバイスのほか、透析と腎臓移植の最新情報なども提供。今後は透析患者や移植を受けた人の声も紹介していく。

ノバルティスファーマは慢性腎臓病(CKD)の患者と家族向けの情報サイトを開設したそうで、そのサイトでは、病気の基本情報や進行を遅らせるための生活習慣改善のアドバイスに加えて、最新の医療情報を提供し、今後は、患者の声も紹介していくそうです。

FACEBOOKもヘルスケア分野に参入!?|患者をつなぐ「サポートコミュニティー」や「予防医療ケアアプリ」によれば、Facebookが検討しているヘルスケア事業とは、同じ病気に悩むFacebookユーザーの患者同士をソーシャルネットワークでつなぐ「サポートコミュニティー」なのだそうで、患者同士や患者の家族同士をつなぐコミュニティというのは重要になってくるのではないでしょうか。

慢性腎臓病とは

国内の成人CKD患者数は、日本腎臓学会の推計によると約1330万人で、8人に1人の割合。初期には自覚症状が乏しいため、発見が遅れて受診時には既に人工透析や腎臓移植が必要になっている場合もあるという。

慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。

国民のほぼ1割、1,300万人の腎機能が60%以下に低下していると言われ、慢性腎臓病は、“新たな国民病”として注目されています。

腎臓の機能が低下し、血液中の水分や老廃物のろ過機能が低下してしまい、症状が悪化すると、人工透析が必要となります。

生活習慣を改善することなくそのままの生活を続けてしまうと、さらに腎臓機能が低下して、老廃物が血管の内皮細胞を傷つけることによって、慢性腎臓病から慢性腎不全・脳卒中心筋梗塞を引き起こす可能性があります。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら







腎臓関連ワード

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【参考リンク】

iPS細胞から作った腎前駆細胞をマウスに移植したところ、急性腎不全の症状を抑制することに成功

Travail en laboratoire

by Campus France(画像:Creative Commons)




iPS由来細胞、腎不全に効果=急性症状抑制、マウスで確認―京大など

(2015/7/21、時事通信)

人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した、腎臓のさまざまな細胞の基になる腎前駆細胞をマウスに移植し、急性腎不全の症状を抑制させることに京都大iPS研究所とアステラス製薬などの研究グループが成功した。

iPS細胞から作った腎前駆細胞をマウスに移植したところ、急性腎不全の症状を抑制することに成功したそうで、人の急性腎不全にも効果が期待できるそうです。

■急性腎不全とは?

急性腎不全は、血液の不足や薬の副作用などで、数時間~数日の間に急激に腎機能が低下する病気で、急性腎障害とも呼ばれる。日本では入院患者の約5%が発症。死亡率が50%超と高い上、腎臓がダメージを受け、慢性腎臓病となるケースも多い。

腎臓の病気によれば、慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。

国民のほぼ1割、1,100万人の腎機能が60%以下に低下していると言われ、慢性腎臓病は、 “新たな国民病”として注目されています。

※今回の記事でコメントしている京大iPS研の長船健二教授によれば、慢性腎臓病の患者は日本に1300万人以上患者がいるそうです。

腎機能が低下すると、むくみ・だるさ・疲れ・多尿・頻尿などの症状が現れますが、慢性腎臓病は、早期では症状はありません。

慢性腎臓病がさらに重症化した状態を慢性腎不全といい、慢性腎不全とは、腎臓の機能が低下し、血中の老廃物が排泄できなくなる状態です。

今回の研究が進めば、急性腎不全の抑制だけでなく、慢性腎臓病の進行抑制も期待できるそうなので、注目ですね。

→ 腎臓の病気 について詳しくはこちら







<メタボ検診>血圧高めなど肥満以外も指導対象|厚労省改定

Beit Issie Shapiro No.124

by U.S. Embassy Tel Aviv(画像:Creative Commons)




 <メタボ検診>肥満以外も指導対象 生活習慣病対策--厚労省改定

(2013/1/22、毎日新聞)

メタボリックシンドローム対策を目指す特定健診・保健指導について、厚生労働省は21日、健診の進め方などを盛り込んだ「標準プログラム」の改定案を公表した。

<中略>

厚労省は血圧、血中脂質、血糖値が一定値を超える人や、慢性腎臓病の危険性がある人、喫煙者に対し、生活習慣改善などを促す文例集を作る。新たな対象は、例えば血圧では収縮期130以上140未満か、拡張期85以上90未満で、いずれも非肥満の人になる。

肥満でなくても血圧や血糖値が高めの人は脳梗塞などを起こしやすいといった理由から、非肥満者であっても、血圧、血中脂質、血糖値が一定値を超える人や、慢性腎臓病の危険性がある人、喫煙者に対し、生活習慣改善などを指導していくようになるようです。







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高血圧:メタボの方、正常範囲でも要注意 学会が目標値、5年ぶり新指針

Project 365 #134: 140511 Under Pressure!

by Pete(画像:Creative Commons)

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高血圧:メタボの方、正常範囲でも要注意 学会が目標値、5年ぶり新指針

(2009/1/17、毎日新聞)

