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不正出血|なぜ更年期になると不正出血が起こるの?|更年期障害の症状

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【目次】

■不正出血とは?

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by Tuan Le(画像:Creative Commons)

不正出血とは、通常の月経(生理)の時期以外に起こる出血のことを言います。

【不正出血の例】

  • 生理前に出血する
  • 生理後すぐに出血する
  • 大量の鮮血が出る
  • オリモノに少量の茶色の血液が混じる

不正出血|ゆかりレディースクリニック

不正出血には、膣や子宮、卵巣などに何らかの病気があるために出血する「器質性出血」や、病的な原因はなく、ホルモンバランスの乱れによっておこる「機能性出血」、また、中には心配のない不正出血もあります。

不正出血には、機能性出血と器質性出血があります。

機能性出血とは、病気が原因ではなく、ホルモンバランスの乱れによって、通常の月経とは違う不規則な出血があるものを言います。

器質性出血とは、子宮や卵巣などに何らかの病気が原因で出血するものを言います。

器質性出血の場合には、病気が隠れている恐れがあるので、婦人科を受診してください。




■なぜ更年期になると不正出血が起こるの?

更年期を迎える時期になると、卵巣の機能が衰え、その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。

エストロゲンの分泌量が減ると、脳は、盛んに卵胞刺激ホルモンを分泌し、卵巣からエストロゲンを分泌するように促します。

しかし、更年期を迎えた卵巣は、必要な量のエストロゲンを分泌することが出来ないため、エストロゲンの減少と卵胞刺激ホルモンの増加という「ホルモンバランスの乱れ」が起こります。

そして、ホルモンバランスが乱れることによって、これまで一定の周期で起こっていた生理周期が乱れたり、不正出血が起こるのです。

→ 更年期の生理周期(月経周期)は短い?長い?どう変化していくの? について詳しくはこちら

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→ 生理不順(月経不順)の原因・対策 について詳しくはこちら



更年期障害の食事・更年期を乗り切る方法

●食生活の見直しをする

●ビタミン・ミネラルなどバランスの取れた食事で栄養を十分に摂る。

亜鉛は、ホルモンバランスを整える働きがある。

女性の場合は、亜鉛が不足すると女性ホルモンの働きが悪くなったり、月経異常を引き起こしてしまう可能性がある。

特に更年期ともなれば、亜鉛不足がホルモンバランスをさらに乱れさせて症状を悪化させてしまうことにもありえる。

→ 亜鉛の多い食品 について詳しくはこちら

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●軽いウォーキングなどの適度な運動

寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善することがわかったそうです。

→ 寝る前のストレッチ&ヨガは、女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善する効果がある!おすすめのやり方 について詳しくはこちら

●ご自身にあったリラックス方法

更年期障害の症状を和らげたいと考えている方は、呼吸をゆっくりしたり、音楽を聴いてみてはいかがでしょうか?

→ 更年期障害の症状の顔のほてり(紅潮)は音楽を聴くと改善する! について詳しくはこちら

●家族との会話をする機会を増やす

●更年期障害のツボ

→ 更年期障害のツボ:三陰交(さんいんこう)の位置・押し方|たけしの本当は怖い家庭の医学 について詳しくはこちら

●相性の合う医師・病院を見つけておく

●エクオール

大豆イソフラボンは、更年期障害の原因といわれる「エストロゲン」と構造が似ているため、体内に入ると、エストロゲンと同じような働きをするといわれています。

大豆イソフラボンは大豆製品などから摂れます。

ただ、最近の研究によれば、大豆イソフラボンの健康効果の恩恵を受けやすい人とそうでない人がいることが明らかになったそうです。

その違いは、エクオールを作り出すためのエクオール産生菌という腸内細菌を持っているかどうかです。

腸内細菌によって大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分をエクオールに変えることで、ダイゼインのままと比べ、よりエストロゲンに似た働きをすると言われています。

更年期症状の軽い人はエクオールの量が多いそうで、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったそうです。

