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サバンナ高橋茂雄さん、FP1級に合格した八木真澄さん、コンビ二人ともが睡眠時無呼吸症候群(SAS;サス)と判明!




サバンナ・八木真澄、睡眠時無呼吸症候群の検査結果に驚き 治療経験のある相方からはエール(2024年11月19日、テレ朝ニュース)によれば、「SAS(Sleep Apnea Syndrome;サスと呼びます。睡眠時無呼吸症候群)啓発イベント」に登壇したサバンナ高橋茂雄さんは自身も睡眠時無呼吸症候群の治療経験があり、また八木真澄さんはこのイベントに合わせて調べたところ「1時間に14回、無呼吸があった」と睡眠時無呼吸症候群(SAS)が判明しました。

■睡眠時無呼吸症候群とは?

「熟睡感がない」という方はもしかするとこんな症状がありませんか?

  • 大きないびき(いびきがうるさいと言われる)
  • 眠っている間に呼吸が止まる
  • 日中の眠気
  • 熟睡感がない(よく眠れた感じがしない)
  • 起床時に頭痛やだるさを感じる
  • 睡眠中に何度も目が覚める

こういう症状がある人は、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」かもしれません。

■睡眠時無呼吸症候群の怖いところとは?

睡眠時無呼吸症候群は、簡単に言うと、眠っている間に呼吸が何度も止まってしまう病気のことを言います。

睡眠時無呼吸症候群の診断基準は、「10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある」場合です。

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームとの合併率は高いそうです。

メタボリックの原因は、肥満であり、特におなかにたまる内臓脂肪が危険因子であり、また睡眠時無呼吸症候群の原因も、肥満によって上気道に脂肪がたまることで気道が狭くなり、無呼吸を起こしています。

メタボリックシンドロームは動脈硬化の原因となり、心筋梗塞などの心血管病の危険因子となることが知られています。

そして、睡眠時無呼吸症候群によって、さらに心筋梗塞などのリスクが高くなってしまうのだそうです。

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方にはこのような治療が行われます。

減量・ダイエット

肥満が原因による睡眠時無呼吸症候群の治療・予防するためには、食生活の改善や運動不足の解消など生活習慣の改善が重要となります。

睡眠前の深酒に注意

アルコールは気道周辺の筋肉を弛緩させ、鼻づまりを引き起こしやすいので、いびきをかきやすくなります。

横向きに寝る

軽度のいびきなら、舌が喉に落ち込んで気道を塞がないよう、横向きに寝るようにしましょう。

腰枕

ファスナーを開いて背中にボールを装着できる腰枕を使うことで、横向きの姿勢を保つことができます。

パジャマの背中に袋を縫い付けて、中にテニスボールなどを入れるお手製腰枕もおすすめです。

ベッドの頭側を高くする

体を少し起こした姿勢にしておけば舌が落ち込みにくくなります。

マウスピース

中等症より軽いいびきには、舌や下あごを前に出させる特殊なマウスピースを使うと軽減することもあるそうです。

CPAP療法

中等症以上や重度のSAS患者の治療には、寝るときに呼吸用のマスクを付け、圧力をかけた空気を機械で持続的に送り込む「CPAP療法」が有効とされています。

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、「CPAP(Continuous Positive Airway Pressure=シーパップ)」は、睡眠中に装着した鼻マスクから圧力をかけた空気を送り込み、上気道を開いた状態に保って無呼吸をなくす方法です。

CPAP療法で治療すると無呼吸やいびき、日中の眠気が消失するだけでなく、高血圧や、メタボリックシンドロームのひとつの病態であるインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性も改善します。

つまり、CPAP療法で睡眠時無呼吸症候群を治療すると、心筋梗塞などのリスクも低下します。

【追記(2025年5月15日)】

サバンナ高橋が「睡眠時無呼吸症候群」治療で「メッチャ寝れへんようになった」ワケ(2025年5月8日)によれば、CPAPをつけて普段はよく眠れるものの、たまにその「シュー」という音が気になって寝れない時があり悩んでいるそうです。

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら







【関連記事】

朝起きた時疲れがとれていない原因は「いびき」|横向きに寝る方法でイビキをかかず目覚めスッキリ!|#この差って何ですか

健康・美容チェック > 睡眠 > 睡眠時無呼吸症候群 > 朝起きた時疲れがとれていない原因は「いびき」|横向きに寝る方法でイビキをかかず目覚めスッキリ!|#この差って何ですか

2016年7月24日放送の「この差って何ですか」は「十分睡眠をとっているのに朝起きた時『疲れがとれている人』と『疲れがとれていない人』の差」がテーマでした。

監修:梶本修身(大阪市立大学教授)




【目次】

■寝るときの姿勢が悪いと寝ても疲れが取れない!?