日本高血圧学会(島本和明理事長)は16日、標準的な治療方法を示す「高血圧治療ガイドライン(指針)」を5年ぶりに改定した。

やや高めだが高血圧の基準に達しない「正常高値」の人でも、糖尿病など他の危険因子があれば、高血圧患者と同様の生活習慣の改善や治療が必要だと指摘。

治療対象を事実上広げる判断を示した。

高血圧治療ガイドラインが改定されたそうです。

低めの血圧であっても脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性があり、治療対象を広げるようにしたようです。

現在、正常高値は最高血圧130~139、最低血圧85~89と定めている。

しかし、最近の研究で低めの血圧でも脳卒中や心筋梗塞(こうそく)を起こす危険性が高いことが分かり、学会は見直しに着手した。

新指針によると、若年・中年者(15~64歳)の目標血圧は最高130、最低85未満とし、高齢者(65歳以上)は最高140、最低90未満と設定した。

糖尿病や心筋梗塞後の患者では最低血圧が80未満と厳しい目標にした。

また、正常高値の人でもメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や喫煙など血圧以外の危険因子が1~2個ある人は「中等リスク」と位置付けた。

危険因子が3個以上か糖尿病や慢性腎臓病など他の病気がある人は「高リスク」として、すぐに降圧薬による治療が必要だとした。

基準の変更点をまとめてみました。

【これまでの基準】

正常高値 : 最高血圧 130~139、最低血圧 85~89

【新基準】

若年・中年者(15~64歳) : 最高 130、最低 85未満

高齢者(65歳以上) : 最高 140、最低 90未満

糖尿病や心筋梗塞後の患者 : 最低血圧が80未満

血圧以外の危険因子(メタボリックや喫煙)が1~2個ある人 : 「中等リスク」

危険因子が3個以上か糖尿病や慢性腎臓病など他の病気がある人 : 「高リスク」(降圧薬による治療が必要)

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら







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高血圧ガイドライン改訂へ|危険因子を持つ「血圧がやや高めの人」は治療を

Miniature silver medical instruments.

by MAURO CATEB(画像:Creative Commons)

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高血圧ガイドライン改訂へ|危険因子を持つ「血圧がやや高めの人」は治療を

高血圧に関するガイドラインが改訂され、血圧がやや高めの人も治療を開始したほうが良いという方向になるようです。

危険因子を持つ「血圧がやや高めの人」は治療を

(2008/12/1、日経ビジネスオンライン)

治療の対象とするかどうかで議論があった「血圧がやや高めの人」でも、肥満などの危険因子を持っていれば治療を開始したほうがよいことが、2009年1月に改訂される日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインで示されます。

2004年に出版された高血圧治療ガイドライン(2009)として改訂されます。

これまでのガイドラインと新しく改訂されたガイドラインとの違いが紹介されていました。

これまでのガイドライン(2004年作成)では、

上の血圧(収縮期血圧)が130mmHg未満でかつ下の血圧(拡張期血圧)が85mmHg未満の場合を「正常血圧」、

130~139または85~89を「正常高値高血圧」とし(以下、高い数字が上の血圧、低い数字が下の血圧、mmHgは略)、

これ以上は「軽症高血圧」「中等症高血圧」「重症高血圧」に分類していました。

しかし、軽症高血圧であっても糖尿病や腎臓病などの危険因子があると脳卒中や心筋梗塞などの脳心血管リスクが高いことがわかり、「軽症」の文字は患者に誤解を与えかねないとして、今回の改訂では軽度、中等度、重症の呼び方をやめて、「I度高血圧」「II度高血圧」「III度高血圧」と呼び名を変えています。

また今回の改訂では、血圧がやや高めの「正常高値血圧」の人に積極的治療の方向を打ち出したことも特徴です。

従来の基準では、正常高値血圧の場合は慢性腎臓病や糖尿病がある人に限って降圧薬の投与など治療の対象とし、それ以外は降圧薬を使うのか食事や運動などの生活指導だけにするのかは主治医の判断にゆだねていました。

しかし、今回の改訂では、これらの病気以外にも肥満や脂質代謝異常、糖尿病予備軍の糖代謝異常などの危険因子が1~3つ以上ある場合は、脳心血管リスクが高いとして、生活指導の修正と降圧治療を考慮するよう明文化しています。

2009年の高血圧治療ガイドラインの改訂のポイントをまとめます。

  • 「正常血圧」の範囲が、収縮期血圧130mmHg未満でかつ拡張期血圧が85mmHg未満
    「正常高値高血圧」の範囲が、収縮期血圧130~139mmHgでかつ拡張期血圧が85~89mmHg
  • 軽度、中等度、重症の呼び方から、「I度高血圧」「II度高血圧」「III度高血圧」に変更
  • 従来の基準では、正常高値血圧の場合は慢性腎臓病糖尿病がある人に限って治療対象となっていましたが、今回の改定では、肥満や脂質代謝異常、糖代謝異常などの危険因子が1~3つ以上ある場合は、脳心血管リスクが高いため、生活習慣の改善の指導や降圧治療を考慮する

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら







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