更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されているそうです。

エクオールの産出能力をチェックするには、「尿中エクオール検査」や「ソイチェック」といった簡単な尿検査で調べることができるそうです。

→ エクオール(EQUOL サプリ)が更年期(更年期障害)症状の軽減に役立つ について詳しくはこちら

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現代女性の月経回数は昔の女性の約9倍!生理の回数と子宮内膜症は深く関係/子宮内膜症の患者が急増




現代女性の月経回数は昔の女性の約9倍!生理の回数と子宮内膜症は深く関係/子宮内膜症の患者が急増
現代女性の月経回数は昔の女性の約9倍!生理の回数と子宮内膜症は深く関係/子宮内膜症の患者が急増

KingaCichewicz|unsplash

あるツイートをきっかけに昔の女性と現代女性の月経期間の比較の資料を見てみたところ、昔の女性は生涯の月経回数が約50回、現代の女性は約450回になっています。

その理由としては、現代女性は昔に比べ出産回数が減ったために月経の回数が増えているから。

また、月経のある期間が長くなったため、月経困難症や子宮内膜症などの病気が増えてきたと考えられているそうです。

子宮内膜症の原因はまだはっきりわかっていないそうですが、月経の回数と子宮内膜症は深く関係しているといわれており、近年、患者数が急激に増えているのは、一生のうちに経験する月経の回数が昔より多くなっているからだと考えられているそうです。

現代女性のライフプランが変わる中で昔の女性と比べると「月経」による体への負担・リスクが大きくなっているんですね。

社会全体で、この事実を知り、そしていかにその負担を軽減する方法を共有することが重要です。

例えば、月経時の痛みが原因で生活に支障が出た経験(複数回答)によれば、「仕事・学業・家事の能率・効率が落ちた」と多くの人が回答しています。

健康と生産性の関係|出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっているによれば、出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっており、それが企業の生産性損失コストの多くを占めているようです。

月経時の痛みで体調不良を感じることは社会全体としても生産性が下がるということですよね。

社会全体の生産性を上げるためにも、その負担を軽減する方法を共有することや男性が女性の痛みを理解しサポートしていくことが重要になってきます。

日本の女性はアメリカに比べて更年期症状やPMSなどの女性特有の症状に対しての自覚率が低い!によれば、日本とアメリカの20~50代の有職女性それぞれ300名ずつを対象にインターネットで調査したところ、アメリカの女性の方が日本の女性よりも更年期症状やPMS(月経前症候群)、月経痛、子宮内膜症といった自覚している女性特有の症状に対しての自覚率が高かったそうです。

婦人科受診の頻度について聞くとさらに大きな差が現れます。

アメリカの女性

  • 婦人科受診の頻度 年に1回程度 65.7%
  • 婦人科に行ったことがない 6.3%

日本の女性

  • 婦人科受診の頻度 年に1回程度 29.0%
  • 婦人科に行ったことがない 33.0%

つまり、日本の女性はアメリカの女性と比較すると、女性特有の症状に対する行動(婦人科を受診するなど)をしない傾向にあることがわかります。

しかし、これは日本の女性が自発的な行動をしないのではなく、むしろ社会における女性特有の症状に対する理解が得られないからこそ、婦人科を受診するといった行動をとりづらいのではないでしょうか?

現代女性のライフプランが変わってきたことで、月経による体への負担が大きくなってきていること、そしてそれを軽減するための治療法があること、社会全体で共有することができれば、もっと女性が婦人科で診てもらうことへのハードルが低くなるのではないかと思います。

※バイエル薬品の資料によれば、月経困難症の治療では、非ステロイド抗炎症薬(アスピリン、イブプロフェンなど)の痛みどめや、当帰芍薬散、加味逍遙散などの漢方薬で症状を和らげたり、女性ホルモンを含有する低用量経口エストロゲン-プロゲスチン配合剤(LEP)で、排卵や子宮内膜が厚くなることを抑えることによって痛みの物質であるプロスタグランジンなどの過剰な産生を抑え、痛みを軽くしたり(例:ヤーズフレックス配合錠)、女性ホルモンを子宮内に放出する子宮内システム(IUS)で、子宮内膜に作用して内膜が薄くなるので月経量を減らしたり月経痛を軽くしたりする治療法が紹介されています。







スポーツにおいて月経について語ることはタブー?|生理による鉄欠乏症がスポーツでのパフォーマンスに影響している!?