Sad man holding pillow

by Vic(画像:Creative Commons)

寝る体勢によって疲れのとれ方が違うそうで、最も疲れがとれる姿勢は「横向き」なのだそうです。

なぜ「横向き」だと疲れがとれるのでしょうか?

よく寝ても疲れがとれない一番の原因は「いびき」です。

いびきは、仰向けで寝ているときに、重力で首の筋肉や脂肪が緩んでしまい、気道が狭くなることでかいてしまいます。

人は眠っている間に呼吸を約4000回行っているそうですが、いびきをかくということは、風船を4000個膨らませているようなものなのだそうで、肺に負担がかかってしまい、つまり寝ている間も運動しているのと同じくらい体力を使うわけですから、疲れがとれないそうです。

「横向き」の体勢で寝ると、気道が狭くならないためにイビキをかきづらくなり、疲れにくいというわけです。

■質の良い睡眠を取る方法

1.横向きで寝る

横向きで寝るための方法として番組で紹介したのがウエストポーチにテニスボールなどを入れて腰のあたりに巻いて寝る方法です。

こうすることで仰向けになることをガードしてくれます。

一つ気になるのは、寝返りをうたなくても健康に悪影響がないのかという点です。

そのため、自分や家族でイビキの自覚症状がある方がこの方法をすると、いびきの解消につながると考えたほうがいいかもしれません。

2.身体の右側を下にして寝る

横向きでも「体の右側」を下にして寝るのがおすすめなのだそうです。

その理由は「胃」の出口は右側にあるため、身体の右側を下に下にして寝ることにより、消化を助け、身体への負担を軽減することができるからなのだそうです。

ちなみに、肝臓を温めるとダイエット効果がある?肝臓を温める3つの方法|#サタプラによれば、ごろ寝をするときに、頭と足を20~30cmほど高くすることによって、肝臓(肝臓の位置は腹部の右上で横隔膜の下にあります)に血液が集まり、肝臓の働きが活性化して、代謝アップにつながるそうです。

3.太陽の光で起きる

目覚まし時計を使うと、音に驚かされて起きることになるので、神経が過敏に反応し、どんな質の良い睡眠をとってもダメなのだそうです。

一番良い方法は「太陽の光」によって自然に起きることなのだそうです。




【補足】SAS(睡眠時無呼吸症候群)対策

イビキをかかない方法は睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策と同じでしたので、こちらもあわせて紹介したいと思います。

減量・ダイエット

肥満が原因による睡眠時無呼吸症候群の治療・予防するためには、食生活の改善や運動不足の解消など生活習慣の改善が重要となります。

睡眠前の深酒に注意

アルコールは気道周辺の筋肉を弛緩させ、鼻づまりを引き起こしやすいので、いびきをかきやすくなります。

横向きに寝る

軽度のいびきなら、舌が喉に落ち込んで気道を塞がないよう、横向きに寝るようにしましょう。

腰枕

ファスナーを開いて背中にボールを装着できる腰枕を使うことで、横向きの姿勢を保つことができます。

パジャマの背中に袋を縫い付けて、中にテニスボールなどを入れるお手製腰枕もおすすめです。

ベッドの頭側を高くする

体を少し起こした姿勢にしておけば舌が落ち込みにくくなります。

鼻腔拡張テープ

テープを鼻の外から貼ることで、鼻の穴を広げます。 ※医療機器ではない

【メリット】

  • 比較的安価に使える
  • 簡単に入手できる

【デメリット】

  • 咽頭・喉頭(鼻の奥からのど)が原因のイビキ・無呼吸には効果がない
  • 貼り付け部分の皮膚のかぶれなどのリスク

マウスピース

中等症より軽いいびきには、舌や下あごを前に出させる特殊なマウスピースを使うと軽減することもあるそうです。

【メリット】

  • 保険適用となる場合がある
  • 軽量
  • オーダーメイド

【デメリット】

  • オーダーメードのため作成に時間が掛かる
  • 歯のない方は適応外
  • 下あごに痛みが出る場合がある
  • 毎日メンテナンスが必要
  • 眠りにくい

CPAP療法

中等症以上や重度のSAS患者の治療には、寝るときに呼吸用のマスクを付け、圧力をかけた空気を機械で持続的に送り込む「CPAP療法」が有効とされています。

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、「CPAP(Continuous Positive Airway Pressure=シーパップ)」は、睡眠中に装着した鼻マスクから圧力をかけた空気を送り込み、上気道を開いた状態に保って無呼吸をなくす方法です。