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■スポーツにおいて月経について語ることはタブー?|生理による鉄欠乏症がスポーツでのパフォーマンスに影響している!?

【リオ五輪】中国の競泳選手、生理とスポーツのタブー破る

(2016/8/16、BBC)

「昨日、生理が始まったので。だからすごく疲れていて……でもそれは理由にならない。今日の自分の泳ぎは良くなかった」と傅選手は述べた。

中国競泳の傅園慧(フ・ユアンフイ)選手が生理とスポーツにおけるパフォーマンスとの関係についてコメントしたことについてBBCが取り上げています。

なぜこのことがニュースになっているのでしょうか。

それは、女性アスリートが生理(月経)について話題として触れることは「タブー」なのだそうです。

月経中の競技参加は確かに「紛れもなくタブーな話題だ」と、スポーツ医学に詳しいジョージー・ブルイベルスさんはBBCに話した。
「(世界レベルの)コーチの多くは男性なので、『いま生理中です』と言い出しにくい女性選手にとっては大変だ」と言うブルイベルスさんは、月経と競技の関係について認識を広めて今まで以上に研究を促すためには、傅選手の発言のようなきっかけが必要だと指摘する。

世界レベルのコーチの多くは男性であるため、生理であることを伝えづらいと考えている女性選手も多いでしょうね。

最近では、フィギュアスケーターの鈴木明子さんが月経とスポーツの関係について語っていたことが思い出されます。

鈴木明子さん 月経の悩み・番外編(1)シーズン中は生理止まる

(2015/10/28、読売新聞)

五輪を目指してトレーニングがハードになっていってからは、シーズン中の半年は生理が止まり、シーズン終了とともに戻るという状態でした。シーズンが終わると図ったように生理が戻っていたので、私の場合は、体重の増減というよりは精神的なものの影響が大きかったのではないかと思います。

 生理中には腹痛、体に重さやむくみがあり、終わるとすっきりして体がよく動くように感じていました。生理中よりも、生理前の排卵時の「腰が割れるような」痛みの方がひどく、痛み止めを飲んでいました。生理が止まっている時も、排卵痛だけあることもありました。

このようにしてオープンに生理(月経)とスポーツの関係について語られること自体がタブーに近いことだとは知りませんでした。

女性選手を受け持つ男性コーチならば知っていてほしいことですが、オープンにされていない状況では難しいことだったかもしれません。

【参考リンク】




■女性アスリートには月経不順や無月経と診断される人が多い

Cal Women's Swim

by Ariel Hayat(画像:Creative Commons)

女性アスリートが陥る3つの障害は「栄養不足」「月経(月経不順や無月経)」「骨」で紹介した順天堂大学付属浦安病院の「女性アスリート外来」で婦人科を担当する窪麻由美さんと中尾聡子さんによれば、陸上選手は貧血症状で診察を受けたところ、月経不順や無月経と診断される人が多いそうです。

大会や合宿中に月経になると集中できない、月経前にイライラするなど、一人一人悩みは違います。月経周期が不順の人や、3カ月以上ない「続発性無月経」の人もいます。足に痛みが出たので外来で診察を受けたら月経がなかったとか、初潮がこないまま18歳や20歳になり、ない方が楽だからとそのままにしていたケースもあります。

女子アスリートの5人に一人が疲労骨折を経験、「無月経」の状態の人も多いによれば、日本産科婦人科学会などが、大学などでスポーツに取り組む女子アスリート1600人を対象に調査したところ、月経が3か月以上ない「無月経」の状態の人も多いことが分かっているそうです。

やせすぎも注意 月経異常、骨粗しょう症 子どもの健康に影響によれば、過度なダイエットをすると月経が止まり、低血圧疲れやすくなったり、便秘になったり、思考や記憶力も低下するそうです。

→ 生理不順(月経不順) について詳しくはこちら

初潮がきていない「原発性無月経」になると、オリンピックを目指すようなアスリートでは、骨の成長の面でも競技成績の伸びの面でも、厳しくなる可能性があります。

身体の成長を視野に入れたうえで、アスリートのトレーニングについて考えてほしいと思います。

→ 貧血に良い食べ物・食事 について詳しくはこちら

→ 鉄分|鉄分の多い食品・鉄分不足からくる症状 についてはこちら

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■生理による鉄欠乏症がスポーツでのパフォーマンスに影響している!?

英聖メアリ大学とユニバーシティー・コレッジ・ロンドンの共同研究プロジェクト「女性アスリート健康グループ」に参加するブルインベルスさんは、1800人以上の女性競技者を調査してきた。
「調査した女性アスリートの半数以上が、月経周期が自分の競技内容に影響すると答えた」とブルインベルスさんは言う。
スポーツ選手のプレイに生理がどう影響するのか、まだ研究は不十分だが、ブルインベルスさんはひとつの要因として鉄欠乏症に注目している。
「先進国では月経が鉄欠乏症の最大原因だが、自分がそうだと気づいていない女性が多い。運動できる時間に影響するかもしれないし、(選手が使える)酸素の最大値にも影響するかもしれない」と言うブルインベルスさんは、生理中はどうも調子が出ないと思う女性アスリートは、血液中の鉄の数値を調べてもらった方がいいと促している。

1800人以上の女性競技者を調査してきたブルインベルスさんによれば、生理による鉄欠乏症がスポーツでのパフォーマンスに影響しているのではないかと考えられるそうです。

鉄分不足になると、様々な症状が現れます。

■鉄分不足による貧血の症状

酸素不足(わかりやすく言えば酸欠状態)は体全体に症状が現れますが、身体の部位に応じて貧血の症状が現れます。

 border= 筋肉における貧血の症状

●疲れやすい・体がだるい

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 border= 脳における貧血の症状

●立ちくらみ

●めまいがする

●倒れる・失神

●頭の働きが鈍い

頭痛(頭が痛い)

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 border= 心臓における貧血の症状

●(動くと)動悸・息切れ

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 border= その他の貧血の症状

●イライラする

●顔色が悪い・顔色が青白い

●吐き気がする

●食欲がない

●運動するのがつらい

【関連リンク】

こうした症状を見てみると、生理によって鉄欠乏症に陥ったり、貧血の症状が現れるとすれば、どんなにスポーツでのパフォーマンスに影響するか推測できます。

■プロテニス界の女子選手に対する体のケアへの取り組み

「テニス選手と月経」の関係性 杉山愛が引退後に直面した「女性としての体」の苦悩

(2018/7/8、THE ANSWER)

私が初めて婦人科の検査を受けたのは20代後半。所属していたWTA(女子テニス協会)が設けていた医者との面談がきっかけです。プロテニス界はグローバル社会。欧米諸国の選手も多いため、女性選手に対しての体のケアも進んでいました。

「ちゃんと検査を受けている?」と聞かれ、「受けていない」と言うと、その場でアポイントメントを取り付けてくれ、検診へ。当時27、28歳でしたが「内診は初めて」と伝えたら、とても驚かれました。日本は現在でも、婦人科検診を定期的に受けている方は非常に少ないと思いますが、当時からアメリカなどでは常識だったので、それも当然。以降は、国内の病院で女性の先生を探し、年に1度は婦人科検診を受けていました。

#宇多田ヒカル、「婦人科に定期的に検診に行くことは、すごく大事」では、宇多田ヒカルさんは婦人科に定期的に通うことを勧めていましたが、日本の女性は更年期症状やPMSなどの女性特有の症状に対しての自覚率が低いによれば、日本の女性はアメリカの女性と比較すると、女性特有の症状に対する関心が低く、そうした症状に対する行動(婦人科を受診するなど)をしない傾向にありました。