CPAP療法で治療すると無呼吸やいびき、日中の眠気が消失するだけでなく、高血圧や、メタボリックシンドロームのひとつの病態であるインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性も改善します。

つまり、CPAP療法で睡眠時無呼吸症候群を治療すると、心筋梗塞などのリスクも低下します。

【メリット】

  • 保険適用となる場合がある
  • 効果が出やすい

【デメリット】

  • 電源が必要
  • 本体が1kg程度と大きく、ホースやマスクが必要
  • 装着した状態での飲食や会話は不可能
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • 眠りにくい
  • 顔にマスクの跡が残りやすい

2017年7月5日放送のバナおぎやドリーのもろもろのハナシでは、バナナマン日村勇紀さんもCPAPを利用しているそうです。

また、2018年11月8日放送の「おぎやはぎのメガネびいき」や2019年5月8日放送の佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)によれば、おぎやはぎの矢作兼さんも睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAP治療を受けているそうです。

→  睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・治療法・予防・チェック について詳しくはこちら







【関連記事】
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睡眠時無呼吸症候群の患者は正常眼圧緑内障のリスクが高い!SAS対策のやり方!

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2017年4月12日放送の「ガッテン!」では

最新研究で「ある特殊ないびき」をかく人は緑内障になりやすい

ことについて取り上げ、睡眠時無呼吸症候群と緑内障の関係について取り上げました。




【目次】

  1. 睡眠時無呼吸症候群の患者は緑内障になるリスクが高い
  2. 睡眠時の眼圧をモニタリングした方法
  3. 睡眠時無呼吸症候群の患者は発作時に眼圧が低下する
  4. 睡眠時無呼吸症候群とは?
  5. 正常眼圧緑内障の原因は「低酸素状態」の可能性がある

■睡眠時無呼吸症候群の患者は緑内障になるリスクが高い

CPAP Titration Test

by Jess Johnson(画像:Creative Commons)

睡眠時の無呼吸中は眼圧低下 北大、緑内障との関係解明に手掛かり

(2016/6/9、マイナビニュース)

研究グループによると、睡眠時無呼吸症候群の患者は健常者と比べて緑内障になるリスクが約10倍高いという。睡眠時無呼吸症候群と緑内障発症との関係については、無呼吸により眼圧が上昇して緑内障になるとの見方もかつてはあったが、眼圧が正常な緑内障も多く報告されて詳しいことは分かっていなかった。

睡眠時無呼吸症候群の患者は緑内障になるリスクが高く、無呼吸と眼圧の関係について何らかの関係があると考えられていましたが、睡眠中の眼圧を持続的に測定することは技術的に困難であるため、無呼吸と眼圧の関係については謎のままでした。

→ 緑内障とは|緑内障の症状・原因・眼圧・予防 について詳しくはこちら

■睡眠時の眼圧をモニタリングした方法

なぜ睡眠時無呼吸症候群患者は緑内障になりやすいのか – 北大が関係を解明

(2016/6/7、マイナビニュース)

今回の研究では、スイスのセンシメッドが開発した新しいコンタクトレンズ型眼圧計が用いられた。同眼圧計には、眼圧の変化を感知するセンサーがついており、同研究グループは、5分ごとに30秒間の記録を実施。同時に睡眠の状態をモニタリングするために、睡眠中の脳波、呼吸、筋電図、心電図、いびき、酸素飽和度も測定し、記録した。

今回の研究では、スイスの企業が開発したコンタクトレンズ型眼圧計を用いることで、睡眠時の眼圧の状態をモニタリングすることができるようになりました。

■睡眠時無呼吸症候群の患者は発作時に眼圧が低下する

睡眠時の無呼吸中は眼圧低下 北大、緑内障との関係解明に手掛かり

(2016/6/9、マイナビニュース)

北海道大学大学院医学研究科の石田晋(いしだ すすむ)教授、新明康弘(しんめい やすひろ)助教らは、スイスの企業が開発したコンタクトレンズ型眼圧計を用いて睡眠中の患者の眼圧を5分ごとに30秒間記録した。同じ患者に対し同時に呼吸やいびき、心電図などを「睡眠ポリグラフィー」で記録して睡眠状態をモニターした。