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■まとめ

「昨日、生理が始まったので。だからすごく疲れていて……でもそれは理由にならない。今日の自分の泳ぎは良くなかった」と傅選手は述べた。

中国競泳の傅園慧(フ・ユアンフイ)選手がこのようにコメントしたことが話題になること自体がそもそも問題なのだと思います。

オリンピックのようなスポーツの大会において、女性が最大限のパフォーマンスを発揮してもらうためにも、生理をはじめとする女性の健康について一度考える必要があるのではないでしょうか。







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ピルは女性の生活の質を向上させる?

Upon Arrival

by David Simmonds(画像:Creative Commons)




「ピルを飲むと長生きできる」研究で判明した驚きの結果

(2012/4/10、Menjoy)

■ピルによる避妊の失敗率は1年間で0.3%

コンドームを正しく使っても、避妊の失敗率は1年間でおよそ2%になります。手順をおろそかにすれば失敗率は15%まで上昇し、これでは避妊方法としての役割を果たせません。

一方で、飲み忘れさえなければ、ピル(低用量経口避妊薬)の失敗率は1年間で0.3%です。ピルはエストロゲンとプロゲステロンの働きによって、排卵そのものを止めてしまうため、このように高い効果が得られるのです。

避妊しない女性たち 調査の6割「大丈夫な気がした」によれば、「大丈夫な気がしたから」という根拠のない自信、安全日への過信、雰囲気を悪くしてはいけないという気持ち、男性主導による避妊(膣外射精・精子がないなど)と言った理由から効果的な避妊をしてこなかったようです。

もちろんピルは医薬品であるため注意点もあり、医師の指導のもと適切に使用する必要がありますが、女性自身が望まない妊娠を避けるためには、ピルによる避妊も選択肢の一つだと思います。

ピルは女性の生活の質を向上させる

ピルには避妊以外にも、生理痛を軽くしたり、月経量を少なくしたりします。また、子宮内膜症や子宮外妊娠、骨粗鬆症や関節リウマチのリスクを軽減することもすでに証明されているため、それらの副効用を目的にピルが処方されることもあるほどです。

しかし、“長生きできる”こと、すなわち“死亡率が低い”ことと大いに関係するのは、実は癌のリスクでした。この大規模な調査結果によれば、大腸から子宮や卵巣、乳房にいたるまで、ほとんどすべての癌について、“ピルを飲んでいる”女性の死亡率がはっきりと低かったのです。

例えば、卵巣癌の観察率は、ピル非服用女性で19.84%に対して、服用女性は9.16%でした。また、大腸癌の観察率は、ピル非服用女性で21.16%に対して、服用女性は11.84%です。これらの結果は年齢・出産回数などによって補正された、統計的に意味のある数値になっています。

英国一般医協会が1968年5月から2010年までのおよそ40年間に、23000人のピル服用女性と同数の非服用女性を追跡調査した結果によれば、ピルを飲むことは女性の生活の質を向上させるということがわかったそうです。

  • 生理痛を軽くする
  • 月経量を少なくする
  • 子宮内膜症や子宮外妊娠、骨粗鬆症や関節リウマチのリスクを軽減する
  • 大腸から子宮や卵巣、乳房にいたるまで、ほとんどすべてのガンについて、ピルを飲んでいる女性の死亡率が低い

→ 生理不順(月経不順)の原因・対策 について詳しくはこちら

→ 生理痛の症状・原因・緩和する方法 について詳しくはこちら







P.S.

また、ピルを使用している人は、良いパパタイプの男性を選ぶことができるかもしれません。

ピルの使用で「よいパパ」タイプの男性を選びがちに?英研究

ピルを摂取している女性は、見た目や性的に魅力のある男性より、長続きする男性をパートナーとして選ぶ傾向にあるそうです。

ピルを摂取している女性は、男性の体臭の好みが変わったり、より優しく、頼りがいのある、「よい父親」的な男性に魅力を感じるようになるそうです。