息を止めると通常眼圧は上昇する。今回の研究グループが、眼圧と睡眠状態の測定データを比較、分析した結果、無呼吸発作の場合は、気道が閉塞して息が吸い込めなくなるために胸腔(きょうくう)内の圧力が下がって眼圧も下がることが明らかになった。

北海道大学の研究グループによれば、睡眠時無呼吸症候群の患者は発作時に気道が閉塞して息が吸い込めなくなるために胸腔内の圧力が下がって眼圧が下がることがわかったそうです。

■睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群は、簡単に言うと、眠っている間に呼吸が何度も止まってしまう病気のことを言います。

睡眠時無呼吸症候群の診断基準は、「10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある」場合です。

睡眠時無呼吸症候群は、「SAS(Sleep Apnea Syndrome)」とも呼ばれます。

睡眠時無呼吸症候群の自覚症状としては、日中の眠気ですが、周囲からはいびきがうるさいといわれることがあります。

  • 大きないびき(いびきがうるさいと言われる)
  • 眠っている間に呼吸が止まる
  • 日中の眠気
  • 熟睡感がない(よく眠れた感じがしない)
  • 起床時に頭痛やだるさを感じる
  • 睡眠中に何度も目が覚める

睡眠時無呼吸症候群になると、心筋梗塞糖尿病メタボリックシンドロームになるリスクが高くなるといわれています。

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら




■正常眼圧緑内障の原因は「低酸素状態」の可能性がある

緑内障とは、目が正常な機能を保てる「適正な眼圧」以上の眼圧のために、視神経が障害され、視野が欠けてくる病気ですが、日本人には正常眼圧緑内障が多い!?で紹介した日本緑内障学会が岐阜県多治見市で40歳以上を対象に行なった調査によれば、緑内障と診断された人は約5.8%で、そのうちの6割が眼圧が正常範囲であるにもかかわらず、緑内障になっている「正常眼圧緑内障(NTG)」だったため、眼圧以外に何らかの原因があることが考えられます。

なぜ睡眠時無呼吸症候群患者は緑内障になりやすいのか – 北大が関係を解明

(2016/6/8、マイナビニュース)

無呼吸発作は、眼圧を下げると同時に血中酸素飽和度も下げることがわかったため、睡眠時無呼吸症候群患者では、低酸素状態などの眼圧上昇以外のメカニズムによって視神経障害が引き起こされていると考えられる。

無呼吸発作が起きると、眼圧が下がると同時に血中酸素飽和度も下がることがわかったため、睡眠時無呼吸症候群の患者は、低酸素状態などの眼圧上昇以外の仕組みによって視神経障害が引き起こされるという可能性があり、このことは、正常眼圧緑内障の原因の解明につながることが期待されます。

→ 正常眼圧緑内障(NTG) について詳しくはこちら

●SAS(睡眠時無呼吸症候群)対策

減量・ダイエット

肥満が原因による睡眠時無呼吸症候群の治療・予防するためには、食生活の改善や運動不足の解消など生活習慣の改善が重要となります。

睡眠前の深酒に注意

アルコールは気道周辺の筋肉を弛緩させ、鼻づまりを引き起こしやすいので、いびきをかきやすくなります。

横向きに寝る

軽度のいびきなら、舌が喉に落ち込んで気道を塞がないよう、横向きに寝るようにしましょう。

腰枕

ファスナーを開いて背中にボールを装着できる腰枕を使うことで、横向きの姿勢を保つことができます。

パジャマの背中に袋を縫い付けて、中にテニスボールなどを入れるお手製腰枕もおすすめです。

ベッドの頭側を高くする

体を少し起こした姿勢にしておけば舌が落ち込みにくくなります。

マウスピース

中等症より軽いいびきには、舌や下あごを前に出させる特殊なマウスピースを使うと軽減することもあるそうです。

CPAP療法

中等症以上や重度のSAS患者の治療には、寝るときに呼吸用のマスクを付け、圧力をかけた空気を機械で持続的に送り込む「CPAP療法」が有効とされています。

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、「CPAP(Continuous Positive Airway Pressure=シーパップ)」は、睡眠中に装着した鼻マスクから圧力をかけた空気を送り込み、上気道を開いた状態に保って無呼吸をなくす方法です。

CPAP療法で治療すると無呼吸やいびき、日中の眠気が消失するだけでなく、高血圧や、メタボリックシンドロームのひとつの病態であるインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性も改善します。

つまり、CPAP療法で睡眠時無呼吸症候群を治療すると、心筋梗塞などのリスクも低下します。

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら




→ 緑内障とは|緑内障の症状・原因・眼圧・予防 について詳しくはこちら




【睡眠 関連記事】
続きを読む 睡眠時無呼吸症候群の患者は正常眼圧緑内障のリスクが高い!SAS対策のやり方!

睡眠時無呼吸症候群と認知症の関係について調べてみた!




睡眠時無呼吸症候群と認知症に関連する論文について調べてみました。

Andrade AG, Bubu OM, Varga AW, Osorio RS. The Relationship between Obstructive Sleep Apnea and Alzheimer’s Disease. J Alzheimers Dis. 2018;64(s1):S255-S270. doi: 10.3233/JAD-179936. PMID: 29782319; PMCID: PMC6542637.

■閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)とアルツハイマー病(AD)の関連性

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)とアルツハイマー病(AD)は互いに関連している可能性があります。

OSAは睡眠中の上気道閉塞による低酸素症や睡眠の断片化を引き起こし、認知障害(特に注意力や実行機能)や心血管合併症を伴います。

OSAが睡眠構造の乱れ(睡眠の断片化・低酸素症)、酸化ストレス、心血管リスクを通じてAD発症リスクを高める可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群の患者は正常眼圧緑内障のリスクが高い!SAS対策のやり方!によれば、無呼吸発作が起きると、血中酸素飽和度も下がることがわかっています。

AD患者の約50%がOSAを併発し、OSAがAD症状を悪化させる可能性があること、CPAP治療はOSA患者の認知機能低下を遅らせることから、睡眠時無呼吸症候群の人にCPAP治療をすることによって、アルツハイマー型認知症の予防につながる可能性があります。

Ooms S, Overeem S, Besse K, Rikkert MO, Verbeek M, Claassen JA. Effect of 1 night of total sleep deprivation on cerebrospinal fluid β-amyloid 42 in healthy middle-aged men: a randomized clinical trial. JAMA Neurol. 2014 Aug;71(8):971-7. doi: 10.1001/jamaneurol.2014.1173. PMID: 24887018.

■睡眠不足だとアルツハイマー病のリスクが上がる?

脳にあるβアミロイド(Aβ)というタンパク質に睡眠が影響することがわかってきており、睡眠が足りないと、アルツハイマー病になりやすくなるかもしれないと考えられています。

健康な中年男性が1晩寝ないと、脳の中のAβ42という物質がどうなるかを調べたところ、ちゃんと寝たグループではAβ42が6%(25.3 pg/mL)減ったが、寝なかったグループでは減らなかったそうです。

つまり、睡眠不足だと脳にAβ42がたまって、アルツハイマー病のリスクが上がる可能性があるそうです。

睡眠時無呼吸症候群が慢性的な睡眠不足だと捉えると、睡眠時無呼吸症候群はアルツハイマー型認知症のリスクを上げると考えられるのではないでしょうか?

Guay-Gagnon M, Vat S, Forget MF, Tremblay-Gravel M, Ducharme S, Nguyen QD, Desmarais P. Sleep apnea and the risk of dementia: A systematic review and meta-analysis. J Sleep Res. 2022 Oct;31(5):e13589. doi: 10.1111/jsr.13589. Epub 2022 Apr 2. PMID: 35366021.

■睡眠時無呼吸症候群と認知症のリスク

睡眠時無呼吸がアルツハイマー病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症とどう関係するか、過去の研究をまとめて分析したところ、睡眠時無呼吸がある人は、認知症全体(1.43倍)、アルツハイマー病(1.28倍)、パーキンソン病(1.54倍)になるリスクが高いことがわかりました。

レビー小体型認知症も1つの研究で2倍になる可能性が示されたが、血管性認知症とのつながりは弱かったそうです。

■まとめ

1)睡眠時無呼吸とアルツハイマー病のつながり

睡眠時無呼吸(OSA)は寝ているときに呼吸が止まり、酸素が減ったり睡眠が乱れたりする病気。これが注意力や心臓に影響を与え、アルツハイマー病(AD)のリスクを上げる可能性がある。AD患者の約半数がOSAを持っていて、CPAP治療で睡眠を改善するとAD予防に役立つかもしれない。

2)睡眠不足がアルツハイマー病を増やす?

睡眠が足りないと、脳にβアミロイド(Aβ42)という物質がたまりやすくなる。実験では、1晩寝なかった人はAβ42が減らず、ちゃんと寝た人は6%減った。睡眠時無呼吸による慢性的な睡眠不足も、同じようにADリスクを高める可能性がある。

3)睡眠時無呼吸と色々な認知症のリスク

睡眠時無呼吸がある人は、認知症全体(1.43倍)、アルツハイマー病(1.28倍)、パーキンソン病(1.54倍)になりやすい。レビー小体型認知症も2倍になる可能性があるけど、血管性認知症との関係は弱いことがわかった。

睡眠時無呼吸(OSA)はアルツハイマー病(AD)のリスクを高める可能性があること、また、AD患者の約半数がOSAを持ち、睡眠不足で脳にβアミロイド(Aβ42)がたまることから、慢性的な睡眠不足がADを増やすと考えられること、研究では、OSAがある人は認知症全体(1.43倍)、AD(1.28倍)、パーキンソン病(1.54倍)、レビー小体型認知症(2倍)のリスクが上がるが、血管性認知症とのつながりは弱いことから、睡眠時無呼吸症候群の治療をすることが認知症が全面的に役立つとは言えないものの、CPAP治療で睡眠を改善することが認知症予防に役立つ方法の一つと言えそうです。

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら

→ 認知症の症状|認知症予防に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら







更年期になると睡眠時無呼吸症候群を起こしやすくなる!?睡眠障害対策には腸内環境を整えるために○○を食べるといい!




更年期は睡眠時無呼吸症候群のリスクも 睡眠障害対策には腸内環境を整えることも有効(2024年12月27日、女性セブンプラス)

プロゲステロンには眠りを促す作用があるため、分泌量が減ることで寝つきが悪くなります。

プロゲステロンには呼吸中枢を刺激して気道を広げ、呼吸を促す作用もあるため、分泌量が減少すると、睡眠時無呼吸症候群が起こりやすくなります。

これまで更年期の眠気の原因としては、エストロゲンの分泌量の低下に伴う症状として、自律神経の乱れが起きて、ほてりや発汗といったホットフラッシュの症状が現れ、それが寝つきの悪さや発汗によって目が覚めたりといった睡眠を妨げる要因について取り上げてきました。

しかし、今回の記事によれば、女性ホルモンのプロゲステロンの分泌量の低下による睡眠障害も紹介されており、プロゲステロンの低下で寝つきが悪くなり、また呼吸中枢を刺激して気道を広げ、呼吸を促す作用もあるプロゲステロンの分泌量の減少で睡眠時無呼吸症候群を起こしやすくなったりするそうです。

更年期症状だと思っていたら実は睡眠時無呼吸症候群だった!睡眠時無呼吸症候群とは?では夜中になると1時間に1回トイレで目が覚める、息苦しさや激しい動悸で突然目が覚める、朝は起きられない、疲れがとれない、非常にだるい、日中は気がつくと寝ていることが多いという症状から更年期による体調不良だと思っていた40代の女性が病院で診てもらったところ、睡眠時無呼吸症候群と診断されたケースが紹介されていましたが、更年期症状と睡眠時無呼吸症候群を分けて考えるのではなく、更年期になると睡眠時無呼吸症候群を起こしやすくなると考えた方がよいようですね。

そして、今回更年期の睡眠障害対策として、脳腸相関という脳と腸は密接に関係しており、腸内環境の乱れが自律神経にも影響するという考えをもとに、睡眠の質を高めるためには、腸内環境を整えることをアドバイスしていました。

腸内環境を整えるためには、乳酸菌やビフィズス菌の増殖を助ける食物繊維や、オリゴ糖が豊富な食品がいいですね。

例えば、むくみ腸を改善して便秘解消!ヨーグルト+ハチミツ+大根(水溶性食物繊維)|あのニュースで得する人損する人 1月15日で紹介したヨーグルト+はちみつ+大根の組み合わせなんておすすめですね。

○ヨーグルト(善玉菌であるビフィズス菌の増殖を助ける)
○はちみつ(ビフィズス菌の餌となるオリゴ糖)
○大根(水溶性食物繊維でビフィズス菌の育つ環境を作る)

【レシピ】

ヨーグルト 200g
大根おろし 大さじ2
はちみつ 大さじ2

→ 乳酸菌の多い食品 について詳しくはこちら

→ 食物繊維の多い食品|水溶性食物繊維・不溶性食物繊維 について詳しくはこちら